山茶花のけふ開く者撓ふ者
「雲の峰」2024年3月号青葉集掲載。
毎年初詣は近所の神社へ散歩がてら行く。その道すがら、JRの線路沿いに、山茶花の木があり、鮮やかな赤い花を咲かせる。一気に咲いて、一気にすべて散ってしまう訳ではない。今日は3つ、明日は4つという具合に咲いて、また同じペースで散っていく。年末年始、年を越えて咲き続ける花もあれば、年を越せずに散ってしまう花もある。人間の人生が同時に始まり、同時に終わる事がないように、花もまた少しずつ、時間をずらして、ずっと咲き続ける。皆それぞれの一生を謳歌する。自分も人生を精一杯過ごさねばと、新春の抱負として詠んだ句。
今日は1月3日。世間は箱根駅伝の復路。非常に月並みな表現だが、人生はマラソンに似ている。登りもあれば、下りもある。思うように走れない時もある。それでも走り続けるのは、目の前にゴールがあるから。皆それぞれの生き方があり、それぞれのゴールがある。今年も新年を迎えられる事に感謝し、今年も駆け抜けたい。
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