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終了報告 川崎市のMさん

0421  ヨコハマ 小雨

なんだか寒いですねえ~ 底冷えすら感じます。苦手な天候だなあ

写真は本日、作業が全て終了したギルド製のフルアコです。

燻煙処理、ペグ交換、WBHナット交換、フレットファイリング、ポット&ジャック交換、再配線処理
セルバインディング修正、などがその内容です。 税別で工賃総額 ¥111.000 です。

今回は指板修正&リフレットを行なっておりませんので指板面は波打ち状態で指板端末部はめくり上がったままです。
現状でも低めの弦高設定にしてありますが、更に弦高を下げたい場合はリフレットが理想ですが、リフレットしない場合は端末部のフレット高を更に下げる必要があります。

とは言え、ジャズギターリストの敬愛するトーンをたっぷり備えた1本に仕上げてあります。
ワタシの愛するケニー・バレルの様なサウンドを備えた魅力的な楽器です。

Mさん、お待たせを致しました。お受け取りの日程を連絡お待ちしております。
ご依頼ありがとうございました。

ナニ 冷えてんのよ

0420  ヨコハマ 曇り

なんだか 冷えこむ日曜日です。体調崩されてる方も多いのではないでしょうか? お大事に。

テイラーのアコギのチューンは新たなペグロケーションにクルーソン用の二段穴加工を済ませてから塗装の下地処理まで進めています。
写真では分かり辛いとは思いますが、ナットから一番距離のある3/4弦のペグ位置は元の位置から完全にペグシャフト分は離れています。今回はマーティンとも異なるロケーション設定です。
この楽器に最もバランスする位置に各ペグを配しています。

是非ともテイラー製アコギの所有者さんは完成後にチェックに来られて下さい。
オリジナルのままが良いか、今回のチューン設定の鳴りが良いか、ご自分でお試し頂きたいです。

オリジナルはブライトで軽やかなストローク感が売りですが、小キレイなサウンドだけにアンサンブル中でローが無い為に音圧が無くサウンドが薄いんですよね。
そこを今回、ペグロケーション変更と、ブリッジ台座部の t.m.p 設定に作り替える事で別物の鳴り特性を与えます。
ナチュラルなトーンは引き継ぎつつ、存在感のあるサウンドで奏者の満足感は増す事でしょう。いつまでも弾いていたくなる楽器、それが基本ですから。
テイラーのアコギの所有者さんはこれを弾いたら目が覚める筈です。

滅多に行なわないテイラーのチューンナップ品の完成をお楽しみに。

当たり前なんて 無い

0419  ヨコハマ 薄曇り

なんだか寒いですねえ~ 不覚にもマツシタ 風邪気味です。イカンなあ

一昨日と昨日、2日連続で知人二人の葬儀に参列して来ました。それと同時に友人が大動脈剥離で倒れ生死の掛かった緊急手術をしたと連絡が入り非常に気掛かりでした。
その後無事にER は出た様子ですが、気掛かりなのに変わりありません。
 
ホントいつもの様に日々過ごせるのは決して当たり前の事ではないのだと痛感させられますね。
こうした時に感じるのは、人間は病に掛かるまでは健康であり、この世を去る日までは生きているに過ぎないと気付かされますね。
この世に当たり前なんて無い、そう思い知らされたここ数日です。
日々無事に過ごせる事に感謝を忘れたら、必ず後悔がやって来るのでしょう。


写真はベーシストKCちゃんの以前ハーフチューンしたフェンダー5弦ジャズベです。
今回はブリッジを t.m.p 仕様のゴトー製に変更作業。無事に終了致しております。

ちなみに、このブリッジは市販品をベースに、シャシープレート厚変更、サドルアジャスター・ビス変更、オクターブビス長さ変更の3点を t.m.p にて作り替えた特製品で、同モデルの市販品ではその構造上、今回設定したこの位置に、このサドルポジションで設定する事は出来ません。作り替えたから行なえる設定位置です。

KCちゃん、4弦ベースの方は t.m.p 製ピックアップがフロントだけ在庫切れしてまして現在急遽製作中ですので、もう暫くお待ちくださいまし。

終了&経過報告

0417  ヨコハマ 晴れ

本日はかなりタイトに作業を進めておりました。
それは同じ日に二人の知人の方が亡くなられたからです。本日はTさんのお通夜、明日はSさんの葬儀に出席させて頂きます。お二人のご冥福を心より祈らせて頂きます。

写真は数本進めた作業の中で、Sさんのスパニッシュギターのバスバー剥がれ修正で内部検査の結果センター部分のバスバーエッジが数センチ剥離しておりましたのでニカワ接着で完全に直し終えています。Sさんご安心を。

もう1本はチューン途中のLP-Spl/P-90 で本日はフレットファイリングを終了させております。
既に何名かの方が試奏を希望されています。
@本日 大阪のKさんから売約申し込みが入りましたので売約扱いとさせて頂きます。

最後はMさんご依頼のギルドのフルアコのチューンで本日はペグ交換作業とフレットファイリングを終了させています。残す作業はポット&ジャック交換の上での再配線作業です。お楽しみに。


Taylor 214G

0415  ヨコハマ 晴れ

今日は穏やかな気持ちの良い1日です。

昨日、完成したばかりのカスタム・テレキャスターも I さんにたいへん喜んでお受け取り頂けましたし、そんな中、のんびりと作業を行ったのが写真のTaylor 214G です。

Taylor はヘッド角やペグロケーションが多くの機種に共通の同じ設定がなされている様子で、基本的にフルボディのフルアコのヘッドサイズでペグロケーションも長い弦長設定の楽器です。

この点は、たぶんあまり知られていない部分なのではないかと思われます。
分かり易く言えば、Taylor はナットから2/3弦の左右対称ペア位置にあるペグまでの距離がかなり長い設定がなされているのです。
マーティンの基本設定からすると同じ2/3弦のペグの左右対称位置はペグポスト1個分くらい位置が異なります。
ですから今回のペグロケーション変更では2/3弦の元のペグ穴の埋木位置が丸々見えてしまいますので元穴の埋木もトップにローズ板、バックにマホガニーのラミネートした円筒の埋木材を作ってから元穴を埋めています。本日は塗装の下地処理段階まで進める事が出来ました。

面倒ですけどね、新たに設定するペグロケーションはマーティンに近い設定なので埋木部分が見えてしまいますから、こうした面倒な埋木加工をせざる得ないんです。

なぜここまでするかと申しますと、Taylor を嫌うプレイヤーの多くが、音が軽い、腰が浮いてる、小キレイな音しか出せない、などの評価を下しているからです。

じゃあ t.m.p でチューンしたらどうなるのか? その答えを具体的に示す為にこのギターを手掛ける事にしたのです。皆さんのTaylorへのご不満を解決しましょうと。
その為には長過ぎるヘッド部での弦長設定をペグロケーション変更で解消し、音の立ち上がりの緩さやタイトで深い響きが出せない元の特性を変化させるのです。

その他、この個体への作業内容は、
まずは燻煙処理、ペグロケーション変更&ペグをクルーソンタイプに変更、ブリッジ台座の段差加工及びボールエンド位置変更&グランドアース処理加工、そしてLRバグスのM-1ピックアップマウント作業、WBHナット&オクターブサドル加工、以上です。
予定販売価格 税別/専用セミハードショルダーケース付きで23万を予定しております。
大サービス価格ですよ、これって。

市販品のままのTaylorに明らかなクオリティの差をつけておみせしましょう。
一生モノのアコギをご希望の方は注目の1本となるでしょうね。ご予約受け付けますよ。

@ 0426 この個体はHさんご売約となりました。


経過報告 数本

0414  ヨコハマ 晴れ

昨日からの燻煙処理は今朝から2セット目へと進行中。
その他では川崎市のMさんのギルドのフルアコは現在燻煙中。バラしたらピックアップ・キャビティがだいぶ荒っぽい作業がされてました。
ギタリスト・Sさんのスペイン製スパニッシュギターのバスバー剥がれ修正とYAMAHAの t.m.p チューン済みの個体にM1-P の取り付け作業。

ブリッジ段差加工済みですし内部にはグランドアース線を装着済みですので今回はエンドピンジャックに接合してセットアップ完了。グランドアースのお陰でノイズとは無縁です。
ピックアップも、このM1-P が一番生鳴りのニュアンスが出せますね。
素朴なアコースティックな響きが好ましいです。最新のM1系ピックアップは正直お薦めしません。



ギブソンのLPーSpl のハムバッカー仕様の方はおよそこんな感じの雰囲気です。
素材のマホも当たりしか選びませんから諸々の t.m.p のチューン設定で素材の良さも目一杯生きる事でしょう。自分でも完成が楽しみな1本です。予定販売価格は税抜き/本体のみで20万弱を予定しております。大サービスプライスですよ。




終了報告 I さんのカスタムテリー その他

0412  ヨコハマ 晴れ

晴れてるけど冷えますねえ今日は。地震雲もまた出てるし。

写真は完成したばかりの I さんのカスタムテリーです。
大変お待たせを致しました。

お待たせは致しましたが、これを手に取りサウンドをお聞き頂ければ納得して頂けると思います。

マコレ材トップ/ウオルナット材バックのラミネートボディの落ち着いたトーンとワイルドなサウンドをも兼ね備えた魅力的な1本です。LCV回路によるローカットサウンドは表情を変化させますのでバリエーションが非常に豊かです。ギター弾きでしたらこの魅力はたまらないでしょう。

t.m.p の楽器は部屋の飾りじゃないので傷も気にせずガンガン弾き倒して音楽を楽しんで頂きたいですね。その為だけに作ってますからね。

お受け取りの日程をお知らせくださいませ。本体にはケースが付属しておりませんのでお持ち込みをお願い致しますね。




その他の作業では LP-Spl 2本のペグ穴2段加工を済ませております。
ここまで来れば、もうこの2本がバランス良く鳴るベースが出来たわけですから、ワタシとしてはもう既に確信がありますから気分はごキゲンなワケです。
この気持ちは伝わり辛いかな? 楽器は設計が命。
ですから設定に問題がある楽器も正しい設定に作り替えてやれば鳴らざるを得ないのです。
ちなみにギブソン社の数カ所あるファクトリーそれぞれで同じモデルでありながら随所に設定差があるのは何とかして欲しいものです。

設計製作の専門でない通常のリペアーショップで、この作業は出来そうでいて出来ないのが実情です。こうした専門的な作業はメーカーさん自体がお客さんでもある設計開発専門のワタシにお任せくださいね。 もうかれこれ40年近くプロトタイプ製作やこんなことばかりやってますからね。


経過報告 C・テリーの I さん

0410  ヨコハマ 快晴

朝から晴れてて暖かく、作業もし易いです。

今日も作業は I さんご売約のカスタムテレキャスターのセットアップ。
本日は配線作業です。
土曜日までに完成後のチェックを済ませ日曜にはお渡し可能にするつもりです。



スタップ細胞の発表以来、思わぬ展開でいつのまにか理研の成果発表だった事が、まるでどんでん返し的に、理研のスタッフで開発リ-ダーの彼女1人の責任に転化されてしまった様です。
理研はこれから信憑性に関して調査を行うとの事。 

発表する前に検証して無かったんかい!? 驚くほか無いですね。

大発見!ってお祭り騒ぎしてリーダーを神輿の上に乗せておきながら、問題発覚となったとたん、神輿担いでいた人がさっと身を引いて、彼女を批判する立場に変わってる。

ある種、世間の縮図を見てる様な気もしますね。

こうなったら余計にスタップ細胞の実在が証明されて欲しいな、と個人的に思います。
せめて彼女の発見だけは本当だったと。

何か新しい事を発表する度にガヤだけ入れて来る連中はいつの世にも居るもんです。

それが革新的であればある程,まずは否定側に回り、世間が評価し出すと肯定派に寝返る。
そんな道ばたのウンコみたいな奴らを革命家は気にする必要は無いのです。
凡人の理解を超えた発見であるならそれは尚更です。

出来るなら、再び大ドンデン返しを見てみたいですね。ドンッ

経過報告 カスタムテリーの I さん

0409  ヨコハマ 晴れ

今日は穏やかな晴れ日でした。本日のメニューは I さんのカスタム・テレキャスターのセットアップ作業です。ネックも既に仕上がっていますので本体に取り付けて、パーツとの取り付け位置の確認などを行なっていました。

明日にはセットアップ自体を完了させ、土曜日にはお渡し可能な状態に持ち込む予定です。
I さん、もう暫くのお待ちを。m(u_u)m


経過報告 川崎市のMさん

0408  ヨコハマ 晴れ

温暖の差の激しさには驚かされますが、今日は暖かい1日でした。身体も楽で助かりますねえ。

写真は新たなチューンナップ作業でギルドのオールのフルアコで収縮によりボディから剥がれてしまったセルバインディングの修正中のショット。
1枚目がセルが剥がれた元の状態 写真2はセルの修復作業、写真3 塗装修正作業

このフルアコは燻煙処理も勿論行ないますが、まずは欠落したセルの修正からスタート。
最近では使われないくらい厚さがあるセル巻きで、だいたいこのフルアコの外周の長さからしますと経年変化で最低でも5㍉は収縮します。それでボディから剥がれてしまうんです。

今時こんな分厚いセルはなかなか入手出来ないので白セルを2重巻きにして元の状態に戻してあげました。タッチアップで古い雰囲気は壊さない様に仕上げてあります。
この個体には他に部分にもセルが剥がれた部分はありますが、この修復作業工賃はなかなかバカに出来ない工賃が掛かりますので今回はこの写真の部分だけ修復しています。

その他、レスポールSpl2本のコーティングも無事終了しています。ナチュラルのハンバッカー仕様の方にはオールド風なニス色をコーティングしています。

ギブソンのレスポールファンの方は数多くいらっしゃるでしょうけど、もしかするとそんなアナタはスタンダード・モデルよりも、こっちのチューンド LP-Spl の方がずっと音楽的にマッチする可能性があります。遠慮なくチェックにいらして下さいね。

たぶん LP-Splへの認識が変わりますよ、きっと。いや、間違いなくね。
ちなみにワタシ個人もスタンダード・モデルよりも、この LP-Spl の方が全然好きですね。
勿論、あくまで t.m.p Tune upした LP-Spl の話しですけど。