太田記念美術館で「青のある暮らし―着物・器・雑貨」を観た! | とんとん・にっき

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「青のある暮らし―着物・器・雑貨」チラシ

 

「太田記念美術館」外観

 

太田記念美術館で「青のある暮らし―着物・器・雑貨」を観てきました。

 

2010年11月に「ハンブルク浮世絵コレクション展」を観て以来、なんと9年ぶりのことです。浮世絵初心者の僕は、太田美術館で本当に浮世絵のことを、数多くを学ばせていただきました。2階まで吹き抜けになっている展示室、いや、懐かしい。小上がり、というのかな、畳敷きのスペースで、近くに寄って低い視線から観る浮世絵は、また格別です。

(畠山記念館にもありますが…。)

 

今回の展覧会、「青」という色彩がテーマ、特に蒸し暑い梅雨時には「もってこい」のテーマです。「江戸の人びとがはぐくんだ青の文化」、素晴らしいですね。

 

残念ながら、展示品のリストは言わなければ出してくれないこと、そして、図録が無いことです。

 

以下、展示作品の一部

 

1階展示スペース

「梅翁軒永春(竹田春信ヵ)「立美人図」
元禄-享保年間(1688-1736)頃

 

歌川国芳/歌川国英「浴後美人図」
弘化-嘉永年間(1844-54)頃

 

歌川国貞「今様三十二相 すゞしさう」
安政6年(1859)頃

 

伊東深水「新美人十二姿の内 浴衣」
大正11年(1922)

 

伊東深水「現代美人集の内 蚊帳」
昭和4年(1929)5月

 

2階展示スペース

歌川国貞
「近世水滸伝 競力富五郎 中村芝翫」
文久元年(1861)6月

 

歌川国貞(三代豊国)「十二月の内 水無月 土用干」
安政元年(1854)4月

 

月岡芳年「風俗三十二相 かいたさう 
嘉永年間おかみさんの風俗」
明治21年(1888)

 

葛飾北斎「冨嶽三十六景 東都浅草本願寺」
天保元-5年(1830-34)頃

 

歌川広重「東都名所 佃島初郭公」
天保2年(1831)頃

 

歌川広重「各所江戸百景 神田紺屋町」
安政4年(1857)11月

 

歌川国貞「江戸名所百人美女 王子稲荷」
安政4年(1857)11月

 

歌川国貞「江戸名所百人美女 築地門跡」
安政4年(1857)11月

 

「青のある暮らし―着物・器・雑貨」

江戸っ子と青
空や海の美しさをイメージさせる「青」という色彩は、江戸時代の人々を魅了し、その暮らしを涼やかに彩りました。とりわけ、現在「ジャパンブルー」と称され親しまれる藍は、江戸時代に木綿の普及と染色技術の向上によって藍染が庶民に広がったことから、浴衣や手ぬぐい、暖簾にさかんに使われていきます。さらに青色の文様をあらわした染付(そめつけ)の食器や植木鉢も広まり、青は日常生活のさまざまなシーンで用いられる色となったのです。浮世絵にも、暮らしのなかに青を取り入れた江戸市民の姿が驚くほど多く描かれています。
また本展は、陶磁器専門の美術館として知られる戸栗美術館と「青のある暮らし」を共同展覧会名とした連携展示です。浮世絵と陶磁器、それぞれの視点から、美しい青に満たされた江戸のライフスタイルに触れてみてください。

 

「太田記念美術館」ホームページ

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

 

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