模型づくりとか趣味の日々リターンズ -11ページ目

【模型】ムーンバス製作その3

ムーンバス製作その3、最終回でございます。

 

さー荷物だ!

 

今回の見せ場であります荷物です。キット付属のパーツは全くイメージが違いますね…

 

まずは映画の画面を穴を開くほど見て…

 

このようなスケッチを作成しました。

上半分が左舷、下半分が右舷側。

 

 

あとは粛々と、可能な限り再現していきます。

 

【木箱】

さすがに1968年の映画だけあって、木箱なんすよねえ…金属とかプラスチックのものに替えようかとも思ったんですが、自作するのが厳しいのとオリジナリティを尊重してそのままに。

 

木箱探すのも大変でしたが。

タミヤ1/48 WWⅡドイツ戦車兵野戦整備セットから砲弾木箱を使用。それと某模型店で偶然見つけた、ミニアート社の"Wooden Box & Crates"。これを見つけた時はヤッター!と、箱をひっつかんでレジに向かいましたが…2700円…
(´;ω;`)
なるべく安価で製作するというコンセプトを逸脱してしまいますが、この際しょうがない…(今みたらAmazonで3548円+送料799円もする)

 

メッシュはガーゼを塗装して乾燥するという古典的かつ安価な方法で。グレーのなんか巻いたやつはティッシュに塗装、乾燥してから丸める。

謎道具はジャンクパーツやらプラ棒やらで適当に。カメラはエポパテ等。

 

謎機械。プラ板とジャンクパーツで。細かくて大変。

 

並べてみる。人も座らせる。

おお!情報量が増えると一気にテンション上がる!

 

さてロープをどうやって掛けるか…

いろいろ考えた結果、本物と同じようにロープをかける輪っかを設けて、それに通していくのが結局は本物らしいだろう…

というわけで

 

小っさ。

デスクマットの四角が一辺10㎜です(;^ω^)

真鍮線0.3mmで作成。

某サイト様で知った方法で、

 

太目の針金を曲げたものをピンバイスの先に取付け、そこに曲げた真鍮線をひっかけ、ピンバイスを回していくと輪っかが出来る、と。

ただ回すだけではうまく輪っかにならないので、ピンバイス側の捻り具合を調整しながらやる必要があり、コツをつかむまで少々かかります。

 

で、本体側にピンバイスで開口して植えていく。

 

ロープ掛けるとこんな感じ。

 

 

 

・ノズル周り

 

これに手すり様のパーツが付きます。真鍮線で。ノズル6個に手すり4つで計24個。

 

こうなるんだが、なにが大変って、等間隔にピンバイスで開口するのが大変。

 

こんな治具(ガイド)を作ってみました。プラ板の切れ端に真鍮線を植え、あらかじめ作成した手すりの幅に合わせて穴をあける。

先にノズルの方に一つだけ穴をあけて置き、そこに治具の真鍮線側を差し込み、のこりの穴にピンバイスを差し込み開口していきます。

 

 

あとは細かいところですが、

 

・外部スラスターユニットは、前方に向いているノズルが忘れられているので開口。

コトブキヤ M.S.G.メッシュプレートを裏から貼ってあります。本来ここには特にディティールが無いようですが(真ん中に小さな穴があるようにも見える)、雰囲気が良いので採用。

 

 

・アンテナはキットからは中心の柱のみ流用し、あとは真鍮線と鉛板でスクラッチ。

 

 

・サンドイッチケース キットのコレは何なんだ?! ラーメン屋じゃないんだから…というわけでプラバンの積層から削り出し&プラ角棒1mmより作成。

 

 

やっぱりこうでなきゃ。

 

 

タミヤのプラケースに収め、テプラでタイトルを貼って完成です。

 

タミヤディスプレイケース73004ですが、サイズがぎっちぎちなので、裏側からネジ穴2か所開口して着陸脚の裏でネジで固定してあるんですが、位置合わせが大変で…。最後の最後まで難儀なこと。

 

そんなわけで苦節1年半の作業でした。いやしんどい。なんでこんなことやってんだろうと幾度となく思い、嫁さんからも「なんで趣味で苦しむの?」と言われるザマで…でも途中で何度か目論見通りに行った瞬間とか、テンションの上がる場面があり、これがまたたまらんのですよ…モデラーの性というやつでしょうか。またこれからも「好きでした苦労」というやつをし続けるのでありましょう。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

…ところで余ったコレはどうしたらいいんだ?(;^ω^)

 

 

 

【模型】ムーンバス製作その2

1/55ムーンバス製作その2でございます。

 

・壁際クッションの改修

この壁際の緑のクッションのような部分ですが。

 

キットのパーツはこうなっております。

矢印部分に謎の段差がある。なぜ?

 

このムーンバスは窓の部分が若干奥まっており、この奥まり具合が壁の厚みと考えてよいと思うのですが、

 

この壁の厚みをスルーしていて、外壁の裏側にすぐクッションがあるようになっています。そうすると辻褄が合わないので、本来は無い段差を追加しているのでしょう。

 

なので段差はカットし、半分から上を半分から下に直接接着。壁の厚みの分をプラバンで追加しています。

 

この後で前回説明した、前方向への延長部分を継ぎ足しています。

 

・後方外側と内側の改修

 

後ろの外側です。なかなか良いディティールですが、位置が違います。図のエンピツで斜線を引いた部分をカットし内側に寄せます。

 

こう。

 

WAVEのモールドプレートでディティールを追加。

 

室内側。

 

外側の丸いディティールが内側に出っ張ってしまっている(赤丸部分)のと、その下の丸いダクト様の部分が、劇中と形状が異なっています。

 

このように新たに一枚壁を作成。

 

ご覧の通り。

 

さらに続きます。

 

 

 

 

【模型】ムーンバス製作その1

では1/55ムーンバスの製作編でございます。

 

古いキットだけに改修点が多く、高価なガレージキットを使用せず、極力手に入りやすいマテリアル等を使用して劇中の姿を再現することをコンセプトに進めていきました。

 

まずは最も大きな改修点。

 

 

車内中央の隔壁で囲われた部分(仮に通路と呼びますが)、この位置が全く違っており、実際にはより前方寄りとなります。

 

 

なぜこのような間違いが起こったかと言うとおそらく、外部のスラスターユニット(図の青丸で囲んだ部分)と通路が同じ位置にあるであろうという思い込みと、窓5つが並んだとなりにあるシャッターのような部分(図の青四角で囲んだ部分)が完全に見落とされたからでしょう。

 

なので、これらを修正。具体的には、

1)客室床を前方側に延長
2)客室窓下の緑色のクッション?部分を前方側に延長

3)通路部分の床を作り直し

4)隔壁の高さを短縮

5)運転席左右壁側のパーツ(物入れ?)の前後長さ調整

6)窓シャッター様の部分を追加

と、書いている分には単純ですが…部品に手を入れれば入れるほど狂いが生じてきますので、辻褄合わせが大変で…また塗装の段取りも難しくなるので、通路と隔壁全体を取り外せる様にしました。

 

1)通路延長。床のディティールは荷物で隠れて見えないだろうとタカをくくって省略したら、そうならなかった…

 

2)客室窓下の緑色のクッション?部分を前方側に延長

既存のパーツを型取り。当節流行りの簡易な複製方法である「プラスチックねんど おゆまる」を使用。

 

型に光硬化パテを薄く塗って硬化させ、また塗って…を繰り返し。

 

ででん。

 

上手くいったように見えたんだが…精度が低い。今後の課題。

 

3)通路部分の床を作り直し

4)隔壁の高さを短縮

 

隔壁はカットし縦の長さを詰め。

 

ついでに通路左右壁のパーツも作り直し。実は左右で形が違うんですよね。

 

で、こうなる。床は複雑な模様があったんですが再現不可能なので只のプラ板。

カットモデルにした時に見えてしまう壁の裏側にテキトーにゴチャメカを。

 

6)窓シャッター様の部分を追加

窓枠周辺にプラ板追加して。窓と窓の間の柱はプラ棒。

 

シャッター自体はWAVEのOPTION SYSTEMよりモールド・プレート2を使用。

ついでに窓周辺に一切ディティールが無いので、窓と窓の間の柱状の部品やら、クッションを追加です。

クッションはプラ丸棒。本当はもっと平らに近いんだが。

 

段取り失敗。追加したプラ板と天井の境目を曲面でつなぐのが大変で…パテ盛って削って盛って…くれぐれも柱やら天井の梁やらを取り付ける前に天井の処理する様、ご注意を…

 

この辺の方々には今回大変お世話に。

 

続きます。