3Qにおけるヘッジファンドのポートフォリオが公開されましたので、まとめてみました。
まずは、Tiger Global Managment。
未上場株投資にも積極的で、FlipkartやOla、Grabなどにも投資しています。
売却銘柄(売却額の単位は$1000)
2Qでは、トップポートフォリオであったNetflixを全て売却したことが話題になっておりましたが、気になった変更点をまとめてみようと思います。
①前期のトップポートフォリオはAmazonでしたが、今期はPricelineを大きく買い増しすることでトップポートフォリオになっています。
②Appleを一番買い増ししています。ここ数年ヘッジファンドはApple株を皆持っていましたが、最近になり売却する傾向にありました。ただ、ウォーレン・バフェットも2016年2Qに購入しています。
③新規に、AlibabaとAlphabet、Comcast、Vipshop、Visa、Armstrong world、58com、Jumei Internationalと8社購入。ただし、8社中4社は中国企業。
④Alibabaを、JDcomを売却している一方、新規で購入。
⑤Visaを、長らく保有しているMastercardに追加して購入。
⑥昨今メディア企業のMAが勃発しておりますが、その中でもトップクラスに巨大化しているComcastを、新規で購入。
最後に、3Q時点の保有株式数に2Q時点の株価をかけて、今の所儲かってるの?っていうのを調べてみました。
購入時期や売却時期は完全に無視した形なのですが、トータルで今期は、1億3979万ドルの損失出されています。
一時期は、IT企業のグロースによって神格化されていたTiger Globalですが、正直今は厳しい状況のようです。
ただ、FlipkartやOla、Grabなどの新興国未上場投資の化け方によっては、Tigerはまた評価される時期が来ると思います。
ですので今後とも、Tigerの投資には注目していこうと思っています。
最後に、2Qの時のブログが以下です。