【映画評】ナポレオン 2時間半でも無理だって | 模型づくりとか趣味の日々リターンズ

【映画評】ナポレオン 2時間半でも無理だって

ナポレオンでございます。誰でも名前ぐらいは知っているナポレオン・ボナパルトの半生を描きます。具体的にはトゥーロン包囲戦から死去まで。

 

人生いろいろあった方で、Wikipediaも長いです。事前に予備知識を…と思って読もうと思っても大変です。

 

だから半生でも結構なボリュームになります。時間に限りのある映画で描こうと思ったら、何か一つ描くテーマを決め、そこを中心に描くことになります。

 

今回はジョセフィーヌとの関係を中心に描こうと試みた…と見えます。が、失敗してます。戦争シーン。リドリー・スコット監督も、ぜったい力入れてます。やりたくてやってます。宣伝でも「今世紀最大級のスペクタクル超大作」などと謳ってます。TVCMの世界から入った監督で、もともと映像派の人で、人間ドラマとか苦手な人なんです。

 

ジョセフィーヌに絞れば映像は地味になる。派手な戦争シーンは入れたい。だけど戦争だけでナポレオンという人物が描けるものではない…そんなわけで、恋愛やら戦争やら政治ドラマやら、いろいろなものが中途半端に詰め込まれた映画になっちゃったんでしょう…

 

製作がAppleTVで、そのうち独占配信するんだろうけど、だったら10話ぐらのシリーズでやれば良かったのじゃん…とも思われ、残念な映画でした。