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経過報告  I さんのLG-O

0618   ヨコハマ 曇り雨

梅雨らしいと言えばそんな感じの日です。
雨は上がってますが、湿度が高めなので今日は室内作業のみ。

LG-0は本日フレット打ち。キッチリ仕上がってます。
写真は打ち込み終わった時点でのショット。

フレットファイリングや整形処理はまた後日。指板の波打ちも問題のある箇所のみクリアーして全体の指板厚は殆ど薄くなっていません。これなら後数回はリフレットが行なえます。
この処理の差は大きいんですよ~ 

指板は真っ平らに削ってピッカピカに仕上げました~でも指板はペラっペラでーす、じゃあ~
リフレットと同時に楽器の寿命を縮め、鳴りを変えてしまった、って事です。
そもそも楽器はネックが暴れたから指板を削りました状態を前提に設計などされてないのですからね。

昔からワタシは無料にて写真判断を致しておりますので、ご希望の方は対象楽器のヘッドの上方から楽器トップ側を見下ろしたショット、楽器正面からのショット、ネック仕込みからブリッジまでが収まった真横からのショットの3枚を最低判断材料としてメールでお送りください。
無料でアドバイス致しますよ。同時にどこに手を加えるべきかも相談に応じますしね。

但し、楽器店にワタシがこの楽器に関してこう言ってた、なんて事は告げ口しないで下さいね。
あくまで皆さんに親切心から行なっている無料のアドバイスだとご理解頂きたいです。
中にはいるんですよ~一度も仕事を頂いた覚えの無い方でこのサービスだけを利用する方が。

その上、楽器店に t.m.p のマツシタって人が、この個体はネックに捻れがあり、仕込み角も強過ぎるから、あまりお薦め出来ないと言われたけど、お宅としてはどーなのよ?みたいに、先方に言っちゃう方がね。

こーしてワタシを嫌う業界人がいつの間にか増えて行くのですわ。
やれやれ、、 なんだかそれじゃ オウンゴールしたみたい感じじゃないの ( ̄へ  ̄ 雷



@ News 
レトロシティの試作が戻って来ます。今回トライしてくれた友人ギタリストのスタイルにはマッチングしなかったので返却して頂きました。
多少の傷含め、セッティング修正/再調整して処分販売する予定です。
ご希望の方はご連絡くださいませ。 本体のみ:29万+TAX 予定です。

着々と

0617  ヨコハマ 晴れのちくもり

何とか本日もギリギリで塗装が出来て助かりました。

製作中のジャズベースのネックにキッチリとフレットを打ち込み、そして中塗り塗装へと進める事が出来ました。本体は既に準備が整っています。
もう少しこのまま晴天が続いてくれると助かるのですがね。

この年齢になると周囲で亡くなる方が毎月の様にいらっしゃいます。今週も亡くなった親戚の葬儀に出向きますので20日はお休みを頂きます。どうかご了承を。
今年という年が人生の最後になった叔父にお別れを告げて来ます。

いずれ誰しもにそうした時が必ず訪れるのですね。そのことを幾度となく思い知らされます。
生きてる事がどれだけ素晴らしいことか、それを味わうことが出来なくちゃ、人間 ダメなんでしょうね。


晴天歓迎

0616  ヨコハマ 快晴

梅雨の合間なんでしょうね、この晴天続きも。

何にせよ、有り難い天候です。t.m.p 製のカスタムネックに交換する事にしたフェンダー製ジャズベース用のネックに集中して作業をしています。晴れ続きだから助かります。

生地加工全て済ませて塗装下地からロゴも入れての中塗り。これが硬化したら指坂修正とフレットの打ち込みへと進めます。残念ながら予算の関係でスロープヘッド化は諦めますが、フラットヘッド仕様ながらハイグレードなネックに仕上げます。

梅雨が戻る前になるべく前に進めたいです。

うん、これは楽しい

0614   ヨコハマ 快晴

気持ちの良い日です。どーやらワタシはまた1日日付を間違えていた様です。

今日がてっきり日曜の15日かと。サッカーのニッポン初戦が行なわれるのが明日だと気付いて、日にちが1日違っていたのに気付いた有様です。

ワタシもホントは腰を労る必要が無ければ、地元のシニアサッカーチームに所属したいんですけどね。

写真はやっとチューン作業を完成させたエレアコベースです。手間を掛けてピエゾ・ピックアップを再生させましたが、元のプリアンプを通したサウンドがどーにも嫌で、結局プリはスルーしてシンプルにパッシブで鳴らせる様に変更しました。要は元のプリはダミーで無結線状態です。

せっかく大幅に作り替えた本体の生なり鳴りには充分満足していたので、プリを通してサウンドが劣化するくらいなら使わない方がいいや、との判断です。
チープな内部プリよりもアンプ含め、外部プリで駆動させた方がずっといいですからね。

ヘッド面積変更やペグとペグロケーション変更を行っての再設定ですから、張力バランスはバッチリです。元々の個体とは比べ物にならない楽器に生まれ変わっております。
弦はミディアムスケールのフラットワウンド弦です。
意外に思われるかもしれませんが、まるでジャズベースを弾いてるかの如くのバランス感覚で弾けますよ。生で弾いていてもとても楽しいです。

試奏希望の方はまずはメールにてお申し込み下さい。販売価格は相談に応じます。


経過報告  I さんのLG-O

0613  ヨコハマ 夏日

ありがたい~晴れました。
湿度がこれだけ下がれば LG-O の指板修正が思い切って出来ます。
ネックに捻れがある場合は付随する問題が多いので購入するのは避けなければいけませんが、古いギブソンでネックが全く問題がない個体を探す方が大変なくらいですから多少の波打ち指板なら指板修正でカバー出来ます。でもこれがかなりノウハウが必要な作業なのであります。

単純に波打ちのボトムに合わせて指板を修正しますと問題の無い部分を含む指板全体を削る事になりますので、これもまた避けなくては行けない事です。ですからキレイに削り修正されたリフレット後の楽器のサウンドが以前とは変わってしまった、と言う失敗談は過去からよく耳にする事です。

たとえば0.5㍉指板全体を削り指板厚が下がると、ネックのグリップも薄くなるわけで、奏者からすると 0.5 ㍉のグリップ厚の変化は一回りネックが細くなったと感じる変化なのです。
しかもそれだけではなく、指板高が下がった事で、ナットからペグへの弦の固持角度とサドルからテールピース部の弦の固持角度も下がる為にテンションも変化しますので結果的に以前とは別な設定の楽器に成ってしまったと感じてしまうわけです。更にネックの強度も削りが多いほど落ちて行くのは当然です。

ですから指板は問題の無い部分は極力削りを最小限にして凹凸の差を少なくしながら指板を修正すべきなのです。そりゃ指板を全く凹凸なく削り修正すれば見た目はキレイに映りますが、その結果何が失われるか、と言う点が重要なのです。
大好きだった楽器がリフレット後、以前ほど弾く気が起きなくなった、その原因が実は指板修正&リフレットの作業の仕方に問題があったと言うケースが多く見受けられます。

作業者からしてみれば当然の如く指板をキレイにしてフレットを打ち替えて何が文句あるんだ!と
言うリペアーマンも居るでしょうが、それはある種のエゴに近い姿勢なのです。
その楽器の良さは変えずに問題点だけを修正するのが作業の本当の目的ですからね。

ですから、多少見栄えはしなくても指板修正は最小限に留めてのリフレット、と言う作業意識が重要になるのです。


ベースのネックはもう8年も前からストックしてきたカスタム製作用のネックです。
長時間燻煙を続けるととこんなにも燻煙妬けするんですよ。写真2
まあ、生の鰹(カツオ)の切り身が薫製されて、まるで石みたいに固い鰹節(かつおぶし)になる様なもんですね。ここまで来ると20%以上も材の強度が上がってます。

このネックは本来カスタム製作用ですから、この状態からヘッドをスロープヘッド構造に作り替えてカスタム品に使用するのですが、先日フェンダー製のJBネックがNG になったものですから、また新たにネックを取り寄せると倍のコストが掛かってしまうので、どうせ値段を上げるならサークルフレッティング仕様のカスタムネックをフラットヘッドのままの仕様で作った方がグレードはぜんぜん上ですから、今回は止む終えず、このカスタム用のネックをこのままジャズベースに取り付けようとシフトした次第です。写真3(生地整形を終えた時点でのショット)

結果的に27万程度の販売価格になってしまいますが、それでもかなりお買い得個体になるでしょう。(将来的にスロープヘッド仕様に作り替える事も可能です)
あらためて本日より試奏や売約の申し込みを受け付けます。



正体を現す

0612   ヨコハマ 曇り空

はっきりしない天気です。蒸し暑いな。

写真は本日セットアップが完了した箱ベースのピエゾパーツで分解したショットです。

組み上げての生のサウンドは本当に作り替えて良かった、と思えるサウンドで満足したのですが、次にアンプに繋いでのサウンドチェックでアンプから音が出ない。んん?!

どーやらピエゾが信号を送ってない。
バラしてプリアンプも含めてテスターでチェックをしたところ、ピエゾとプリを繋ぐケーブルのプラグに問題有りと判明。
ピエゾピックアップ自体は生きていたので助かりますが、このプラグがミニプラグより更に小さなミニミニプラグなのでパーツを入手するのに手間が掛かりそうです。やれやれ。

まあ、こうした事はよくあるもんです。お客さんの手に渡ってからトラブルよりもいいですしね。
不思議なものでワタシが作業すると問題を抱えた部分が露呈する事が多いのです。
どこにどんな問題があるか、ワタシがいつも注視しているせいでしょうかね。

先日アメリカから取り寄せたフェンダーの JB ネックもロッドの反応が宜しくないのでボツにしました。廃棄処分ですから入手コスト5万円強+作業コスト代がぶっ飛びました。( ̄□ ̄;)

そうなんです、昔からワタシの前では人も物も皆がその正体を現すんです、なぜか。

経過報告 ギタリストの I さん

0611  ヨコハマ 雨

今年の梅雨は例年の倍以上の雨量となる見込みだそうです。大型の台風の襲来も予測されてます。
やれやれ ですね。

写真は追加作業で指坂修正&リフレットを行なう事になった為、フレットを抜き去ったばかりのオールドのギブソンLG-O です。指板をいっさい痛めずにフレットを抜き去るには裏技が必要です。
今回もその裏技のお陰でキレイにフレットを抜き去る事が出来ています。

あまり湿度が高い時に指板を削りたくないので、しばらく様子を見て指板修正を行ないます。
とは言え、この雨じゃねえ~

もう1本はアイバニーズのエレアコベースを作り替えている作業品で本日はピエゾアッセンブリーに手を加えています。チープなジャックやシールドを捨て、SWクラフトのジャックとケーブルもベルデンの2芯シールドに付け替えます。写真2枚目の左が作り替えたジャック&ケーブル。
これでぐっと信号クオリティが上がります。
この個体は明日には完成させます。たった1本きりの仕様のエレアコベースですからアコースティックな曲に対応出来るベースをお探しの方は是非チェックにお越し下さいね。



終了報告 ギターのMさん

0610  ヨコハマ 晴れ

晴れはしましたが蒸し暑い1日でした。

写真は2本共、昨日の元エドワーズ製のレスポール同様にギターのMさんからの依頼品です。
手工品のガットはWBHナット&オクターブサドルに変更作業です。

この個体は素材も作りも良い品ですが、やはりネックは大きく順ゾリが出て弦高も高いです。
またネックの強度を補う為に黒檀の指板厚も7㍉をオーバーした厚さがありますから、少し硬質な音質です。本来のバランスからするとガットギターの指板厚は6㍉で仕上げたいですね。その方がより豊かで音楽的なバランスの楽器になるからです。
こうした状態の個体を見るとワタシお得意の100年ネック構造に作り替えてあげたくなりますねえ。ガットギターの平均的な弦の張力のおよそ1.5倍の負荷をかけてもトラスロッド無しで耐えますからね。
@奏者の一生よりも長くネックをフラットに保てるので100年ネック構造と名付けました。

ストラトは以前にt.m.p製のネックにコンポーネント用のボディを使って組み上げたスタンダード仕様のものです。今回はオーバーホール調整。無事に終了致しております。

経過報告 2件

0609   ヨコハマ 曇りのち晴れ

昼過ぎから湿度も下がったのでジャズベースのボディの燻煙を行なっています。
いや~思ったよりも早く処理出来て良かったわ~。

写真は結構前にチューンしたエドワーズ製のレスポールです。所有者のMさんからの依頼で最新のt.m.p 仕様にバージョンアップしたいとの事で、フレット擦り合わせ、ナットをWBHナットに変更、回路を2V+2T仕様から、MV+MT+2LCV 回路に変更しています。
MV+MT は元のものを流用し、2LCVだけはCTS製ポットとLCコンデンサーだけ新品を使用してコストを抑える様にしています。
写真はSWクラフト製フォンジャックにジャック交換を兼ねて新たな回路に変更を終えた時点でのショット。

この個体は元がESP製ですからサークルフレッティング仕様ではありませんし、指坂修正&リフレットも行なわれていません。フレットの高さを考慮しますと今回のフレットファイリングが最後で、次はリフレットが必要となるでしょう。今回の工賃合計は¥32.700+TAX となる見込みです。
明日完成予定です。

タイミング待ち

0607  ヨコハマ 雨降り

朝から日本代表の強化試合/ザンビア戦を観戦してから本日の作業がスタート。
大久保選手、いいね~あのガンガン行く姿勢 ワタシ好み。
華麗にパスを繋いで得点!なんて、そこに拘らなくていいのよっ!シュート打ってなんぼでしょ!

試合後の興奮を冷ましてからの本日の作業は セットアップ途中のジャズベのピックガード作製。
うん、キレイなラインのピックガードが完成。

このままセットアップを進めたいのですが、この個体まだもう1セット燻煙をしたいのです。
ボディをタップすると、あと10時間足りない、って反応。
これだけ長年、燻煙処理の研究や実処理を行なって来ますと、材を触れば何十時間後にセルロースの硬直具合が合格ラインに辿り着けるか分かります。

とは言え、この雨じゃね。晴れ間が1日出ればいいんですけどね。
この個体は購入希望の方の試奏チェックを控えていますが、いつになるか分かりません。雨