小さな花のひとりごと -42ページ目

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

緩和ケアに行きました。
最近は体調不良が見当たらなので、
先生や看護師さんとは、普通のおしゃべりをしています。
 
いつも先生は
「私の出番がないほうが良いんだよ」
「このままずっと出番がなくて良いんだよ」
と、いうことで
ひと月に一回だった診察が、二か月先の予約になりました。
 
前にもそう提案された時があって、
その間に急変があったらどうするの?と不安になったことがありましたが、
今回は、その不安もありませんでした。
なんとなくですが、しばらくは大丈夫じゃないかなと漠然とした安心感があります。

緩和ケアの先生は「最初はこうだったよね~」と
思い出話のように、始めて診察に来た当時のことを話します。
(不調がないので他に話すことがないのです)
 
私:「あの頃は3か月くらいしか時間がないと思ってました。
ところが、その3か月の目標はクリアしちゃいました。
紅葉が観たいというのも、旅行に行きたいというのも、クリアしました。
次は新しい年を迎えることが目標です、これも大丈夫そうです」
 
と、始めて自分の小さな目標のこと話しました。
そして早々に「じゃあ、良いお年を」と年末の挨拶になり、今年の緩和ケアの外来は終了です。
 
少しの不安はありますが、今が元気なのは事実です。
この元気を大切にしなればもったいない。
1年を振り返ると、
ここまでに、関わってくれたたくさんの医療従事者の皆さんの顔が浮かびます。なにしろお医者さんだけでも12人にお世話になってます。
どの方も当たり前の仕事の一つに私がいたのでしょうが、私はその仕事で救われました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
(ずいぶん早いけど、年末の挨拶になってしまいました)
ブログはまだまだ続きますウインク

骨転移の治療の準備のために、通院している病院内の歯科に行きましたが、
1回通ったら終わってしまいました。
高額医療費制度の足しになるからと同じ病院で!と決めた院内の歯科口腔外科だったのですが、
「普通の治療は他に行くように」とサラッと言われてしまいました。
 
そう言われてみれば、静かな治療室でした。
歯科クリニック特有の治療の音や匂いが無い、と感じたのはそれだったようです。

今日は、乳腺と呼吸器の外来の日。

ランマークをどうするか、まだ決めかねています。

 

乳腺の主治医は、私がいまいちまだ乗り気になれないと言うと、

「来年からにしようか」

今の状態に変化がないのが理由ですが、そんなに急ぐ必要もなさそうな感じです。

(私もそう思っているところがあります)

 

呼吸器外科の先生は、乳腺は専門じゃないからと前置きしつつ、

「乳腺と違って、肺がんの場合は急ぐんだよね」

とも前置きしてから、

素人ながらも私が調べてきて疑問に思った質問に答えてくれました。

なぜか、主治医よりも呼吸器の先生の方が話しやすくて質問しやすいのです。

 

話を聴いていくうちに

一般に、肺がんに比べると乳がんは進行が遅い、しかも私は特に進行が遅いのかもしれない、と思いました。

そんなことがあるのかどうか分かりませんが、

20年後の再発がそれを物語っているような気がしました。

自分のことなので、自己責任の下でそう思っておきます(^^♪

 

同じ内容の説明でも先生の個性が表れます。

同じ日に、同じ内容の説明を2人の先生から聴くと、すごく飲み込みやすいです。

待ち時間の間に聴きたいことが整理されます。

なんだか得してるって思います。

 
春には、もう講座はできないと本気で思っていたのに、
どう転ぶかわからないものです。
春に予定していたメディカルハーブ講座が「中止」ではなく「延期」しただけという形で、今回開催することができました。
 
今日の実習は「エルダーフラワーコーディアル」と「マルベリーとクレイのパック」
画像は、8人分のコーディアルを作る様子です。

レモン、オレンジ、ゆずの3種類の柑橘類とエルダーフラワー。
本格的な冬になる前に
「インフルエンザの特効薬」の別名がつくエルダーフラワーで何かを作ろうと突然思い立ち、
今回の実習はこれにしよう!と決めました。
 
ボトルに詰めて出来上がりです。
 
途中のPAからの景色です。
これから走る道路が良く見えます。天空の道路です。
雲の上を突き抜けている時もあり、下道と天候が全然違うことがあります。
 
遠くの山が雲で覆われています。
このPAから天候がガラッと変わることも良くあります。
上下線とも、どちらを通っても美しい景色が続きます。
運転でなければずっと眺めていたい景色が観られる道路です。
会場までの2時間半の運転が心配でしたが、
眠くなることもなく快適に運転できたのは、まだまだ大丈夫と自信がつきました。
私にパワーと癒しと楽しさを与えてくれるところ。
 
講座を開いてくれてありがとう。
たくさんのご縁をつないでくれてありがとう。
 
 
テレビのニュースで、
 
健康な人から、
子宮頸がんの原因のHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染した細胞を攻撃する「キラーT細胞」を取り出し、
この細胞からiPS細胞をつくり、移植する治験を順天堂大学で来年から始めるというニュースを耳にしました。
そのiPS細胞からキラーT細胞を作ると、ガン細胞を攻撃する機能が高くなるそうです。
 
まずは、子宮頸がんが再発し治療が難しい患者さん9人に投与するそうです。
 
がん治療もiPS細胞の時代がやってきましたね。
自分のガンは対象ではないし、病院も違うし、のほほんとニュースを聴いていましたが、
もし自分が対象だったら、ぜひ治験に参加したいなと思いました。
 
キラーT細胞に頑張ってもらう、というところが良いですね。
自分の細胞が頑張るのってイメージしやすいです。

 

 

 

「はたらく細胞」という漫画をご存知でしょうか。

体内の細胞たちを擬人化して、細胞たちが働く様子を漫画で教えてくれています。

その漫画では、キラーT細胞は黒いユニフォームの男子です。

ガラの悪いキャラなんです。

 

ちなみに

私の好中球のイメージは「ちいかわ」なのですが、

漫画では「寡黙で無表情な、ひたすら仕事に専念する青年」です。

表情を変えずに侵入者を切りまくるので、白いユニフォームがいつも血だらけです。

 

日々、医療は進んでいますね。

このIPS細胞の情報が、標準治療となって子宮頸がん患者さんに明るい希望になりますように。

 
 
風邪をひきそうだったので、2日間おとなしく寝ていました。普通なら寝るほどではないのですが、万が一悪くなると、あとあと困るので。
頭の中が暇だったので、
「風邪(ふうじゃ)」のことを考えていました。
 
風邪と書いて私たちは「かぜ」と読みますが、漢方では「ふうじゃ」と読みます。
「風」が身体に悪さをする「邪」です。
一言でいうと「風」は皮膚に乾燥気味の痒みや移動性の頭痛などを連れてきます。
 
五行説では、邪には「風邪」「暑邪(熱邪)」「湿邪」「燥邪」「寒邪」の五つがあります。
これはどれも身体の外部から侵入する病気の元です。
今でいえば感染症。
外部から侵入させなければ病気にならないとも言えるので免疫力がどれくらいあるかがポイントです。
 
外部と内部(体内)の仕切りになっている「皮膚」や、外部と直接接触している「鼻」「喉」「肺」などを強化して「邪」を体内に入れないようにすることが大切です。
 
鼻や肺や皮膚は「燥邪」が苦手です、適度な潤いがないとウィルスに侵入されやすくなります。
皮膚も「外邪」から体内をまもる大切な臓器、やっぱり潤いが大切です。
カゼ予防には保湿が大事って言いますが、五行説でも同じなんですね。
 
かぜの引き始めの悪寒やくしゃみは、「風邪」「寒邪」が関係します。
初期段階なので、皮膚が寒気を感じたり、くしゃみやサラサラした鼻水が出る時期。
この時期に良いのが「葛根湯」や「桂枝湯」など、温めて汗を出し「邪」を追い出すお薬です。
 
寒気でなく熱がでる場合は「暑邪、熱邪」「湿邪」が侵入しています。
サラサラの鼻水でなく濃い目の鼻水や痰などは「熱邪」の仕業。
身体が熱を持っているので「荊芥連翹湯」のような「風邪」「熱邪」を追い出すお薬を使います。

今までこんなにカゼを意識したことはありませんでした。

かぜが悪化して、イブランスを休みたくなかったのです。

おかげさまで喉が痛いところでストップして、回復しました。

 

1週間後に診察があり、イブランスは1週間延期になってしまいました。

「喉が痛いくらいは飲んでも良いけど、やっぱり白血球1900はね、休もうよ。」と言われて。

前は1700でも続けたときもあったけれど、この季節が理由なのかな。

それくらい感染症に罹ることは怖いことなのかな、と思いました。