太田記念美術館で「青のある暮らし―着物・器・雑貨」を観てきました。
2010年11月に「ハンブルク浮世絵コレクション展」を観て以来、なんと9年ぶりのことです。浮世絵初心者の僕は、太田美術館で本当に浮世絵のことを、数多くを学ばせていただきました。2階まで吹き抜けになっている展示室、いや、懐かしい。小上がり、というのかな、畳敷きのスペースで、近くに寄って低い視線から観る浮世絵は、また格別です。
(畠山記念館にもありますが…。)
今回の展覧会、「青」という色彩がテーマ、特に蒸し暑い梅雨時には「もってこい」のテーマです。「江戸の人びとがはぐくんだ青の文化」、素晴らしいですね。
残念ながら、展示品のリストは言わなければ出してくれないこと、そして、図録が無いことです。
以下、展示作品の一部
1階展示スペース
2階展示スペース
「青のある暮らし―着物・器・雑貨」
江戸っ子と青
空や海の美しさをイメージさせる「青」という色彩は、江戸時代の人々を魅了し、その暮らしを涼やかに彩りました。とりわけ、現在「ジャパンブルー」と称され親しまれる藍は、江戸時代に木綿の普及と染色技術の向上によって藍染が庶民に広がったことから、浴衣や手ぬぐい、暖簾にさかんに使われていきます。さらに青色の文様をあらわした染付(そめつけ)の食器や植木鉢も広まり、青は日常生活のさまざまなシーンで用いられる色となったのです。浮世絵にも、暮らしのなかに青を取り入れた江戸市民の姿が驚くほど多く描かれています。
また本展は、陶磁器専門の美術館として知られる戸栗美術館と「青のある暮らし」を共同展覧会名とした連携展示です。浮世絵と陶磁器、それぞれの視点から、美しい青に満たされた江戸のライフスタイルに触れてみてください。
「太田記念美術館」ホームページ
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
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