【模型】1/55 ムーンバス 2001年宇宙の旅
いや~恥ずかしながら久々の模型完成品ご紹介です(このブログってそもそも模型ブログなんよね…)
とは言っても映画ネタではあります。
皆様こちらをご存じか?
かの名作SF映画「2001年宇宙の旅」に出ていた「ムーンバス」でございます。
月面をヒューン…と飛んでいたアレです。
メビウス社という米国のプラモデルメーカーより発売されております。
元々はオーロラというメーカーから1969年に販売されていたものをメビウス社が再現し、数年前に再販したものです(以上Amazonのサイトよりの情報)。
で、完成。
完成すると内装が見えなくなってしまうので、今回はカットモデル(内部が見える様、外装の一部をカットする)で仕上げてみました。
1969年のキットとは思えないほど、外観のプロポーションやディティールがすばらしく洗練されてもいて、カットモデルにするかどうか悩みましたが…
ガラス窓の上側に、クリヤーパーツ貼り付けのための出っ張りがありましたが、不要だし本来は無い部分だったのでカット。
ディティールの位置が違ったので、パーツをカットし、ずらして付け直し。
カットされていない側。なんとも言えないすばらしいデザイン!未来的なフォルム!1964年の映画とは思えない。
姿勢制御用ノズル?
裏側。これがまたいい雰囲気なんだが、ケースに固定して展示するので見えなくなります。着陸脚の裏側は未塗装です。
外装ぜんぶ外すとこんな感じ。
カットモデルにしたのは、もちろんこの内装を見せたかったからですが、このキット、外観はすばらしいのですが、内装は結構いいかげんなのよね…その辺の改造をかなりやりこんでおりまして。海外では忠実に再現した内装部分のみをガレージキットとしてアマチュアの方が販売していたようですが、入手方法もわからず、買えたとしてもどえらい高額であろうと思われたので、入手可能なマテリアル(プラバンやらプラ材、ディティールアップパーツ等)で可能な限り室内を再現することを目標に製作しました。
そのため、中断期間を含め製作に1年半を費やし…
それはもう、アマプラで「2001年」をモニターに穴が開くほど凝視し、荷物の配列や隔壁の位置、窓周りなど確認しました。
木箱やら謎の機械やら船外活動用のバックパックやら…
紐をかけるのがまた大変。あれこれ試行錯誤の結果、本編同様に紐を通す輪っかを真鍮線で自作して植え付けています。
あと見てほしいのはサンドイッチケース!これが映画本編と形が全く違う!ので再現。
後ろの壁も直しています。
塗装や組み立ての効率化のため、コクピットと通路を外せるようにしてあります。
分離合体は漢のロマン♪
運転席前側。
ほとんど見えない天井側。窓5つの横にシャッターのようなものがついてますが、これがキットでは完全に省略されている(というか見落としてる)のです。窓周辺の柱やらクッション状のディティールも追加。窓の上から天井に至る部分はアールを描いているのですが、これを再現するために、埋めて削ってまた埋めて削って…で大変だった!でも見えない!(´;ω;`)
下面のノズル周り。手すりのような部分を真鍮線で再現。ノズル1個あたり4つ×ノズル6個分=24個の作成、取付のため48個の穴あけ。死ぬ。
台座に固定して終了。「みんなお腹空いてる?」
詳細な製作記事は追ってアップ致します。
ご覧いただきありがとうございます。
【映画評】ナポレオン 2時間半でも無理だって
ナポレオンでございます。誰でも名前ぐらいは知っているナポレオン・ボナパルトの半生を描きます。具体的にはトゥーロン包囲戦から死去まで。
人生いろいろあった方で、Wikipediaも長いです。事前に予備知識を…と思って読もうと思っても大変です。
だから半生でも結構なボリュームになります。時間に限りのある映画で描こうと思ったら、何か一つ描くテーマを決め、そこを中心に描くことになります。
今回はジョセフィーヌとの関係を中心に描こうと試みた…と見えます。が、失敗してます。戦争シーン。リドリー・スコット監督も、ぜったい力入れてます。やりたくてやってます。宣伝でも「今世紀最大級のスペクタクル超大作」などと謳ってます。TVCMの世界から入った監督で、もともと映像派の人で、人間ドラマとか苦手な人なんです。
ジョセフィーヌに絞れば映像は地味になる。派手な戦争シーンは入れたい。だけど戦争だけでナポレオンという人物が描けるものではない…そんなわけで、恋愛やら戦争やら政治ドラマやら、いろいろなものが中途半端に詰め込まれた映画になっちゃったんでしょう…
製作がAppleTVで、そのうち独占配信するんだろうけど、だったら10話ぐらのシリーズでやれば良かったのじゃん…とも思われ、残念な映画でした。
【映画評】65 いかにも配信専用っぽい、低予算ほどほど娯楽SFアクション
65でございます。
Amazonprimeのオリジナル作品です。これもアレですね。配信会社の製作モノにありがちな、一人だけ有名俳優出すけど低予算映画だし出来はほどほど。
ぶっちゃけ言ってしまえば観なくても困らない類のものですが観たらそれなりに楽しめる、というモノ。
はるか昔、宇宙の果てにいる生命体のパイロットが宇宙の探検に乗り出す途上で隕石群に遭い不時着。その不時着した先が恐竜の闊歩する6万5千年前の地球だった。パイロットは生き残った唯一の乗員の少女と2人、救命艇の落ちた地点まで徒歩で移動しなければならない。やがて数時間後に地球に大隕石が墜落するとわかり…
昔の宇宙人の見た目が人間そのものというのが既にアレだけど、まあそこは置いといてw
ジュラシックパークやらアバターを思わせる、大小の恐竜に襲われたり撃退したりの流れがメイン。古代の地球の森はなにやらコロラドあたりにありそうな景色で、やけに地面が平らで全力疾走しても転ばない!言葉の通じない少女との徒歩移動は、なにやらNetflixのオリジナル映画「ミッドナイトスカイ」を思わせるが、こちらの方がだいぶマシ。そこはやはりアダム・ドライバーの手抜きの無い演技に支えられている。話が進むほどに事故やらケガやらで、だんだんと体がヘロヘロになる。高い木から落ちて「うむおおおう」と痛がる。足引きずって走る。その芝居ひとつひとつが中々に説得力がある。
まあ観なくても困ることはないが、まずまず楽しめますので、お正月のお楽しみにどうぞ(明日から仕事だけど)。