「さとりをひらいた犬/ほんとうの自分に出会う物語」無料公開です。
(本篇)
第1章「旅の始まり」
第2章「三つの存在」
第3章「恐れ」
第4章「エゴ」
第5章レグードゥの森
第6章女神シャーレーン
第7章最後のたたかい
本で読みたい方は。
もう読んだ方も、そうでない方も、お楽しみいただければ嬉しいです。
最初からお読みになりたい方は、こちらからお読みくださいね。
前回はジョンが銃弾を浴びて意識を失うところでしたね。
さて、そのあとジョンはどうなってしまったのでしょう?
(58)ここは、どこ?
ふと気づくと、僕は美しい草原の中を歩いてた。
あれ? おかしいな?
さっきまで森にいて…そうだ!
シャーレーンさまはどうなったんだ?
キョロキョロと周囲を見渡したけれど、誰もいなかった。
周囲に広がる明るい緑の草たちは、それぞれが命を謳歌しているように光り輝いていた。
うわ~っ、きれいだな~
いけない、いけない…ここは、どこだ?
ふと見ると、小高い丘の向こう側に美しいお花畑が広がっていた。
うわ~っ…!
なんてきれいなんだろう…まるで、天国みたいだ…
ん?
…天国?
僕は思わず立ち止まって、自分の言った言葉を振り返った。
ここは…天国?
じゃあ、やっぱり、僕は、死んだ?
あわててまた、周囲を見渡す。
でも、僕はここにこうして立ってるぞ?
僕は地面に立っている自分の足を見つめた。
確かに、僕の足は美しい草の上にしっかりと立っていた。
よくわからないけど、あっちに行ってみよう
お花畑の中を歩く。
赤や黄色、オレンジや紫色の美しい花々が丘を埋め尽くし、濃密で心地よい香りを漂わせている。
草たちは適度に湿っていて、足の裏が心地いい。
なんだか分からないけど、ここが天国じゃなかったら、みんなに教えてあげなくっちゃ。
しばらく歩くと、遠くに小川が見えてきた。
川だ! 行ってみよう!
川が近づくにつれ、せせらぎの音、新鮮な水の香りが僕を包み始めた。
川に着くとジャバジャバと浅瀬に入った。水はほどほどの冷たさで、とっても心地よかった。
のどが渇いたな~
川の水を、ごくごくと飲んでみる。
おいしい~!
その水は今まで飲んだことのないほど、おいしい水だった。
まるで身体の細胞ひとつひとつに、あたたかな太陽と宇宙のエネルギーがしみ込んでいくみたいだった。
なんておいしい水なんだろう。
顔を上げ、周囲を見渡した。すると向こう岸に何か動く影が目に入った。
誰かいる!
僕はその影が見えた方へ走り出した。
川はだんだんと深くなってきて、足が届かなくなりそうだ。
泳いでいくしかなさそうだな…
そう思ったとき、向こう岸から声が響いた。
「こっちへ来るな、ジョン!」
暖かく、懐かしい声が響いた。あわてて声のほうを見ると、狼が立っていた。
あっ、ダルシャ!
あれはダルシャだ! 間違いない!
(59)へつづく
【お知らせ】
【お知らせ】
●9月末に「ほんものさがし」という YouTube 番組に出演させていただきました。
全部で3回収録をしていただきまして、その第3回目が公開されました。
(第1回)
(第2回)
●「さとりをひらいた犬」が Audible になりました。
ジョンやゾバック、クーヨやシャーレーンなどのキャラクターたちが、音声になって飛び出してくるということを想像するだけで、言葉にできない思いが湧き上がってきます。
●こちらも素晴らしいです。
ご覧になっていない方は、ぜひ一度ご覧ください。
【動画・英語版/翻訳動画(各回約10分)】
(最新動画)
(予告編/1分半)
(エピソード1)
(エピソード2)
(エピソード3)
エピソード4
●オンラインサロン
ガンの方を中心に、みんなで支え合いながら前に進んでいます。
ガン等や人生についてお悩みの方、僕たち仲間と一緒に支え合って前に歩いていきましょう。やはり仲間は『力』です(^-^)
入会・退会自由です(1か月のしばりはありますが)
https://www.leela-salon.fants.jp/
●オススメのお水やお茶など
よくご質問いただくので、以前書いた記事をリンクしておきます。
オススメの本①(読むと元気になる)
おススメの本②(劇的寛解事例)
おススメ本③(生還者たちの体験記)
おススメ本④(食事関連)