訃報聞き聖夜飾りを外しけり

 

「方円」2009年3月号雑詠掲載。

クリスマスイブ、いかがお過ごしでしょうか。私は独り暮らしで、いつもと変わらないイブを過ごしています。

今回の句、方円に投句したのは1月だが、ご覧の通りクリスマスイブの句。ご近所に、いつも凝ったイルミネーションを飾るお宅があった。今はそういうご家庭が多いが、かつてはまだ珍しい存在。いつも賑やかに飾られていたイルミネーションが、この時は輝いていなかった。詳しい状況はわからず、あくまで想像だが、どうやらご近所でご不幸が合ったご様子。綺麗な灯りがないだけで、寂しさが増す冬の夜の情景を詠んだ句。

現在所属している結社「雲の峰」の主宰曰く、「原爆忌」や「震災忌」という季語は確かにあるが、あまり暗い状況を強調した句を積極的に詠むのは避けた方がいいとの事。作者は伏せるが、歳時記にもそういう句は確かにある。見るだけで暗く沈んだ気持ちになりそうな句。そう言う意味で言えば、楽しいはずのクリスマスに「訃報」という文字を入れていいのか。今ならそう思う。あえて詠んだという事は、それだけインパクトが強かったのかもしれない。あまり暗い気持ちを引きずるのはやめて、よいクリスマスを。

 

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