顧問CFO川井隆史のブログ -168ページ目

現場から見た日本版内部統制報告書(SOX)

おはようございます。今日は爽やかな朝のようです。


さて、何度か日本版内部統制報告書(J SOX)の場に


立ち合いました。私もプロセスを文書化して、仕組みに


問題がないか検討し、その後もプロセスが運用されている


かチェックする仕組みは大事だと思います。


 大枠では考え方は賛成なのですが、プロセスの運用の


実質的にチェックすることよりも、チェックした証拠を


残すことに結局多くの労力が割かれます。どういうことか


というとやたらと承認文書と印鑑(またはサイン)が増えて


、率直に言うとメクラ印を押す機会がやたらと増えてしまい


ました。


 自分が監査法人にいたころあるマネージャーが言った言葉


が印象に残っています。「やたらと印鑑が押してあるかチェック


する会計士が多いが、本当は実質的にコントロールされて


いるかが大事だ。そのあたりを見抜けない会計士はダメだ」


と、印鑑チェックだけしていた新米の私を注意してくれました。


本当は形式でなくて実質なのです。

中小企業に内部統制は必要か?

おはようございます。いろいろな不正の手口の話を


していましたが、それを防ぐために内部統制という


考え方があります。本来内部統制は組織が適正に


運営されるよう手続きを定め、それに従っているか


確認する仕組みですが、ここでは不正防止という


狭い目的のみで考えます。


 公開企業で日本版SOXが導入され、内部統制


の仕組みが義務化されましたが、株式を上場


していない企業は特にその義務はありません。


私もその導入の現場に実際立ち会ったことが


ありますが、正直言って「仏作って魂いれず」


という感が強かったというのが実感です。


それは次回に。。。



循環取引とは

おはようございます。前回バーター取引の話を


しました。ただ、恐ろしいのはこのような取引には


中毒症状があります。前の例で12月決算の当社


が12月にA社に架空の売上を1千万上げた場合、


A社からは1千百万で翌年3月にマージン部分


含め上げさせてくれと言われるかもしれません。


翌年1千百万利益が下がるわけですから


その年には1千百万同様の取引をやりたくなる


誘因が出てきます。こうして雪だるまのように


取引額は大きくなっていきます。


 これの発展形が循環取引です。これは


1社だけでなく貴方の会社がA社に売上を


挙げてA社がB社に・・・と点々として最後に


貴方の会社に戻ってきます。間の


マージンが入ると金額は膨れ上がってしまいます。


 2005年以降この手の手口で売り上げをかさ上げして


最後は倒産する会社が結構相次いで新聞を


にぎわせたことがありました。