○本日は天皇誕生日。なので、あらためてここで「天皇制」という概念を考えてみたい。休日の過ごし方として有意義ではあろう。
○ちなみに、「天皇制」という言葉を作ったのが誰かを考えるとこの単語を使うのに躊躇するのだが、概念を示すには便利なので使用する。カギ括弧つきなのはこちらのそういう意思表示。
○天皇は日本国の皇帝である。王ではない。皇帝である。
○いかに王が偉くとも、天皇の前では王など天皇に仕える家臣の一人にすぎない。百済王も新羅王も高句麗王も高麗王も朝鮮王も、日本国の皇帝である天皇の前では家臣の一人にすぎない。
○日本国における王とは、皇族のうち、天皇に就く資格を有しない者の称号である。たかが征夷大将軍ごときが勝手に名乗れる称号ではないが、たかが王の分際で天皇と並ぶなど許されない。
○日本国は建国から現在に至るまで、そしてこれからも永遠に、皇族以外はみな庶民である。藤原であろうと、徳川であろうと、内閣総理大臣であろうと、皇室の下に位置する一般庶民にすぎない。
○日本国の権力は全て天皇から下賜されてはじめて意味を有する。国会の指名程度で内閣総理大臣には就けない。内閣総理大臣は天皇が任命してはじめて権力を持つ。
○苗字とは天皇が庶民に与えるものである。ゆえに、皇族に苗字はない。日本国において苗字を名乗る者は全て天皇に仕える家臣である。
○日本国の国籍を持つ者は誰もが何かしらの苗字を持つ。いかに「天皇制」に反対していようと、日本国籍を持つ限り何かしらの苗字を持たねばならない。
○苗字を変えることは可能である。結婚すれば簡単に変えられる。しかし、苗字を捨てることはできない。苗字を捨てるためには国籍を変えるしかない。日本国籍から離れた者は日本国民ではなくなるため、天皇から下賜される苗字も失う。と同時に、日本国に対する全ての政治的権力を持たない存在になる。
○もっとも、国籍を変えた者は国籍を変えた先の国の国民としての権利ならばある。一人の人間が複数の国の権利を有することが許されないのは全世界の常識。
○いかにその国に長く住んでいようと、その国の国籍を持たぬ者はその国に対するあらゆる権利を持たない。そして、国籍を持つ者はその国の国民としての義務を有する。
○日本国籍を持つ日本国民は日本国の政治に対する権利を持つ。
○日本国籍を持つ日本国民だけが日本国の政治に対する権利を持つ。
○「天皇制」反対を訴えるなら、同じ意見を持つ者を集めて選挙に出て、衆参両院で三分の二以上の議席を確保した後に「天皇制」廃止を盛り込んだ憲法改正案を提示し、国民投票で過半数の支持を集めればそれでいい。
○しかし、日本国二〇〇〇年の歴史の中で数多くの者が「天皇制」廃止を計画したが、その全てが失敗している。
○「天皇制」は日本国民の九〇パーセント以上が賛成している。いかに大声を上げて反対しようと、反対意見は少数派の意見である。
○日本国民が聞く耳を持たないわけではない。圧倒的大多数の日本国民が、「天皇制」反対を訴える者よりはるかに頭がいいだけである。
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