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終了報告&仮セットアップ

0515  ヨコハマ 薄曇り

今日のヨコハマはちょっと蒸し暑いです。

ギタリストSさんの CCR のピックアップ交換作業が全て終了致しました。
非常に魅力的なフロントとミックスサウンドの楽器にリニューアルしています。
Sさんお受け取りの日程をお知らせくださいませ。

今日は某音楽大学さんからの依頼で備品として作成中のPJベースの仮組みを行なっています。
ピックアップ・アッセンブリー作製と全ての設定関係確認の為にです。問題無く進んでいますのでバラしてボディは燻煙処理に掛けます。

本当は生徒さん達の為にスロープヘッド構造のトリプルJ仕様で作製したかったのですが、あともう10万予算があればそれも可能でしたが、そこは先方の予算あってのオーダーですから断念致しました。

この仕様でも燻煙処理の楽器の鳴りやサークルフレッティングのピッチの確かさを生徒さんに実感頂ければと思います。
もう半世紀も昔のままの仕様で製作する事は t.m.p では有り得ませんからね。


今月中完成

0514  ヨコハマ ぼんやり晴れ

今日は夏日になるって天気予報で言ってましたが、どうやら湿った暑さの1日みたいですね。

写真は作り替えたエレアコベースで、全体はつや消しのフィニッシュでしたが塗膜厚を落とすついでに艶有りで仕上げました。

ミディアムスケール用のフラットワウンド弦が到着していないのと、間違って2×2・ペグをノブシャフト長の長いタイプを取り寄せてしまったので、あらためて短いタイプを発注し直しました。

まあ、今月中には完成出来るでしょう。
アコースティックな曲の演奏にはこうした箱ベースを使いたいものですからね。滅多にチューンしないタイプのベースですからベース弾きの皆さん、一度チェックに来て下さいね。 勿論、予約可ですよ。 

本体のみ/税別 17万ジャストで OK!

個別報告 ギタリストSさん

0513  ヨコハマ 夕方から晴れ

今日は じみーな作業のみ 
Sさんのピックアップキャビティ変更部分の新たなキャビティ加工と、その部分塗装修正。

午前中はキャビティ加工、塗装は湿度が下がって来たのが午後も後半になってからの処理。


アメリカの業者さんに発注済みの楽器や素材パーツが届かないので段取りが組めずに居ます。
まあ、仕方無いですね。
SGもLP-Splもいい素材が見つかりましたので今後のチューンナップを楽しみにしていて下さい。

ここ最近のワタシのレスポール・スペシャルを弾こうキャンペーンのせいなのか、レスポール・スタンダードからLPーSpl に持ち替えを検討している方も出ている様子です。いい事です。(^ε^)v


知識があってもダメなのよ

0512  ヨコハマ 曇り

今日は少し天候が崩れて来ましたね。

写真はもう長らく作業を重ねて来たアイバニーズ製のエレアコベースの作り替え作業。
既にヘッドは全く別物に作り替え済み。今回は難題の弦にアースを落とす作業。

相変わらずエレクトリック系の楽器は弦にアースが落ちてない楽器で世の中溢れてしまっていますが、この個体もピエゾのプリに弦アースが落ちていない構造。
本当はもっと皆さんの手持ちのエレクトリック系のアコギはノイズの無いクリアーなサウンドを出せるんです。ところが現状の市場製品はこの弦アースが落ちてない構造なんです。

しかも今回のこのベースはより厄介な状態。ブリッジ台座の後ろでボールエンドが留る構造の為にアースを落とせる部分が無いんですね。
仕方が無いのでブラスの円筒パイプにシールド線をハンダ付けしたものをボールエンド部の4本の弦穴位置にそれぞれに埋め込んで(写真1&2)各弦それぞれそのアース線を束ねたものをグランドアースに結線しています。(写真3)まあ~結構面倒な作業でした。

こうした部分は通常の楽器製作やリペアーの知識があっても役に立たないんです。前例のない作業はお手本が無いからです。そこで重要なのは「じゃあどうする?」って知恵を働かせる事です。

「知識」とは言ってみれば過去の産物です。しかし「知恵」とは未来を創り出せるものですから
両者は全く異なるのです。重要なのは誰かからの情報や知識じゃなくて、創作力の基と成る知恵なんです。知識や情報をいくら持っていようが未来には対して役に立ちません。
なぜなら過去のデータに過ぎないからです。重要なのは、今、そしてこれから必要な創意工夫という知恵です。

人の物まねやコピーばかりしてると創作力が身に付かなくなってしまいます。だから世の中は似た様なもので溢れかえり結局値段の競争やイメージ戦略だけになってしまうのです。
もうそんな時代は終わりにしなくちゃね。

今回は元の楽器が045~100ゲージしか張れない構造でしたが、アースを落とせる構造に変更すると同時に弦を通す穴径を広げて050~105ゲージも張れるように変更してあります。

これで奏者の張る弦の選択肢が増えたわけです。ベースは少なくとも異なる2つのゲージ弦を張れる様に設計してあるべきですからね。そこは作り手が弾き手の立場に立って設計すべきです。

とまあ、様々な作り替え作業で、後はセットアップを残す段階まで辿り着けました。
そもそも、このベースは17万が販売予定価格でしたので、こうした作業増加でますます赤字になって行きますねえ。困ったもんだ。


穏やかな日曜日なので

0511  ヨコハマ 快晴

穏やかな日曜日。初夏っぽくていいな。

今日は周囲に配慮して音の出ない作業に徹しています。

写真はフロントピックアップ変更中のギタリストSさんの旧型CCR 。
なるべくコストを下げる為に部分塗装修正中。
まだ写真の段階ではクリアーコーティングしてません。取り付け位置にピックアップカバーを乗っけるとこんな感じ。

後はフロントを t.m.p 製のP-90 メタルカバー仕様に合わせてトリマー加工します。
モーター音がうるさいので今日はここまで。


終了報告 2件

0510  ヨコハマ 晴れ

写真はWBHナット交換とメンテナンスが終了した I さんのムーン製のストラト。
以前にご本人からの要望でフロント1ハム仕様にチューンした個体です。
今回はWBHナットに交換した事で倍音も増加し豊かな響きが得られています。

お受け取りか発送希望かのご連絡をお願いしますね。工賃は¥8.000+TAXです。

ネックの方はギタリストSさんの CCR のネックで、グリップ変更と再塗装、そしてフレットファイリング仕上げを無事に終了致しております。ボディのフロントPU 変更はまだ時間を要します。

塗装作業があった割には早めに仕上がっているでしょ? そう、最近は初夏の暑さもある天候ですが塗膜硬化の為に遠赤外線ヒーターを付けて硬化促進を行なっているからです。
冬場はいいんですが、暑くなって来るとこのヒーターの熱で工房内が暑い事。

お陰で t.m.p の1ヶ月の電気代は一般民家の3倍近く掛かっています。冬場なんて3万オーバーですからねえ。
それでも原発は反対ですよっ!廃棄物処理が地中に埋めるだけなんてクレージーだし、こんな地震大国に原子力は危険過ぎます。
早く国を挙げてマツシタ考案の水圧発電の研究に着手して欲しいものです。
それから福島の汚染水処理に凝固剤を利用する案も検討して欲しいなあ~
汚染水を凝固剤で固めて取り扱いし易い状態に出来るかどうか、是非試験してもらいたい。

あんなもん液体だから手を妬くんであって、それを個体にしてしまえば、今よりずっと保存し易く扱い易くなるはず。凝固剤メーカーさんと共同で国が開発して欲しい。

学者さん達は豊富な知識はあってもそれを生かす知恵が足んないんじゃないの!?
アタマ良くても固くちゃダメでしょ。

経過報告 ギタリスト Sさん

0509   ヨコハマ 晴れ

今日もチューン作業を数点同時進行中。
また、昨日完成させたテイラーのチューン品も無事に出荷済み。日曜の午前中に到着予定です。

写真はSさんのCCRのフロントピックアップをP-90 に変更する為の埋木作業で今日は接着部分の塗装処理です。木目合わせもこの程度合わせるのも結構たいへんです。

トップの全面再塗装を行なってしまうとコストが上がってしまうので露出する部分だけの処理に留めてコストを抑えます。

終了報告 宮崎市 Y さん

0508  ヨコハマ 晴れ

本日はテイラーのチューンが無事に終了しました。

狙ったサウンド通りの仕上がりです。
まだ新しいセッティングに本体が馴染んでませんが、元の腰の高い厚さ不足のサウンドも改善されエレキに近い低めの弦高でありながらストロークもソロも粒立ち良く鳴っています。

元の所有者さんはアメリカの初心者さんだったのかな?傷らしい傷も無くたぶん部屋の飾り状態だったのでしょう。ほぼ新品の状態に近いです。

ギタリストさんは神経質な方が多いのが特徴ですが、傷など気にせずに弾き込んであげて頂きたいですね。細かい事を気にするよりも、まずは誰よりも惚れ込める音を出せる自分に成る事を目指して練習を重ねて頂きたいです。 楽器は部屋の飾りじゃないんだからね。

ちなみに、この個体に施した作業工賃は(ピックアップを除く)14万程です。
いかに今回が安いパッケージ価格で販売しているかお分かり頂けると思います。
テイラーをお持ちの方はチューン時の目安として下さい。

このテイラーは明日には発送の予定でおります。Yさん到着をお楽しみに。
長らくお待ちくださりありがとうございました。

経過報告 諸々

0507  ヨコハマ 晴れ

連休が終わったとたん晴れる何てね、天候も少し意地悪だな。

皆さんも連休疲れでしょうかね? あんまり休みが長いと疲れますよね、それはそれで。
休みが少ない t.m.p ではその心配は無いですが。

今日は塗装コーティング作業中心のメニュー。
テイラーのアコギもコーティング追加しました。
ギタリストSさんの t.m.p-CCR はフロントのピックアップをP-90 に変更する為の埋木作業とネックのグリップも一回り細くするリシェイプ加工と再塗装作業を進めています。ネックの方は既にリシェイプ済みでしたから後は塗装仕上げのみです。フレットが結構摩耗してますので軽くファイリングを加えて仕上げる予定でおります。

フロントPU の埋木はメイプルトップ材と木目の近いメイプル材を切り出しての接合です。
まあ、ピッタリ木目が合うわけが無いのですが、それでも80%は木目が合うことを目的に材の選別をしています。接合が完了したらタッチアップで塗装を施して行きます。

次のギブソンのチューンはどんな予定ですか?との質問に対してですが、予定ではギブソン/SGのハンバッカー仕様の素養の良い個体をP-90W の仕様に変更して1本用意する段取りで進めています。
たぶん燻煙処理、ペグロケーション変更、PU埋木加工&再加工+塗装処理、ピックアップ&サーキット(MV+MT+2LCV)変更、ブリッジ位置とブリッジ交換、ピックガード製作、など一連のチューン作業内容で税別/22万(SC付き)になる予定です。カラーはブラウンです。 

今回も皆さんのヨダレを誘う1本に仕上げますよ。お楽しみに。


最終コーティング2本

0504   ヨコハマ 快晴

昨日に続いて気持ちの良い天気です。

昨日は二人の目の孫の初節句で両家の親戚とともに東京タワーのすぐ側の料亭で節句祝いでした。
この日の為にトイザラスで購入したオモチャが孫にエラく受けて嬉しかったです。

そのうち「ジイちゃんとこで何か木で作る」とか言い出すのかもしれません。
まあ、その時にまだ工房やってるかは怪しいもんですが。出来るなら早めに引退したいですから。
もうやりたい事だいたいやっちゃいましたからねえ。

写真はテイラーのチューンナップ品の最終コーティングを終えた時点でのショット。
アイバニーズ製のエレアコベースは本日打ち込み済みのフレットの整形まで終了。
ここまで作り替えるくらいなら最初から作っちゃった方が早いんですけどねえ。

だいたい店頭に並んでいる量産品は、板っぺら状態から、およそ1ヶ月半後には完成して店頭に向けて出荷されてますからね。チューンナップするより短い期間で完成しますから。

そうまでして作り替える価値があるか否か、このチューン品を弾いて頂ければ納得されるでしょう。
メーカーさんが施している構造設計がベストだと思ってらっしゃる方(今時まだそんな方がいらっしゃるかどうか疑問ですが)そんな方には是非チェックして頂きたいです。
お楽しみに。