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小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

ずいぶん前の話(13年くらい前)ですが、
かつてパートで働いていた頃、繁忙期だけ臨時にお手伝いに来てくれる人がいました。
 
その彼(←男性でした)が「死ぬ前に食べたいものは何ですか?」と訊いてきたことがありました。
彼は、「私は‟ゆかり”です」と即答していました。
ゆかりで白いご飯がいくらでも食べられると。
なんだ、その程度の食べ物でいいのか。
それならと「いちご」と答えました。
 
なぜそんな話になったかと言うと、私の好き嫌いが多いことから始まっています。
ほとんどの人が好きであろう高級食材が食べられない、という会話から発展したのです。
それからは、自分の好物は迷うことなく「いちご」と答えるようになりました。
 
昨年、呼吸困難で緊急入院し、退院した直後に行ったのもいちご狩り。
いちごを摘みながらあの時の会話が蘇りました。
あ、私。死ぬ前にちゃんといちごを食べてる。

1年後、またいちご狩りに行きました。
やっぱり美味しい!絶対に美味しい。
好きなものは「いちご」「一番美味しい」とずっと言い続けていたいです。
 
 
蝋梅が花盛りですが、日当たりの良いところは梅の花も咲いてきました。
どちらも甘くて良い香りです。
蝋梅の方が濃厚な大人っぽい香り。
梅は蝋梅に比べると幼く可愛い雰囲気の香り。
香りは脳の記憶分野と関わっているため、忘れていた記憶を呼びおこしたり刺激を与えてくれます。
そのため、忘れていた記憶が飛び戻されることがあり、認知症にアロマが良いと言われる由縁です。
 
私も蝋梅の香りで記憶や感情を揺らされます。
蝋梅の香りが大好きな友人がいて、一緒に蝋梅園に行ったことを思い出すのです。
 
蝋梅園はいろんなところにあるので、
毎年、いろんな場所の蝋梅園に行っていましたが、
昨年は、蝋梅園にいった時とそのあとで大きな出来事がありました。
大きな出来事は乳がんの再発です。
 
その前後で考え方、生き方が一変しました。
それが蝋梅の思い出になってしまいました。
 
蝋梅は遠くから見ると
花なのか、黄色い葉なのか区別がつかないほどの地味な花にも思えます。
その代わりに冬には似つかわしくないほどの濃厚な香りを放って春を呼び寄せます。
冬の終わりを告げる植物らしいな、と感じます。
あと少しで立春。
春の楽しみを目標に毎日を大切にしていきます。

玉前神社のお守りを頂きました。

 

玉前神社は千葉県の神社です。海からの朝日がとても美しいそうです。
また、島根県の出雲日御碕神社は、夕日が美しいそうです。

この玉前神社と日御碕神社を結ぶと一直線に結ばれ、その直線をレイラインと呼ぶそうです。
このレイライン上に、富士山、七面山、金華山、伊吹山、琵琶湖竹生島、大山など、

名だたる聖地が並び「ご来光の道」と呼ばれているとか。
エネルギーがとても強いとされ、

玉前神社はレイラインの東の基点に位置するので、関東屈指のパワースポットといわれています。

 

レイラインとは、古代遺跡や神社、仏閣、巨石群を地図上で線で結ぶと直線で結ばれるところがあるそうです。

その直線をレイラインと呼ぶそうで、いくつかあるそうです。

ご来光の道ということは、

日の出と共に神様が玉前神社に天から降りてレイラインを歩き、出雲日御碕神社に日の入りには到着して

天に帰っていくのかな。なんて想像しました。

なによりも、私のためにお守りを用意してくれていたことに感激しました。

少し前のブログに お守りには興味がない罰当たりな人間が私 と書いたばかりですが

気持ちや心がこもったお守りは別格です。

本当にうれしい。

大切に身に着けたいと思います。

 

アロマテラピーとメディカルハーブの資格教室をやっていました。
声が出なくなったのを機に仕事を続けることを諦めて、申し込みや問い合わせを閉じていました。
声がもっと出なくなることは想像できても、戻るとは想像できませんでした。
 
でも、ちょっとハスキーボイスになりましたが、声が出るようになりました。
声が出るようになると、交際も広がります。
行動も広がりました。
仕事もできる範囲で再開しようかなと思うようになりました。
 
そう考え始めていた矢先、
以前教えていた受講生さんからお問合せを頂き、ハンドセラピストの講座を行いました。

彼女(受講生)は、デイサービスセンターでボランティアをするのに、

ハンドトリートメントもしてあげたいと思いついたそうで、

その資格を取得するのに私を思い出してくれました。

1日中かかる内容なので体力に少し不安もありましたが、無事に講座を終えることができて

大きな一歩を進めたと感じています。

なによりも(昨年だったら)
二度と会えないだろうと思っていた人たちに元気に会えたことは励みになりました。
また逢おうと思える自分自身に変化を感じています。
 
やりたいことができる今と生きていられることの幸せを、心に刻んでメモして記録できた日。
 
 
 
昨年の今日は、乳がん再発が発覚した日。
胸水が溜まり緊急入院した日。
ついで言うと心嚢膜にも水が溜まっていて、心嚢膜の水も抜きました。

良く溜め込んだものです。

そりゃあもう、鮮明に覚えている出来事です。

 
退院後、息苦しさはあまり変わっていなかったけれど、
埼玉県秩父の三峯神社に行きました。
(正確には、行こうとしていました)
息は苦しいですが、身体は元気です。
脚も元気だし、ほとんど車で行けます。
 
むしろ、今までの体調の悪かった原因が、乳がんの肺転移と原因が分かったのは
ショックでもありましたが、少しスッキリした気分で出かけました。
前進できたように思えたのです。
 
でも考えてみれば、水を抜いただけで
なんの治療もしていないし、本当にガンの再発なのかもはっきりしてなかった頃です。
ガンは進行中だったわけです。
 
三峯神社に向かう途中、
三峰山の麓まで来た頃に少しずつ背中が痛くなってきました。
ついには耐え切れないほどの痛みに・・。
入院中は一度も痛くならなかったのに、なんで今なの?
どうして今なの!
悔しかったけれど、どうにも我慢できなくて断念。
 
Uターンして帰ったのが昨年の出来事です。
耐えられない痛みと目的地に行けない気力不足にはガッカリしました。

あれから1年。
ついに来ましたー。
三峯神社の狛犬はオオカミです。
最初の鳥居をくぐる時から、いろんな狼がここにもあそこにもと何体も迎えてくれます。
 
そして有名になり過ぎた気守り↓
数年ぶりに新しい気守りにすることができました。
裏面はオオカミさんです。
かっこいい。
私は、お守りやおみくじに興味がないバチ当たりな人間ですが、
この気守りは、オオカミがかっこ良いと言う理由だけでずっと気に入っています。
気血水の「気」を補うことは病気治癒に必須なので、
今回新しくできたのは、意味があるように感じています。