顧問CFO川井隆史のブログ -400ページ目

見える化 -M&A 聞かれないことは答えるなその3

見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。買収される側


では「聞かれないことは答えない」という話をしました。「予測がある


か」と言われれば楽観的な予測を出してしまいます。かなり後で


その担当者とざっくばらんに話す機会がありました。資本参加


後、こちらサイドも努力はしたのですがやはり楽観的なシナリオ


通りにはならず、再度資金援助を依頼することになった後


です。この会社は超ワンマン社長の会社でその社長はもう


資本参加を決めていて、担当者としては社長が望むシナリオ


がほしかったようです。したがって、楽観的な資金繰りシナリオ


は双方にメリットがあったようです。ただ、担当者は後で、


そのシナリオと現実がずれ始めたので、会議などでは


責められたそうです。


   結構買収側としては結論ありきだと担当者は結論に


沿った証拠を求めてしまい、客観的に判断する材料を


集めなくなってしまうという怖い例です。個人的な感想


ですが長期的にこの資本参加は結果オーライで多少資金負担は


生じてもお得な買い物だったとは思いますがね。


オーナー社長の勘というのは細かい分析をうわまわることはあります。



見える化 -聞かれないことは答えない その2

見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。前回


「聞かれないことは答えない」と書きましたが、これは被買収


側の人に対して、話さないことを推奨しているわけではなく、


買収側として、きちんと重要と思われることは聞いておく


ということです。ただ、被買収側として往々にして不利な


ことはできる限り、話したくありません。


   自分の経験としてこんなことがありました。ある会社に


出資をお願いすることとなり、デューデリジェンス(買収調査)


が始まりました。当時、資金繰りに窮して出資してもらわなければ


倒産も考えなくてはならない状態でした。当然資金繰り表は要求され


ますので、過去のものについては正しいものは出します。


予測については資金を出していただかなくても回る仮定で作成


したものを出しました。可能性は一応ないわけではないので虚偽


ではありません。そして淡々と作成の仮定についてお話をしました。


仮定が現実的かどうかは判断するのは買収側であると開き直って


いたわけです。買収側として特に取得したい特殊な技術、


ノウハウがある、競合がいるなどでなければ、資金繰りが窮して


倒産寸前の会社は買いたがりません。民事再生など法的処理後


二束三文で買う方法もあるわけです。どうなったでしょうか?



見える化 -M&A 「聞かれないことは答えるな」

見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。しばらく


M&Aの話です。独立してからの話はまだお話しできない


のですが、企業に属していた部分の話はある程度は差し支え


ないと思っています。経験としてはGEキャピタルにいたころ


はひたすら買収側、ベンチャーにいたころはどちらかというと


被買収側で両方の立場でM&Aを見ることができたのは


貴重な体験だったなぁと思います。


  Valuationなどの話はよい教科書はいくらでもあるので、あまり


には載っていないような話を中心にはしていきます。


て、当たり前なのですが、買収側は「見える化」をして、いか


に変なリスクを負わないかという点は非常に重要なのですが、


被買収側からすると都合の悪いことは見せたくないというのが


実情です。正直ベースでお話しすると、被買収側だったとき


はっきりとこう申し上げました。「聞かれたことはネガティブな


情報でも包み隠さずきちんとお話しします」。


買収側にとっては「ネガティブな情報でも包み隠さずきちんと


お話しします」と感じたようですが、実は「聞かれたことは」


の部分がこちら側にとっては重要で「聞かれないことは


お話ししない」ということになります。相手も「プロ」なはず


なので重要なことを聞かない方が悪いのです。ただこの


あたりも程度問題で、将来一緒にやっていく相手に変な


隠し事をして不信感をもたれてしまうのもまずい


ですよね。


続きは次回で。