2023年9月に沖縄旅行の際、見にいった米軍消防車を紹介します。
3年ぶりの沖縄旅行でいつも楽しみにしている消防車見学。この日も早朝から行動開始
「FIRE STATION NO.4」嘉手納基地第3ゲートの近くで県道26号線に面しており、アメリカの消防車を見る事の出来る好きな場所の一つです。朝の点検に合せて見に訪れます。(7:00頃)
到着した時は、まだシャッターが閉まっていて少し待っていると開き、消防車がゆっくりと出てきました。向かい側の歩道からカメラ片手に見ていると…
しばらく見ていたら、気づいた隊員さんがジェスチャーで「写真どうぞ」と手招き。
私もジェスチャーで応答し直ぐさま近づきます
この車両は、ピアース社製セーバーシリーズP24ポンパー(ポンプ車)ENGINE-23で2011年製です。この車両は、ポンプ1250GPM(4750L/m)、水槽は500GAL(2000L)、泡剤50GAL(200L)を積載しています。空軍のポンプ車は、トップマウントポンプと呼ばれるポンプ操作盤が中央にあるタイプです。
こちらは横田基地配備のピアース・セーバーP22ポンパーENGINE-13。P22は建物火災用2WD車を表しています。横田基地と三沢基地に配備。
P24は建物/やぶ火災用4WDポンプ車を表しており、米空軍では消防車の種類毎に「P-00」と形式分けしています。4WD車なので一際大きく感じられます。
消防車と一緒に記念撮影 ちなみに私は160cmで大きさの比較になるかなと
顔正面。バンパーには、サイレンスピーカーとエアーホーンが取り付けられています。
ナンバープレートは端にあるので、真ん中に付ければバランスが良いにのと感じました。
USAFのナンバープレート
この番号は車両個々に付けられている識別番号で、「AF11L00167」は空軍2011年製 L(消防車!?)167番目導入車。
ラジエターグリルにあるピアース社のメーカーズプレート。錆や汚れが目立ちます。
4WD車の下をチョット覗いてみます。
右上部の黒い筒状の物はエアクリーナーで、フロントアクスル(前車軸)ごゴッツくてデフなんかはボールみたいです。
車両右側
コンパートメントに伸縮式の三連はしご。中央には吸水口と放水口があり、黄・青色の2インチ(50mm)消火用ホース(アタックライン)が収納されているのが見えます。
こちらは左側。コンパートメントの上部には、75mm棒状吸管(ハードサクションホース)が積載され、左中央部にも同じように吸水口と放水口があります。吸水口にはゴム製の3インチ半(75mm)消火栓用ホースがセットされています。
空軍のポンプ車は「トップマウントポンプ」と呼ばれる、ポンプ操作盤が中央にあるタイプです。高い位置から広範囲を見渡せる事が利点だそうです。中央の赤い筒状の物は放水銃(モニター)。その両脇にはサーチライトがあります。
タイヤは4WD車なので、デコボコブロックのタイヤかと思っていましたが案外普通の物を履いています。「ファイヤーストーンFS400 315/80R 22.5」
色々なアングルで撮ってみました。
やはり、この斜め前方からのアングルでの撮影がカッコ良く写ります
そしてこちらは「道の駅かでな」の親展望デッキから。
以前は旧展望デッキからでも見えたのですが、手前に建物が建ち見えなくなっていました。
「FIRE STATION NO3」嘉手納基地の友好祭「アメリカフェスト」の際に見にいきました。
よく見ると手前の車両「27」は新型のポンプ車で、横田・三沢にはないタイプです。
この車両もP24ポンパーで、E-ONE(エマージェンシーワン)社製です。
航空機用化学車P19(奥)とP23が車庫前にいて、P23はその後こちらに向け走ってきました。
こちらは滑走路を挟んだ向かい側を走る、航空機用化学消防車CRASH-11
奥にはF15Cが格納庫から出てきました。
CRASH-11は、ローゼンバウアー社製パンサー2021年型航空機用j化学消防車。
325GPM(1235L/m)Ultra High Pressure Pump(超高圧ポンプ)、3000GAL(11400L)水槽、泡タンク420GAL(1596L)、500lb(225Kg)ドライケミカル(粉末消化剤)を装備した車両です。
ローゼンバウアー社はオーストリアの消防車メーカーです。
沖縄旅行ではいつも楽しみにしている、アメリカの消防車を見られる場所。3泊4日の旅行で3回は、朝の点検に合わせてみられるかと思っていましたが、雨で1回見ることが出来ませんでしたが、隊員さんにも親切にして頂き今回もまた楽しい見学となりました
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