見える化 見せる化 -結局どうなの?(事業計画その5)
見える化 見せる化で前回堂々巡りのような話をしてしまった
のですが、予算達成度合いと報酬のリンク度合なのですが
無責任なようですが「その会社によります」。
これはいろいろな本を読んでも百家争鳴の状況ですね。
ただし、経営陣(どこまで経営陣かというのも会社によります)は
きちんとリンクすべきです。予算を達成しなかったら賞与
(または報酬)は少なく、達成して素晴らしい業績だったら
その代りがっぽりもらうべきだと思います、なぜなら経営陣は
結果責任だからです。私がある会社の経営陣だったとき
予算を達成できず、経営陣の報酬を削減したことがありました。
比較的給与水準の高い会社でしたので大株主からは社員の
給与もカットすべきという話が出ましたが、私は拒否しました。
正直言ってその業界自体の落込み期で他には赤字になった
会社も多くあり、言い訳の余地はありました。しかし「経営陣は
最終結果(利益の数字)」なので自分たちの報酬削減は
淡々と行いましたが、従業員の給与は基本的にカットしま
せんでした。これは特に私が人格者なわけでも人情にあつい
わけでもなく、単に結果に責任を持つ立場と、
プロセスに責任を持つ立場を分けただけです。
見える化 見せる化 -自分の腹はいためたくない(事業計画その4)
さて、見える化見せる化で経営者の考えを
きちんと従業員に伝えてある程度理解した
とします。それで従業員は自らチャレンジング
な目標、予算を立てて頑張るでしょうか?
中にはたしかにカリスマ的な能力と人間力で
グングン従業員をひっぱっていく経営者の方も
いるとは思いますが、「人間力のつけ方」などは
畏れおおくて私は人にいえません。所詮人は
自分の腹を痛めるのはいやです。だから、
目標や予算がダイレクトに自分の給料にリンク
すると甘い目標や予算を出しがちです。
経営者から一方的に決められてしまうと
「どうせダメダ」ムードとなります。
しかし、数字の達成に執念を燃やさない
会社というのも長い目では成り立つとは
思えません。なんだか堂々巡りのような
話になってきました。
ある上場企業のオーナ-社長さんが
「うちは予算未達だとみんな賞与大幅
削減。みんな運命共同体意識を持っている」
とおっしゃていました。でもある従業員はいっていました。
「社長の給与の5千万が4千万になっても困らないと思
うけど、300万の給与が240万になったら死活問題。
でも達成できそうもないから副業でもしましょうか?」
見える化 見せる化 -腹のさぐりあい(事業計画その3)
見える化見せる化でおおむね経営陣の方針が決まり、
長期目標および短期目標が決まったとしましょう。
いよいよ各部門での予算および部門戦術の作成です。
ここで多少大きくなってきた会社で起こりがちなのは
「腹の探り合い」です。経営陣は各部門や事業部
に方針も目標も与えることなく「予算を作れ!」だけ流します。
各部門は、特に収益の部分は保守的に前年比+少々、
経費はバッファーたっぷり付きで出したりします。経営陣
は収益はもっとできるはずだ、経費は下手をすると、10%
減だなどという結構不毛な綱引きがはじまります。
よくあるのは予算達成だと賞与100%、未達だとXX%
削減などということですから従業員も必死に達成できそ
うな予算を死守しようとします。社内で本来利害は一致
するはずなのに資本家vs.労働者みたいな20世紀型の
対立になってしまいます。どうすればよいでしょうか?
1つの案ですが少し進んだ会社であればキックオフの
ようなものを行い、従業員(大きな会社であれば幹部クラス)
を集め、丁寧に経営陣が方針や目標を説明します。ざっくば
らんにいうと「腹を明かす」わけです。1回話をすれば
わかるほど従業員の方が優秀であればそれでよいですし、
そうでなければ執拗に勉強会などで刷り込んでいきます。
結構エクセレントカンパニーとよばれる会社は何をするにも
「執拗な、しつこい」ですね。
でもこれだけで十分ですか??