蝋梅と思い出 | 小さな花のひとりごと

小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごしています。

蝋梅が花盛りですが、日当たりの良いところは梅の花も咲いてきました。
どちらも甘くて良い香りです。
蝋梅の方が濃厚な大人っぽい香り。
梅は蝋梅に比べると幼く可愛い雰囲気の香り。
香りは脳の記憶分野と関わっているため、忘れていた記憶を呼びおこしたり刺激を与えてくれます。
そのため、忘れていた記憶が飛び戻されることがあり、認知症にアロマが良いと言われる由縁です。
 
私も蝋梅の香りで記憶や感情を揺らされます。
蝋梅の香りが大好きな友人がいて、一緒に蝋梅園に行ったことを思い出すのです。
 
蝋梅園はいろんなところにあるので、
毎年、いろんな場所の蝋梅園に行っていましたが、
昨年は、蝋梅園にいった時とそのあとで大きな出来事がありました。
大きな出来事は乳がんの再発です。
 
その前後で考え方、生き方が一変しました。
それが蝋梅の思い出になってしまいました。
 
蝋梅は遠くから見ると
花なのか、黄色い葉なのか区別がつかないほどの地味な花にも思えます。
その代わりに冬には似つかわしくないほどの濃厚な香りを放って春を呼び寄せます。
冬の終わりを告げる植物らしいな、と感じます。
あと少しで立春。
春の楽しみを目標に毎日を大切にしていきます。