ポーラミュージアムアネックスで、「束芋（たばいも）　透明な歪み」を観てきました。

束芋の作品については、「シャネルモバイルアート」で映像作品を見た記憶がありますが、そのほかはほとんど縁がなかったといえます。朝日新聞朝刊連載小説、吉田修一の「国宝」の挿絵を担当していましたが、残念ながら新聞小説は読むことはありませんでした。

シャネルの「モバイルアート」を体験する！

束芋「透明な歪み」

2019年4月26日（禽）～6月2日（日）

１１：００～２０：００（入場は19：30まで）

会期中無休／入場無料

主催：株式会社ポーラオルビスホールディングス

協力：ギャラリー小澤

エレベーターホールから会場ないを見る

透明な歪み

私は正常の範囲内で少しずつ歪んでいるらしい。私の身体、描く線、私の物事への解釈など。私はその歪みを透明にしたいと思い、努力する。そして、それは”透明な歪み”として、確かにそこに残ることになる。――束芋

「透明な歪み」作品解説

「ふたり」2016、映像インスタレーション作品

「振り向きざまの」2018、油彩「朝日新聞」記事より

「束芋　透明な歪み」作品リスト

（作品の写真撮影は不可）

「束芋　透明な歪み」

新しい道へのつながり、それはまっすぐだとは限らない。

見えない結びつきに、想像力をかき立てられる。

私たちの目の前に現れる束芋の作品は、小説の挿絵やオリジナル作品の感応し独自に生み出されたもの。作家初となる油絵、新作アニメーションなど10点の作品すべてに原作はあるが、あえて公開はしない。在るのは、束芋が描いた”透明な歪み”の軌跡である。

「私の身体、描く線、私の物事への解釈など。私はその歪みを透明にしたいと思い、努力する」という言葉どおり、ギャラリーには由来となった小説も対象物もなく、オリジナルと切り離された束芋の世界が広がる。歪んだとしても、ちゃんとつながっていき、そして今度は新しい可能性を見せてくれる。だからこそ鑑賞者は自由に感じて楽しんで行き交える。そこにあたかも、透きとおった”轍”があるように。

「ポーラミュージアムアネックス」ホームページ

https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/