風邪をひきそうだったので、2日間おとなしく寝ていました。普通なら寝るほどではないのですが、万が一悪くなると、あとあと困るので。
頭の中が暇だったので、
「風邪(ふうじゃ)」のことを考えていました。
風邪と書いて私たちは「かぜ」と読みますが、漢方では「ふうじゃ」と読みます。
「風」が身体に悪さをする「邪」です。
一言でいうと「風」は皮膚に乾燥気味の痒みや移動性の頭痛などを連れてきます。
五行説では、邪には「風邪」「暑邪(熱邪)」「湿邪」「燥邪」「寒邪」の五つがあります。
これはどれも身体の外部から侵入する病気の元です。
今でいえば感染症。
外部から侵入させなければ病気にならないとも言えるので免疫力がどれくらいあるかがポイントです。
外部と内部(体内)の仕切りになっている「皮膚」や、外部と直接接触している「鼻」「喉」「肺」などを強化して「邪」を体内に入れないようにすることが大切です。
鼻や肺や皮膚は「燥邪」が苦手です、適度な潤いがないとウィルスに侵入されやすくなります。
皮膚も「外邪」から体内をまもる大切な臓器、やっぱり潤いが大切です。
カゼ予防には保湿が大事って言いますが、五行説でも同じなんですね。
かぜの引き始めの悪寒やくしゃみは、「風邪」「寒邪」が関係します。
初期段階なので、皮膚が寒気を感じたり、くしゃみやサラサラした鼻水が出る時期。
この時期に良いのが「葛根湯」や「桂枝湯」など、温めて汗を出し「邪」を追い出すお薬です。
寒気でなく熱がでる場合は「暑邪、熱邪」「湿邪」が侵入しています。
サラサラの鼻水でなく濃い目の鼻水や痰などは「熱邪」の仕業。
身体が熱を持っているので「荊芥連翹湯」のような「風邪」「熱邪」を追い出すお薬を使います。
今までこんなにカゼを意識したことはありませんでした。
かぜが悪化して、イブランスを休みたくなかったのです。
おかげさまで喉が痛いところでストップして、回復しました。
1週間後に診察があり、イブランスは1週間延期になってしまいました。
「喉が痛いくらいは飲んでも良いけど、やっぱり白血球1900はね、休もうよ。」と言われて。
前は1700でも続けたときもあったけれど、この季節が理由なのかな。
それくらい感染症に罹ることは怖いことなのかな、と思いました。