建築知識経験がまったくない素人がセルフビルドで”四畳半ハウス”の制作備忘録をブログで紹介しております。

検索ワードで当ブログに辿り着かれた方は、恐らくDIY好きで自身で小屋を建ててみようとされていると思いますが、一つでもアイデアが参考になっていただければ幸いです。

但し、くれぐれも自己責任でお願いいたしますm(__)m

 

 

 

【序章】まえがき

 

【第1章】ブロック基礎

 

【第2章】樹脂パレット土台敷

 

【第3章】外壁カバー工法内壁化

 

【第4章】角パイプ躯体工事

 

 

 

心筋梗塞を患い手術入院、それから繁忙期に入り土日も時間がないなどでなかなか作業を怠っておりましたが、スキマ時間を作ってぼちぼち進めております。

 

 

 

 

【第5章】 片流れ屋根工事

 

我が家の裏庭の和室とDKのL型スペースに接合させて”四畳半ハウス”を建設しているので、屋根はどうしても片屋根構造にしなければなりません。

 

 

 

三角比で計算すると1.5寸勾配となります。

かなり緩やかな勾配としたのも、ベランダ軒天を活用したいのと材料コストを抑えるための考案となります。

積雪地域でもないので大丈夫でしょう(≧▽≦)

 

 

 

とはいえ片流れ屋根最大のデメリットである「雨漏り」をどう回避するかがポイントとなるのですが、従来の自宅の2階軒天の下が片流れ屋根の一番高い地点となるので、理想的な3寸以上の勾配は必要ないと判断しました。

かといって横殴りの雨が降った際の水切り対策はしておかないといけないので、今回【第5章】片流れ屋根工事は素人DIYではかなり難易度が高いような気がします(◎_◎;)

 

 

ちなみに屋根勾配は水平距離と高さ(高低差)の比率を寸単位で表します。

水平距離が10mで高さが1mのとき、これを1寸勾配といいます。

屋根勾配と高さの計算は?1分でわかる計算、片流れの屋根、勾配係数の一覧

※ 画像は、建築学生が学ぶ構造力学のHPより引用。

 

 

 

 

 

(1)軽天材垂木骨組み

 

垂木(たるき)とは、屋根の一番高い棟木から桁にかけて、斜めに取り付けられる部材のことを言います。

私はRC造にこだわりたいので、下地垂木に軽天材で骨組みをしたいと思います。

 

軽天材とは・・・

正式名は、Light Gauge Steel ライト(軽い)ゲージ(規格の)スチール(鉄骨)で、軽量鉄骨を素材とする天井材に使われ出したことで、通称「軽天材」と言われています。

 

 

”四畳半ハウス”、9尺(2730mm)キューブ型なので、垂木サイズは3m角スタッド4565ランナー45を使用しました。安さは正義!

 

 

 

軽天材の組立に必須なのが、軽天ビスと言われるネジピッチが細かいビス。

下穴なしでビスを揉めて100本入り@298円というのも嬉しい。

 

 

 

2階ベランダ軒天の段差部をスタートして、元々樹脂パレットデッキのポリカ波板の屋根で使用していた亜鉛メッキC鋼の上にランナーを仮置きして角スタッドを差し込んでいきます。

 

 

 

一旦ランナーに差し込むだけで、ビス止めはしません。後ほど455mmピッチに合わせてからビス止めします。

 

 

 

三六(3尺6尺)の野地板を貼るので、角スタッドのセンターピッチを455mmに合わせて軽天ビスを揉みます。

3尺は910mmなのでセンターは455mm×2ピッチ、6尺は1820mmなので455mm×4ピッチとなります。

 

 

 

 

キッチンの勝手口までランナー2mに対して角スタッドを6本使用しました。

 

 

 

 

 

(2)野地板貼り

 

軽天材垂木が組み終わったので、野地板(のじいた)を貼っていきます。

野地板は通常構造用合板12mmを使用するのが常識ですが、”四畳半ハウス”というサイズにはスペックオーバーだと考えなるべく安価で軽く、一人で作業できる基材を選びました。

 

 

悩んで考えた結果、B級のNONJAS下地用合板

 

 

NONJASとは、その名の通りJAS(日本農林)規格の認定のない合板ということです。

建築法についてはまったく無知ですが、恐らくNONJASなのでプロは使わない材質でしょう。

そこは素人DIY、安さは正義! 

三六の11.5mm厚で強度的には充分だし、なんとかなるでしょう。

 

 

 

455mmピッチで墨引きして、下穴2.5mmで開けておきます。

 

 

 

途中の作業写真がありませんが、下地用合板をやっとの思いで屋根に持ち上げました。

1枚 約11kgもあるので、一人で作業するには大変でした。

 

 

軽天材垂木の角に合わせてぴったりと合わせて仮置きをします。

 

 

 

仮置きが終わったら、垂木ベースが軽天材なので軽天ビスで揉みました。

ちなみにハンマーは、野地板の微調整用に使用しただけで釘は使っていません。

 

 

 

一番問題の雨樋の周りの処理どうしようかな・・・

水切りできるか不安でしかないですわ。

 

 

 

 

 

【第5章】片流れ屋根工事①で掛かった費用

・ 角スタッド4565×3m 6本@768円

・ ランナー45×4m 1本@498円

※ホムセン高速チップソーで2m×2本に切断して上下に使用

・ 亜鉛メッキC鋼 廃材使用

・ 軽天ビス 3.5φ×32 @298円

・ 下地用合板 3枚@1628円

 

小計:10,288円

 

 

<使用工具>

・ インパクトドリル

・ 電動ドリル

・ グラインダー

・ ノコギリ

・ ハンマー

・ クランプ

 

<作業時間> 

3時間半