リブログ記事ただ黙って側にいてくれた
あの時ひとり苦しみの中で佇んでいた私の横に誰かが隣に立っていた兄がもう亡くなるんだと頭で理解していてもその置かれた状況を受け止めきれずただただ自分の無力さと精一杯の愛の中で時間すらも止まっているかのように感じていたのかもしれない兄を眺めて立ちすくんでいたふと気がつくと隣にいたのは看護婦さんその人は呆然としながら兄を見つめる私と同じ視線を向けていた初めは分からなかったずっとそのままでいてくれたどうすることも出来ない感情の中にいたふと今に戻れたのは あぁ この人私に寄り添ってくれているんだ そう気づけたときあれからもう2年以上が経ちました言葉でもなく肩を抱き寄せられたわけでもなくただただひとつになってくれたあの看護婦さんは今も私を護ってくれている再び出会うことが無くても離れていてもあの時私はひとりでは無かったんだと今ようやく知ることが出来ました人は皆誰かに支えられているすべては繋がっている 私にとってこの場所はただ黙って一緒にいてくれるあの時の看護婦さん