偉大なる皮肉・兄弟喧嘩の収束編 | Short+α

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○何度か書いてきたが、私には兄がいる。以下は私の個人的経験である。

 

○結論から記すと、いい年齢の大人になっても完全に収束することはない。

 

○特に問題になるのが親の介護である。

 

○具体的には、親の介護の押し付け合いである。

 

○兄も私もそれぞれ働いていて、とてもではないが介護のために時間を割くなどできない。しかし、親や、親の介護施設、親の入院先から用件を言いつけられる。どう足掻いてもそんなことをやっていられる時間が無いにもかかわらず、電話一本で呼び出される。

 

○呼び出す側としては、親と同居しているのだからそれぐらいやれという心境なのだろうが、こっちがマンションを買って親を引き取ったのである。親と同居しているのではない。親が同居しているのである。

 

○COVID-19の影響でリモートワークが増えたため、私が家にいるという前提で介護の要件をぶち込まれることがあるが、これが大問題である。

 

○毎日家にいるわけではない。最低でも週に2日は出勤している。そのタイミングを伝えているはずなのに、いきなり電話一本で入院中の親から用件を言いつけられる。それも1時間以内に来てくれという電話だ。

 

○なお、職場から親の入院先まで1時間半はかかる。

 

○また、その電話の頃は職場で発生したサイバーセキュリティエラーがニュースになっている頃であり、私もその修復にかり出されていることが病院にも伝わったことで、病院はどうあがいても私をこの日のうちに呼び出すのが無理だと悟り、ここでようやく電話の矛先が兄に向かう。

 

○ここから兄弟喧嘩が始まる。

 

○こちらは職場にいてとてもではないが親の入院先まで行く時間が無い。それに、これまでに何度も介護施設や入院先からの呼び出しのために会社を休まなければならなかった。しかも今はニュースになる大トラブルをエンジニア総出で修正している最中であり、今回ぐらいは兄貴が行けというのがこちらの言い分。

 

○一方の兄のほうも自分は無理だと言ってくる。職場から親の入院先までクルマで30分で行けるが、その時間が無い。

 

○急いで来て欲しいということで、私が親の入院先から遠いところで働いているということから入院先への呼び出し対象から除外され、兄が呼び出されることに決まる。

 

○そこで親の入院先に呼び出された兄が、病院での用件を終えた後、怒り心頭でこちらに文句を言ってきた。「急ぐことじゃないし俺じゃなくてもいいだろうが」と。

 

○こっちはそうした呼び出しを月に数回やっているのだから、一度ぐらいやってくれればいいじゃないかという心情だが、兄のほうは一度の呼び出しでも我慢ならなかったらしい。

 

○兄にしてみれば、「でかい会社で働いてて安定してんだから、お前が行けばいいじゃないか」というところなのだろうが、いくら何でも限度というものがある。

 

○それに、会社としての大きさで言えば兄のほうだって負けていないはずである。

 

○職業柄、兄の仕事はリモートワークができない職業なので、リモートだから介護だってできるではないかというのが兄の言い分だが、リモートワークとは職場が自宅であるというだけで、家の中で時間を無為に過ごしているわけではないのである。

 

○それでも介護をさせられている人達と話をすると、私はまだマシなようである。世の中にはもっとドロドロした兄弟姉妹の間での喧嘩が繰り広げられているようである。

 

○そして、親の押し付け合いも繰り広げられているようである。

 

○本音を言えば私も親を兄に押しつけたいのだが、兄の暮らしを振り返ると、兄の住まいに母の居場所は無いだろう。

 

○兄が結婚している頃はまだ可能だっただろうが、離婚後の兄の暮らしは……

 

 

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兄弟喧嘩は何歳で落ち着くのか

 

 

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