少し前に、ライブドアの株主の推移みたいなことを調べていたところ、大株主がコロコロ変わり、外資系金融が好き勝手やっていたイメージがあり、なんとなくまとめてみました。

 

 

 

ハイブリッド・セカンド・キャピタルは、モルガンスタンレーの投資部門です。

ライブドアは上場廃止時に、大量の有価証券や優良子会社を保有しており、その関係で訴訟への支払いをしながらも、これら外資系金融に、850億円程度配当をしています。(外資系金融すごい…)

 

結局ライブドアは、中核事業をNHN Japnaに売却した後に解散しましたが、NHNの後継会社のLINEの経営陣には、ライブドア出身の方がいたりします。

先日、ソフトバンクの孫氏とバークシャーハサウェイのバフェット氏ってどっちの方がリターン大きいのかな?って思ったので、調べてみたところ…

 

ウォーレン・バフェット氏

投資額 約575億ドル

評価額 約1025億ドル

含み益 約450億ドル。

 

孫正義氏

投資額 約200億ドル

評価額 約1100億ドル

含み益 約900億ドル。

 

となりました。

孫氏は未上場株式投資である一方、バフェット氏は上場株式投資なので、リターンの倍率が違うに決まってるやないか!っというご指摘をいただきそうです。

ただ、投資家という大きい括りでは、これまで世界最強と言われていたバフェット氏より評価額もリターンも大きいので、孫氏の方がすごい気もしますw

 

売上の比較(単位は100万ドル)

売上成長率の比較

総資産の比較(100万ドル)

総資産成長率の比較

なんとなく現金比率を比較

 

最後におまけで、バークシャー・ハサウェイの売上比率についてです。

バークシャー・ハサウェイというと、保険でお預かりした資金で運用しているイメージがあり、保険の売上が大きいのかなと思っていましたが、Sales and serviceが一番大きかったです。

Investmentも思ったより売上に貢献しておらず、やはりボラティリティが大きいです。

 

今回調べて思ったのは、バフェット氏は投資王というより、買収王な気がします。

バフェット氏は、良い経営者の良い財務の良い会社を買いまくり、経営にはほぼ口を出さないハンズオフで、そのまま経営者に続けてもらうという形態でやっています。

ですので、Berkshire Hathaway自体の社員数自体も少なく、HPも以下のように滅茶苦茶シンプルです。

売上2100億ドル以上の時価総額4000億ドル近くある企業には見えませんねw

ただ、Berkshire Hathaway本体は、バフェット氏が筆頭株主になり、表現は悪くなってしまいますがハンズオンで乗っ取ったものであり、バフェット氏が設立したわけではありません。ただその後も本業であった繊維事業はうまくいかず撤退してしまい、繊維事業のCFを元に買収した保険や投資をはじめとした金融が本業になっていきます。

 

バークシャー・ハサウェイについては、またまとめたいと思います!

今回は、アップル株について。

前期は様々な企業が売却していたAppleですが今期については、

新たにポジションを持った投資家→141社

持ち株を買い増しした投資家→1026社

持ち株を一部売却した投資家→1300社

全て売却した投資家→68社

ありました。

 

以下は1000万ドル以上買ったプレイヤーの一覧。

金融機関名保有株式数時価総額($1000)
COATUE MANAGEMENT LLC6,501,974714,892
SOCIETE GENERALE4,388,901482,560
SUVRETTA CAPITAL MANAGEMENT, LLC2,599,900285,859
THIRD POINT LLC2,500,000274,875
IVORY INVESTMENT MANAGEMENT, LLC1,371,610150,809
ALKEON CAPITAL MANAGEMENT LLC1,362,500149,807
TESCO PENSION INVESTMENT LTD1,196,491131,554
XACT KAPITALFORVALTNING AB1,004,435110,438
JANNEY MONTGOMERY SCOTT LLC903,14599,301
TOURBILLON CAPITAL PARTNERS, L.P.900,00098,955
KLEINWORT BENSON INVESTORS DUBLIN LTD875,52096,263
CAMBRIDGE INVESTMENT RESEARCH ADVISORS, INC.853,61993,855
APPALOOSA LP800,00087,960
WOLVERINE TRADING, LLC788,47686,693
GLENVIEW CAPITAL MANAGEMENT, LLC679,21374,679
HOPLITE CAPITAL MANAGEMENT, L.P.663,73372,977
AXIOM INTERNATIONAL INVESTORS LLC /DE494,22054,339
DISCOVERY CAPITAL MANAGEMENT, LLC / CT487,50053,601
CORNERSTONE CAPITAL MANAGEMENT LLC404,24344,447
MEAG MUNICH ERGO KAPITALANLAGEGESELLSCHAFT MBH382,24442,028
TIVERTON ASSET MANAGEMENT LLC382,19242,022
WHALE ROCK CAPITAL MANAGEMENT LLC374,45141,171
QUADRATURE CAPITAL LTD350,01638,484
PAGODA ASSET MANAGEMENT, LP344,89837,922
VIKING GLOBAL INVESTORS LP247,26427,187
MIK CAPITAL LLC188,57620,734
GLADE BROOK CAPITAL PARTNERS LLC176,93119,454
CRITERION CAPITAL MANAGEMENT LLC168,15218,488
ZWEIG-DIMENNA ASSOCIATES LLC140,11315,405
EVERPOINT ASSET MANAGEMENT, LLC135,00014,843
SCGE MANAGEMENT, L.P.135,00014,843
MERU CAPITAL GROUP, LP128,00014,074
12TH STREET ASSET MANAGEMENT COMPANY, LLC124,95913,739
GRATICULE ASIA MACRO ADVISORS LLC120,30013,227
RAIL-SPLITTER CAPITAL MANAGEMENT, LLC108,91511,975
SHEARLINK CAPITAL, LLC102,70011,292
TELEMARK ASSET MANAGEMENT, LLC100,00010,995
CLOUGH CAPITAL PARTNERS L P99,30010,918
AO ASSET MANAGEMENT, LLC99,10010,896

先日、リクルート出身のVCの方にお会いしたので、そういえばリクルートのOBまとめてたなぁと思い、そのVCの方を追加したついでに、色々と更新しました。

直近IPOした(する予定)の企業の社長さんですと、MS-Japanの有本さん、イノベーションの富田さん、ショーケース・ティービーの森さん、バリューゴルフの水口さんなどがおります。

 

 

相変わらず1988年と1989年は層が厚いですね。(調べれば調べるほど増えるw)

現役員陣も、社長の峯岸さんは1987年、その他の取締役の方も1988年です。

この1988年は、リクルートにとって節目の年でもあります。どう節目かというと、リクルート事件が発生した年。そんな年にもかかわらずリクルートは、6万人の学生に会い1037人を採用しています。

1988年当時のリクルートの社員数は3700人なので、その異常さが理解いただけるかと思います。

結果平均年齢が27歳から24歳に下がったそうw

この時採用にかけた費用は、86億円。大学の前の寿司屋を1ヶ月以上借り切ったそう。

こんだけ金かければいい人取れますよね。

具体的にどう採用していったかは、クライス&カンパニーの採用コラムを読むとご理解いただけると思います。

 

最近でこそ、起業家を生み出す企業は増えてきましたが、それらを圧倒する数の起業家や役員、重鎮を生み出し続けているリクルート。

今後どのような人を生み出すのか、楽しみです。

2016年に億円単位の調達した企業一覧です。

 

ニュースソースはPediaとPR Timesです。

全部で120社ありますが、漏れている可能性や誤っている可能性があります。

以上で何かありましたら、お手数ですがご連絡いただけますと幸いです。

ツイッター

 

まず10億円以上

メルカリ84億円
セブンドリーマーズ60億円
ビズリーチ48.8億円
Inagora47億円
freee43.5億円
プラスワン・マーケティング42.1億円
スマートニュース38億円
アストロスケール34億円
ソラコム31億円
bitFlyer30億円
ラクスル20.5億円
Base19.5億円
Omise17.5億円
QUOINE17億円
トレタ15.2億円
TBM15億円
エクスチェンジコーポレーション15億円
Wealthnavi15億円
チャットワーク15億円
ライフロボティクス15億円
FOVE12.3億円
クリーマ11億円
お金のデザイン11億円
GROOVE X11億円
マネーフォワード11億円
Retty11億円
airCloset10億円
Kyash10億円
Candee10億円

 

1億円以上

スタートアウツ数億円
COUNTERWORKS数億円
ユーザーローカル数億円
ポート9億円
三次元メディア8億円
ABEJA7.3億円
テックビューロ7.2億円
LPixel7億円
Life is Tech7億円
BIG FACE7億円
インキュベーション・アライアンス7億円
エブリー6.6億円
クリングルファーマ6.1億円
リバーフィールド6億円
akippa6億円
グランドデザイン5.4億円
ココン5億円
KUFU5億円
レパトア・ジェネシス5億円
Triple W Japan5億円
SORABITO5億円
Repertoire Genesis5億円
Loco Partners5億円
エクセルギー・パワー・システムズ5億円
dely5億円
ワン・トゥー・テン・ホールディングス4.5億円
FULLER4.2億円
スペースマーケット4億円
UNCOVER TRUTH4億円
プラネットテーブル4億円
グッドパッチ4億円
ルートレック・ネットワークス4億円
ライナフ3.9億円
かっこ3.8億円
473.6億円
ママスクエア3.5億円
LeapMind3.4億円
ミニマル・テクノロジーズ3億円
オリィ研究所3億円
ギークス3億円
Repro3億円
ランウェイ3億円
カオナビ3億円
MediBang3億円
Folio3億円
Liquid3億円
サイキンソー2.7億円
unerry2.7億円
インティメート・マージャー2.6億円
VISITS WORKS2.5億円
インタラクティブソリューションズ2.5億円
ナーブ2.5億円
manabo2.5億円
オープンロジ2.1億円
JUBILEE WORKS2.1億円
toBeマーケティング2億円
クリニカル・プラネットフォーム2億円
UPWARD2億円
Ancar2億円
MFS2億円
TOPLOG2億円
Oneteam2億円
マンションマーケット2億円
サマリー2億円
坂の途中2億円
ヘッドウォータース1.9億円
ipoca1.8億円
セフリ1.7億円
AgIC1.7億円
Hacobu1.6億円
TORICO1.6億円
ストリートアカデミー1.5億円
ジェイピーモバイル1.5億円
Secual1.5億円
ダズル1.5億円
ジョイズ1.5億円
アペルザ1.5億円
スマレジ1.5億円
スローガン1.4億円
アップシーエム1.4億円
レイ・フロンティア1.4億円
ストロボライト1.4億円
スタースフィア1.3億円
ユニバーサル・サウンドデザイン1.3億円
レヴォレーター1.2億円
アルクテラス1.1億円
ワイヤレスゲート1億円
トライオン1億円
Housmart1億円
アグリホールディングス1億円
ステイト・オブ・マインド1億円
ロボット投信1億円
キャスター1億円
Branding Engineer1億円
アトモフ1億円
ターミナル1億円
ロボットスタート1億円
favy1億円
サイバーセキュリティクラウド1億円
BEC1億円
プラネット・テーブル1億円
Webの匠1億円
ジョリーグッド1億円
ファンペップ1億円
iCARE1億円
フィーチャー1億円
グラフ1億円

 

ってかエクセル直接貼れるのかw

『時価総額』

発行株式数×一株当たり株価で計算されますが他にも様々な計算方法があります。

例えば、純利益を元に計算したPER(株価収益率)であれば、純利益の何倍の時価総額がついてるか?がわかりますし、売上を元に計算したPSR(株価売上高倍率)であれば、売上の何倍の時価総額が付いているのか?がわかりますし、純資産を元に計算したPBR(株価純資産率)であれば、純資産の何倍の時価総額が付いていて、場合によっては解散した方がいいのでは?なんてことがわかります。

 

そこで今回は、時価総額を社員数で割ったランキングを調べてみました。

これをすると何がわかるかというと、

「その企業の1人の社員の能力が市場に評価されているのか?」

っということがわかるのかな?と考えています。

そして以下が、そのランキングです。

時価総額が1000億ドル以上の企業で、社員数は四捨五入を一部しています。

 

 

最も評価されているのはFacebookで一人当たり25億円と評価されています。

ちなみに日本企業で唯一入っているトヨタ自動車は60位で約5200万円と評価されています。

時価総額だと上位に入ってくる中国企業ですが、こうやってみると結構下の方に来ますね。

ITが上に来るのかなぁと思ったら結構製薬メーカーも入ってきているので、面白いなぁと思いました。

VisaとMastercardは、あれだけのシステムを持ちあれだけの現金を移動させながらこれだけの社員数で回しているのはすごいですね。

 

次は何を調べよっかなぁ。

3Qにおけるヘッジファンドのポートフォリオが公開されましたので、まとめてみました。

まずは、Tiger Global Managment。

未上場株投資にも積極的で、FlipkartやOla、Grabなどにも投資しています。

 

 

売却銘柄(売却額の単位は$1000)

 

2Qでは、トップポートフォリオであったNetflixを全て売却したことが話題になっておりましたが、気になった変更点をまとめてみようと思います。

 

①前期のトップポートフォリオはAmazonでしたが、今期はPricelineを大きく買い増しすることでトップポートフォリオになっています。

②Appleを一番買い増ししています。ここ数年ヘッジファンドはApple株を皆持っていましたが、最近になり売却する傾向にありました。ただ、ウォーレン・バフェットも2016年2Qに購入しています。

③新規に、AlibabaとAlphabet、Comcast、Vipshop、Visa、Armstrong world、58com、Jumei Internationalと8社購入。ただし、8社中4社は中国企業。

④Alibabaを、JDcomを売却している一方、新規で購入。

⑤Visaを、長らく保有しているMastercardに追加して購入。

⑥昨今メディア企業のMAが勃発しておりますが、その中でもトップクラスに巨大化しているComcastを、新規で購入。

 

最後に、3Q時点の保有株式数に2Q時点の株価をかけて、今の所儲かってるの?っていうのを調べてみました。

購入時期や売却時期は完全に無視した形なのですが、トータルで今期は、1億3979万ドルの損失出されています。

 

一時期は、IT企業のグロースによって神格化されていたTiger Globalですが、正直今は厳しい状況のようです。

ただ、FlipkartやOla、Grabなどの新興国未上場投資の化け方によっては、Tigerはまた評価される時期が来ると思います。

ですので今後とも、Tigerの投資には注目していこうと思っています。

 

最後に、2Qの時のブログが以下です。

http://ameblo.jp/tosyokai-0402/entry-12191659910.html

ふと気になったので、ポイントの引当金ランキング、調べてみました。

 

航空会社は、引当金が見当たらなかったので入っていません。(みんな大好きなので結構気になっていたんですが)

コンビニ系も強いんだろうなぁとは思ったものの、ファミリーマートはTポイントで運営元のCCCが未上場ですし、ローソンはPontaで運営元のロイヤルマーケティングが未上場で分からず…

とりあえず、ポイント!といって思い当たるものを全て調べてみました。

なんとなく小売業とかカードが強いイメージだったのですがキャリアが圧倒的で、ヤマダ電機も結構上位に入ってきています。

 

単位は100万円です。

 

LINEがどのくらい増えてくるのか、とても楽しみです。

ソフトバンクの資料を漁っていたところ、

世界で営業利益が1兆円以上の企業は43社しかないんです!ドヤって言うスライドがあったので、実際に調べてみようとFT500 2015から引っ張ってきました。

FT500 2015なので、少しばかり古めでかつ、純利益しかなかったので、この数値に大体×1.2すると税引前利益になるので営業利益に近いのかなと思います。(結構無茶言ってる)

一応純利益ベースで、100億ドル(1兆円)超えているのが32社です。

 

〜トップ10〜

1位 中国工商銀行

2位 アップル

3位 中国建設銀行

4位 エクソンモービル

5位 中国農業銀行

6位 中国銀行

7位 ウェルズファーゴ

8位 マイクロソフト

9位 JPモルガンチェース

10位 サムスン電子

 

一応以下がランキング

 

 

 

 

銀行とオイルガスがほとんどですね。

国別で見ても、1位アメリカが48社、2位中国が14社、3位がドイツと日本の6社ですね。

にしても中国の銀行稼ぎすぎだわw

Big 4だけで約1400億ドル稼いでるw

昨今話題のFinTechですが、「今がチャンス!」と入ってくる企業さんもあれば、「いや俺らは昔からやってたし(ドヤ)」なんて企業さんまで様々です。

多分この2社の違いは、FinTech1.0、FinTech2.0、FinTech1.5と言われるものだと思っています。

FinTech1.0とは、「いや俺らは昔からやってたし(ドヤ)」のプレーヤーさん。所謂日本版金融ビッグバンをチャンスと捉えたり、または食われるくらいなら自分も参入しようという金融機関がネットに参入してきたもので、基本的には大企業さんがバックについていて、大企業さんの商流を使ったものがほとんどです。

当時で言えば、ソニー銀行(ソニー)、ジャパンネット銀行(さくら銀行)、イーバンク銀行(伊藤忠商事)、日本オンライン証券(伊藤忠商事)、イー・サンワ証券(三和銀行)、DLJディレクトSFG証券(CSFB)、イー・トレード証券(ソフトバンク)、日興ビーンズ証券(日興証券)、マネックス証券(ソニーと松本大さん)、ビットキャッシュ(DDIや丸紅など)、ビットワレット(ソニーやNTTドコモなど)、サイバーキャッシュ(ソフトバンク)がそうですね。

※松本大さんっていう商流はありません。

 

一方でFinTech2.0とは、2012年くらいに会社が設立され始め、2014年あたりから伸び始めたもので、何かの商流に乗ったものというよりは、決済サービスによって自ら商流を作って情報を作ったり、PFMで情報をとってきたり、世界中のETFを集めてきて、スマホやAWSや人工知能を使って効率的に金融をよくしていこうという流れだと僕は理解しています。

詳しくは、マネーフォワードの瀧さんの資料がわかりやすいかと思います。

 

そして、今回のFinTech1.5。

僕が勝手につけたものですが、FinTech1.0の時にはITベンチャーと呼ばれていたが、5年ほどの時を経て急成長したことで買収できる規模になり、様々な金融を買い始めたというプレーヤーのことを指しています。名をつけるなら、メガIT企業ですかね。

これらのプレーヤーは、調べてる限りライブドア(というかホリエモン)が先頭で率いてるイメージですね。

で彼らは何をしたかというと、外資系ファンドとともにカード会社やFinTech1.0でうまくいかなかった金融機関を買いまくったという認識です。(この頃ローンスターやリップルウッドやGEまでもが消費者金融を片っ端から買ってた。)

以下は、メガIT企業の金融への参入経歴です。

 


ヤフーによるあおぞら信託銀行買収、ライブドアと西京銀行の合弁設立は中止しています。また、オリエント信販はGMO経営陣の会社が、ライブドアの金融事業はアドバンテージパートナーズが買収しています。

 

調べた限りでわかった買収額

・ヤフー
ケーシー 227億円(Jトラストから買収)
ジャパンネット銀行 258億円
サイバーエージェントFX 210億円(サイバーエージェントから買収)
ネットトラスト 1.2億円

 

・楽天
あおぞらカード 74億円(オリックスクレジットとオリックスとあおぞら銀行から買収)
国内信販 165億円(日本産業パートナーズから買収)
DLJディレクトSFG証券 300億円(CSFBと三井住友銀行から買収)
アイリオ生命 156億円
ビットワレット 30億円
FXCMジャパン証券 73億円

 

・GMO
オリエント信販 270億円(ユニゾンキャピタルから買収)
FXプライム 33.2億円
エキサイトFX 0.8億円

 

・ライブドア
イーバンク銀行 34.5億円
日本グローバル証券 40億円(日興コーディアルグループから買収)
ビットキャッシュ 0.1億円

 

基本的にみんな買収で、特に2003〜2005年に結構買ってますね。

前述の通りですが、ライブドアが引っ張って行ったと推測。

最初は、銀行なんて作る気はなくてビットキャッシュで全てを変えたかったが、結局うまくいかず銀行を作る流れになったのかなと推測。

結局ライブドアは、バラバラになってしまいましたが、そのライブドアを買収したLINEがLINE Pay CardというFinTechのど本命を貫いてくるサービスを提供しているのは偶然なのか偶然ではなのか。

また、2003年にFinTech1.0の一つであった電子マネーのビットキャッシュを1100万円という二束三文で買ったのもすごい。

 

また、ライブドアを支えていたのがこの金融事業ですが、最近の楽天も営業利益の1/5、売上の1/3が金融であり、ライブドアのようにならないかちょっと気になります(楽天カードは現在業界3位)

ただ、その兆候はすでにあり、楽天市場そのものはうまく伸びてないし、楽天カードは古くからあるにもかかわらず、最近一気に伸ばしているのは楽天市場の伸びが頭打ってことからだと思っています。

 

ヤフーがあおぞら信託銀行を買収する予定だったとは知らなかったですね…
2社のつながりは、ヤフーの親会社がソフトバンク、あおぞら信託銀行の前身の日債銀信託銀行の親会社が破綻した日本債券銀行であり、その日本債券銀行のスポンサーがオンライン銀行を作りたかったソフトバンクだったというつながりです。
結局ホリエモンバブルの崩壊とスピード感の違いから解消していまいましたが。
その後ヤフーは、ジャパンネット銀行に出資し持分法適用関連会社に、あおぞら信託銀行は、GMOインターネットと共同でオンラインバンキングを作る方向になりました。(あおぞら信託銀行はずっと売りに出てたのかな笑)

 

イーバンク銀行は、皆手こずったようで、まずライブドアが出資するも揉め、次にGMOインターネットが出資するもうまくいかず、結局サブプライムショックの時に、楽天にさらっと買われました。

 

昨今FinTechや〜FinTechや〜と叫ばれる中、個人的に欧米で一番ホットスポットだと思っているのが、オンライン銀行(ちゃんと言うとモバイルファーストの銀行)だと思っています。(N26とかAtom BankとかGoBankとかMonzoとかMovenとかAvubaとかHolviとかStarlingとかOsperとか。銀行によっては数千万ドルが集まっています)。

(他にもソーシャルレンディングもホットと思いますが、海外はFinTech自体がもう冷めてきていて、成熟に向けて血みどろな戦いが行われているという認識です。)

 

では、今後日本では何が起きるか。

とりあえずどなたか一緒にモバイルファーストの銀行やウォレットを日本でも作りませんか?笑

っていうのはあるのですが、いわゆるITメガベンチャー(DeNAやグリー、メルカリなどの時価総額1000億円以上のtoC企業)がそろそろ本格的にFinTechに入ってくるFinTech2.5かなって思ってます。既にVoyageエムティーアイさんは参入していますし、環境としては、FinTech1.5と似てきてるところはあると思っています。

 

「でもFinTechって儲からないでしょ?」

っていう方も多いかと思いますが、これからどんな企業もFinTechというか金融機能持ってないものは厳しいと思います。

端末やOSが海外だけでなく、みんなが平等に持てるはずのお金までもがAppleやSamsung、Googleなどに持って行かれたら…

ただこの領域はまだまだ市場規模が開拓しようがあるので、EC帝国の楽天が取るかもしれないし、通信キャリアのKDDIが取るかもしれないし、コミュニケーションのLINEが取るかもしれないし、小売のイオンが取るかもしれないし、スタートアップのカンムやAnypayが取るかもしれません。

最終的に推測するに、全てのウォレット(運が良ければ銀行も)はAPIで全て繋がるとは思います。ただ、大きいウォレットに対して小さいウォレットが何かを献上するというものになる気がします。

ただ、その小さいウォレットさえ持ってないとそのウォレットにもお金を払わなければいけなくなってしまいますし、広告なども含めた様々なサービスをその会社に依存することになりそうです。

 

ただそもそもこれらが起こるための土壌として必要なものは、日本人の金融リテラシーの向上なのですが。