4月からの保育施設等の利用申請の決定通知（承諾 or 不承諾）が申込みされた各ご家庭に送られていると思います。小金井市のHPには一次募集の決定状況（およびボーダーライン）の結果がわかる資料が掲載されています。
2015年4月からの子ども・子育て支援新法によって、自治体には待機児童解消の目標設定とその具体的アクションが求められ、小金井市も取り組んできましたね。当初の「待機児童解消」の目標は2017年でしたが、小金井市としてまだ解消は果たせていません。
かつて257人の待機児童を記録（2014年）した時は、多くの市民から「仕事をやめないといけない」という悲痛な声が寄せられました…。その時から比較すると大きく改善してきたことがわかります。しかし、望んだ施設に入れない状況がまだ続いているかと思いますし、まだまだ解消に至っていないため、引き続き新たな保育施設の誘致に取組むことになります。
◯2021年4月保育施設等利用申請（一次募集）決定状況
（引用）小金井市HPより抜粋
…この表をみても、あまり「どう変わったのか？（改善されてきたのか？）」がわかりづらいと思いますので、前年の決定状況と比較して分析してみたいと思います。
まず、そもそも利用申請対象園が40園から47園に7園増。特に待機児童の多い1−2歳の募集数をみても、＋62人（1歳）、＋47人（2歳）と増えており、内定率もそれぞれ15.1ポイント、20.6ポイント改善しています。ただ、空き枠数がやはり０（ゼロ）ですので、やはりここのニーズは高いことは変わりないですね…。
気になるのは０歳です。
対象園は１・２歳と同様７園増で募集数も37増えましたが、そもそも申込者が39人減っており内定率は93.6％にも達し、空き枠が45人分も出ています。…これは、以前の記事にも書いたのですが、今年度の0歳の出生数が計画に書いてある推計とは約130人程度のギャップがあるのです（少ない）。
【関連記事】
◯0歳児童人口、11月段階では計画での推計よりも12％少ない。今後の推移を見守る必要あり
この推移をもう少し見守りつつ、必要に応じて計画を見直すことも考えてもらいたいですね（既に議会でそれを指摘してますが）。
さて、3−5歳のほうですが、いずれも施設数が増えたことで、募集数も増え→内定率も向上しています。…ただ、特に3歳のところはボーダーが220を超えている園が幾つもあり、枠は多いけども希望する園に入るには指数が高い≒必要性が高い方に限定されるという状況なのかもしれませんね（ここは中身を詳しくみないと何ともいえませんが）。
ただ、認可保育所の定員の特性上、どうしても4−5歳に空き枠が増えてしまう傾向があります。ここも今後保育施設の経営的に大きな課題となっていくと考えられます。
今後も引き続き注視していきたいと思います。
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