顧問CFO川井隆史のブログ -475ページ目

見える化 見せる化 -結局どうなの?(事業計画その5)

見える化 見せる化で前回堂々巡りのような話をしてしまった


のですが、予算達成度合いと報酬のリンク度合なのですが


無責任なようですが「その会社によります」。


これはいろいろな本を読んでも百家争鳴の状況ですね。


ただし、経営陣(どこまで経営陣かというのも会社によります)は


きちんとリンクすべきです。予算を達成しなかったら賞与


(または報酬)は少なく、達成して素晴らしい業績だったら


その代りがっぽりもらうべきだと思います、なぜなら経営陣は


結果責任だからです。私がある会社の経営陣だったとき


予算を達成できず、経営陣の報酬を削減したことがありました。


比較的給与水準の高い会社でしたので大株主からは社員の


給与もカットすべきという話が出ましたが、私は拒否しました。


正直言ってその業界自体の落込み期で他には赤字になった


会社も多くあり、言い訳の余地はありました。しかし「経営陣は


最終結果(利益の数字)」なので自分たちの報酬削減は


淡々と行いましたが、従業員の給与は基本的にカットしま


せんでした。これは特に私が人格者なわけでも人情にあつい


わけでもなく、単に結果に責任を持つ立場と、


プロセスに責任を持つ立場を分けただけです。

見える化 見せる化 -自分の腹はいためたくない(事業計画その4)

さて、見える化見せる化で経営者の考えを


きちんと従業員に伝えてある程度理解した


とします。それで従業員は自らチャレンジング


な目標、予算を立てて頑張るでしょうか?


中にはたしかにカリスマ的な能力と人間力で


グングン従業員をひっぱっていく経営者の方も


いるとは思いますが、「人間力のつけ方」などは


畏れおおくて私は人にいえません。所詮人は


自分の腹を痛めるのはいやです。だから、


目標や予算がダイレクトに自分の給料にリンク


すると甘い目標や予算を出しがちです。


経営者から一方的に決められてしまうと


「どうせダメダ」ムードとなります。


しかし、数字の達成に執念を燃やさない


会社というのも長い目では成り立つとは


思えません。なんだか堂々巡りのような


話になってきました。


ある上場企業のオーナ-社長さんが


「うちは予算未達だとみんな賞与大幅


削減。みんな運命共同体意識を持っている」


とおっしゃていました。でもある従業員はいっていました。


「社長の給与の5千万が4千万になっても困らないと思


うけど、300万の給与が240万になったら死活問題。


でも達成できそうもないから副業でもしましょうか?」




見える化 見せる化 -腹のさぐりあい(事業計画その3)

見える化見せる化でおおむね経営陣の方針が決まり、


長期目標および短期目標が決まったとしましょう。


いよいよ各部門での予算および部門戦術の作成です。



ここで多少大きくなってきた会社で起こりがちなのは


「腹の探り合い」です。経営陣は各部門や事業部


に方針も目標も与えることなく「予算を作れ!」だけ流します。


各部門は、特に収益の部分は保守的に前年比+少々、


経費はバッファーたっぷり付きで出したりします。経営陣


は収益はもっとできるはずだ、経費は下手をすると、10%


減だなどという結構不毛な綱引きがはじまります。


よくあるのは予算達成だと賞与100%、未達だとXX%


削減などということですから従業員も必死に達成できそ


うな予算を死守しようとします。社内で本来利害は一致


するはずなのに資本家vs.労働者みたいな20世紀型の


対立になってしまいます。どうすればよいでしょうか?


1つの案ですが少し進んだ会社であればキックオフの


ようなものを行い、従業員(大きな会社であれば幹部クラス)


を集め、丁寧に経営陣が方針や目標を説明します。ざっくば


らんにいうと「腹を明かす」わけです。1回話をすれば


わかるほど従業員の方が優秀であればそれでよいですし、


そうでなければ執拗に勉強会などで刷り込んでいきます。


結構エクセレントカンパニーとよばれる会社は何をするにも


「執拗な、しつこい」ですね。


でもこれだけで十分ですか??