経過報告 I さんのLG-O
0613 ヨコハマ 夏日
ありがたい~晴れました。
湿度がこれだけ下がれば LG-O の指板修正が思い切って出来ます。
ネックに捻れがある場合は付随する問題が多いので購入するのは避けなければいけませんが、古いギブソンでネックが全く問題がない個体を探す方が大変なくらいですから多少の波打ち指板なら指板修正でカバー出来ます。でもこれがかなりノウハウが必要な作業なのであります。
単純に波打ちのボトムに合わせて指板を修正しますと問題の無い部分を含む指板全体を削る事になりますので、これもまた避けなくては行けない事です。ですからキレイに削り修正されたリフレット後の楽器のサウンドが以前とは変わってしまった、と言う失敗談は過去からよく耳にする事です。
たとえば0.5㍉指板全体を削り指板厚が下がると、ネックのグリップも薄くなるわけで、奏者からすると 0.5 ㍉のグリップ厚の変化は一回りネックが細くなったと感じる変化なのです。
しかもそれだけではなく、指板高が下がった事で、ナットからペグへの弦の固持角度とサドルからテールピース部の弦の固持角度も下がる為にテンションも変化しますので結果的に以前とは別な設定の楽器に成ってしまったと感じてしまうわけです。更にネックの強度も削りが多いほど落ちて行くのは当然です。
ですから指板は問題の無い部分は極力削りを最小限にして凹凸の差を少なくしながら指板を修正すべきなのです。そりゃ指板を全く凹凸なく削り修正すれば見た目はキレイに映りますが、その結果何が失われるか、と言う点が重要なのです。
大好きだった楽器がリフレット後、以前ほど弾く気が起きなくなった、その原因が実は指板修正&リフレットの作業の仕方に問題があったと言うケースが多く見受けられます。
作業者からしてみれば当然の如く指板をキレイにしてフレットを打ち替えて何が文句あるんだ!と
言うリペアーマンも居るでしょうが、それはある種のエゴに近い姿勢なのです。
その楽器の良さは変えずに問題点だけを修正するのが作業の本当の目的ですからね。
ですから、多少見栄えはしなくても指板修正は最小限に留めてのリフレット、と言う作業意識が重要になるのです。
ベースのネックはもう8年も前からストックしてきたカスタム製作用のネックです。
長時間燻煙を続けるととこんなにも燻煙妬けするんですよ。写真2
まあ、生の鰹(カツオ)の切り身が薫製されて、まるで石みたいに固い鰹節(かつおぶし)になる様なもんですね。ここまで来ると20%以上も材の強度が上がってます。
このネックは本来カスタム製作用ですから、この状態からヘッドをスロープヘッド構造に作り替えてカスタム品に使用するのですが、先日フェンダー製のJBネックがNG になったものですから、また新たにネックを取り寄せると倍のコストが掛かってしまうので、どうせ値段を上げるならサークルフレッティング仕様のカスタムネックをフラットヘッドのままの仕様で作った方がグレードはぜんぜん上ですから、今回は止む終えず、このカスタム用のネックをこのままジャズベースに取り付けようとシフトした次第です。写真3(生地整形を終えた時点でのショット)
結果的に27万程度の販売価格になってしまいますが、それでもかなりお買い得個体になるでしょう。(将来的にスロープヘッド仕様に作り替える事も可能です)
あらためて本日より試奏や売約の申し込みを受け付けます。

ありがたい~晴れました。
湿度がこれだけ下がれば LG-O の指板修正が思い切って出来ます。
ネックに捻れがある場合は付随する問題が多いので購入するのは避けなければいけませんが、古いギブソンでネックが全く問題がない個体を探す方が大変なくらいですから多少の波打ち指板なら指板修正でカバー出来ます。でもこれがかなりノウハウが必要な作業なのであります。
単純に波打ちのボトムに合わせて指板を修正しますと問題の無い部分を含む指板全体を削る事になりますので、これもまた避けなくては行けない事です。ですからキレイに削り修正されたリフレット後の楽器のサウンドが以前とは変わってしまった、と言う失敗談は過去からよく耳にする事です。
たとえば0.5㍉指板全体を削り指板厚が下がると、ネックのグリップも薄くなるわけで、奏者からすると 0.5 ㍉のグリップ厚の変化は一回りネックが細くなったと感じる変化なのです。
しかもそれだけではなく、指板高が下がった事で、ナットからペグへの弦の固持角度とサドルからテールピース部の弦の固持角度も下がる為にテンションも変化しますので結果的に以前とは別な設定の楽器に成ってしまったと感じてしまうわけです。更にネックの強度も削りが多いほど落ちて行くのは当然です。
ですから指板は問題の無い部分は極力削りを最小限にして凹凸の差を少なくしながら指板を修正すべきなのです。そりゃ指板を全く凹凸なく削り修正すれば見た目はキレイに映りますが、その結果何が失われるか、と言う点が重要なのです。
大好きだった楽器がリフレット後、以前ほど弾く気が起きなくなった、その原因が実は指板修正&リフレットの作業の仕方に問題があったと言うケースが多く見受けられます。
作業者からしてみれば当然の如く指板をキレイにしてフレットを打ち替えて何が文句あるんだ!と
言うリペアーマンも居るでしょうが、それはある種のエゴに近い姿勢なのです。
その楽器の良さは変えずに問題点だけを修正するのが作業の本当の目的ですからね。
ですから、多少見栄えはしなくても指板修正は最小限に留めてのリフレット、と言う作業意識が重要になるのです。
ベースのネックはもう8年も前からストックしてきたカスタム製作用のネックです。
長時間燻煙を続けるととこんなにも燻煙妬けするんですよ。写真2
まあ、生の鰹(カツオ)の切り身が薫製されて、まるで石みたいに固い鰹節(かつおぶし)になる様なもんですね。ここまで来ると20%以上も材の強度が上がってます。
このネックは本来カスタム製作用ですから、この状態からヘッドをスロープヘッド構造に作り替えてカスタム品に使用するのですが、先日フェンダー製のJBネックがNG になったものですから、また新たにネックを取り寄せると倍のコストが掛かってしまうので、どうせ値段を上げるならサークルフレッティング仕様のカスタムネックをフラットヘッドのままの仕様で作った方がグレードはぜんぜん上ですから、今回は止む終えず、このカスタム用のネックをこのままジャズベースに取り付けようとシフトした次第です。写真3(生地整形を終えた時点でのショット)
結果的に27万程度の販売価格になってしまいますが、それでもかなりお買い得個体になるでしょう。(将来的にスロープヘッド仕様に作り替える事も可能です)
あらためて本日より試奏や売約の申し込みを受け付けます。


