昨日、老化シリーズ【第1回】「年をとる=病気になる」はウソですを書きました。
〜体を動かす人は、年齢に関係なく若い〜
「もう年だから、無理をしない方がいい」
もしかしたら親や義父母に、こんなことを言っていませんか?
70代、80代の患者様が、ご家族(娘さん、息子さん、またはお孫さん)と一緒に来られると、
ご家族が「歩いて、転んだらいけないから」と言って歩かせようとしないことがあります。
実はそれこそが、老化を早める一番の原因なんです。
“動かない”だけで、体は驚くほど衰える
人間の体は、「使わない」とどんどん機能が低下していきます。
これを廃用症候群(はいようしょうこうぐん)といいます。
たった1日寝たきりでも、筋肉は1〜3%ずつ減少し、 わずか1週間で体力も免疫力も落ちてしまうのです。
「年のせいで体が弱った」のではなく、 実は「動かなくなったから体が弱った」のです。
たとえば、
・入院やケガで安静にしていた
・在宅勤務が続いて歩かなくなった
・外出や買い物を控えている
そんな生活が続くだけで、筋肉が弱り、立ち上がりや歩行がつらくなり、さらに気力まで低下してしまうのです。

「年だから弱る」のではなく、「動かないから弱る」
「年をとったから仕方ない」と思って動かないことが、 実は体の老化を早めているのです。
廃用症候群は、原因を取り除いて動き始めれば回復できる状態。
つまり、年齢のせいではなく、行動の問題なんです。
たとえ5分のストレッチでも、 「今日も体を動かした」という積み重ねが、 細胞を若返らせ、血流を良くし、心まで元気にしてくれます。
「動く人」は年齢を超えて若い
ウォーキング、ストレッチ、ラジオ体操でも構いません。
体を動かすことで、筋肉・血流・代謝が活性化し、 細胞レベルで若返ることが分かっています。
アメリカCDC(疾病予防センター)もこう述べています
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“運動不足は、年齢に関係なく慢性疾患を引き起こす最大の要因のひとつ。
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” たとえ5分でもOK。
今日動いた人は、昨日の自分より確実に若いのです。
人生100年時代。動く人が未来を変える
人生100年時代。
歩いて100歳を迎えるか、寝たきりで100歳を迎えるかは、 今からの運動にかかっています。
このようなお話をすると、 患者様だけでなく、ご家族の方まで一緒になって
「じゃあ、少し歩こうか」と笑顔で動き出してくださいます。
家族が一緒に体を動かす―― それこそが、何よりの健康法なのかもしれません。

まとめ
「動けるうちに動く」ではなく、 「動くから動ける」が正解です。
体を動かすことは、老化を止める最良の薬。
ジムに行かなくても、日常の中で動く工夫を。
年齢ではなく、「動くか・動かないか」で老い方が決まります。
オープンチャット「野上徳子の“病は氣から”」
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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。
https://self-integration.net/
医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。