太田美術館で「浮世絵と中国」を観た! | とんとん・にっき

太田美術館で「浮世絵と中国」を観た!

「浮世絵と中国」チラシ

 

「太田記念美術館」正面外観

 

太田美術館で「浮世絵と中国」を観てきました。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 I 18世紀の浮世絵と中国―初期浮世絵から寛政の改革―

Ⅱ 19世紀の浮世絵と中国―北斎の台頭から明治時代―

Ⅲ 見立てと戯画―仙人も豪傑も江戸美人に!?―

浮世絵と中国文化の意外なつながりを読み解く

浮世絵では「三国志」や「水滸伝」の豪傑たち、仙人や古代中国の衣装をまとう女性など、中国の人々が数多く描かれます。さらに花鳥画には内容に添った漢詩が添えられていることもあり、江戸時代の人々の中国文化に対する親しみがみてとれます。一方では仙人を女性に置き換えたり、豪傑の活躍をパロディ化したり、創作を加えた作品も人気でした。
江戸時代は、ながく鎖国下にあったとはいえ中国の古典文学や故事は教養として定着しており、また最新の中国文化は注目の的でした。中国からもたらされた文物が日本文化の展開に影響を与え続けるなか、浮世絵師たちもまた、中国由来のあらゆる画題を手掛け、派生作品も次々と生み出していったのです。本展では、江戸から明治にいたる浮世絵から中国文化の影響を示す作品をご紹介し、その意外なつながりを読み解きます。江戸の人々が触れた「中国」を知ることは、浮世絵をより深く楽しむ鍵になることでしょう。

 

I 18世紀の浮世絵と中国

  ―初期浮世絵から寛政の改革―

 

鳥居清胤「遊女と鐘馗相合傘」
享保(1716-36)頃

 

鳥山石燕「唐美人図」
延享-明和初期(1744-65)頃

 

田村貞信「浮絵中国室内図」元文-寛保(1736-44)頃

 

鈴木春信「林間煖酒焼紅葉」
明和5年(1768)頃

 

Ⅱ 19世紀の浮世絵と中国

   ―北斎の台頭から明治時代―

 

葛飾北斎「唐土名所之絵」」

 

歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人之壱人
浪裡白跳張順」文政11年(1828)頃

 

歌川国芳「通俗三国志 関羽五関破図」嘉永6年(1853)5月

 

歌川広重「枇杷に小禽」
天保3-6年(1832-35)頃

 

月岡芳年「月百姿 玉兎 孫悟空」
明治22年(1889)11月

 

月岡芳年「月百姿 月明林下美人来」
明治21年(1888)3月
 

Ⅲ 見立てと戯画

   ―仙人も豪傑も江戸美人に!?―

 

歌川国貞「玄徳風雪孔明 見立」文政3年(1820)頃

 

「太田記念美術館」ホームページ

太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art (ukiyoe-ota-muse.jp)

 

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