tmpブログ -195ページ目

個別報告 練馬区Oさん

4/3 ヨコハマ晴天。
本日はOさんのTELESAのセットアップと在庫のTB-4セブラトップの試奏来客あり。

結果、TB-4は売却決定。そしてTELESAは今日のところここまでセットアップが進みました。
来週明けには完成予定です。それと平行してSTELA-3Sの研磨作業からセットアップがスタートします。

$tmpブログ

嵐の後のアコギ

4/2 いや~もの凄い嵐でしたねえ。昼頃になって漸く収まりました。
庭先が強風でメチャクチャになっています。

写真は暇な時に少しずつ進めていた昔のYAMAHA/L-6のチューンナップ在庫品です。古い楽器ですが元々ダメージの少ない個体でした。
W・燻煙処理、ペグロケーション&ペグ変更、指板修正&リフレット、ナット&サドル交換、ブリッジ台座加工、塗膜ファイリング、そして元々このモデルはネックが三角グリップですからグリップ修正加工&再塗装でスリムなラウンドグリップに変更してあります。

また例に依ってフレット打ちの際に弦張力でネックが順反りする分だけ逆反り打ちを行ってネック自体が充分に張力負荷に耐える様に作り替えてありますので腰の在るレスポンスに優れた気持ち良い響きをしてくれます。台座加工に依るブリッジ部での張力変更済みですから012ゲージでも音に腰があるのにベンドし易いのでソロにも良しストロークにも気持ちよくバランスしています。

これだけの作業内容ですと、工賃だけで20万コースです。それに仕入れ値と手数料を加えて26万が本体の販売価格になる見込みです。
40万前後の各種アコースティック・ギターをお店などで弾かれた上でこのチューンナップ品を弾かれるといいですよ。音抜けの良さやバランスした響き方、ベンドのし易さなど、このギターだけのポテンシャルの高さが良くお分かり頂ける筈です。

アコギも1本でいいから一生モノが欲しいけど30万も40万も出せない・・って方々に特にお薦めです。

先日のYamaha-N700のチューンナップ品も某ギタリストさんの所有となりましたが、彼だっていろいろなメーカー製を弾き比べた上での選択がアレだったそうですからね。いつまでも弾いていたくなる楽器って本当に少ないですね、って言ってましたね。
まあ、鳴らないギターを何本持っていても仕方ないですからね。

ギター弾きで良かったと思わせてくれるギター、そんな楽器はやはり追い込んだ設定でしか得られないものなんです。
コレ1本きりです。その内完成させますので試奏希望の方はメールにてお申し込み下さい。

$tmpブログ


本日19時:Kさんより予約の申し込みあり。でも試奏後に決められた方が宜しいのでは?とお返事。
依って、未決定の仮売約状態とさせて頂きます。

個別報告 練馬区のOさん

4/1 4月突入 湿度高め。

写真は練馬区の0さんオーダーのTELESA-SS/HPです。本日研磨仕上げが終了して明日からはセットアップに取りかかります。
この次には池袋のNさんのSTELA-SS/3Sが同じく研磨仕上げからセットアップへと進める段取りになっています。

双方とも同じ素材ですがNさんの素材個体がボディトップに硬い冬目がより多く出ていた事と、Oさんのオーダーでは目痩せが出ても構わない薄膜仕上げでと言う内容である点と更にノンカラーリングのナチュラル仕上げの為、着色行程が無い分OさんのTELESAの方がぜんぜん早く仕上がっています。

ココまで来れば後はじっくりピンポイントでセットアップ設定を追い込んで行けば、自ずと最良の結果が出て来ます。
燻煙もしない、CF化でもない、汎用素材構成などの通常の楽器製作であるなら、ず~っと楽に作業は出来るのですけどね。値段だって現状より10万以上安く作れますからね。

でも今後もそうしたありきたりの製作をワタクシが行う事はまず無いでしょう。音質音色のグレードの違いを聞き分ける耳を持ち、弾きこなせる技量を備えた奏者が居る限り、ワタクシに取りましてはtmpの製作方や設定以外は有り得ませんから。

$tmpブログ

個別報告 大阪のIさん

3/31 いやはや、春らしい日がなかなか来ないのに3月も終わりですねえ。
ちなみに、遂に来月でtmpは10周年目に突入です。
これまでの皆さんのご支援にあたらめて御礼申し上げます。m(_ _ )m

写真は大阪のIさんのオーダーによるカスタム製作品でCCR-P90Wです。
写真では分かりづらいでしょうけどトップのイタヤカエデはオーバーエッジ仕様なんですが、このトップ外周に突き出たオーバーエッジ部分だけセルバインディングのクリーム系色にシースルー着色してあります。

今日はその着色とコーティング作業でした。トップ自体はこの後にオーダーカラーのヴィンテージ・ゴールドに着色していきます。トップ全体をゴールドに着色したらエッジ部分に被ったゴールドだけを落とすと下のシースルークリームに着色されたオーバーエッジ部分が再び顔を出して来るっていう段取りです。


サウンドは言うまでもなく出来る限りシンプルで、それでいて趣の在る楽器に仕上げて行くつもりです。
Iさん次回報告をお楽しみに。

$tmpブログ


先日メールを下さった◯◯さんに一言: 
失敗を恐れる者に成功は無し 恥かく事を恐れる者に成長は無し 
以上。 ガンバレ!o(^-^)o

個別報告 横浜市Iさん

3/29 ヨコハマ曇り空。

写真は在庫していたヤマハ/N-700のチューンナップした個体に横浜市のギタリストのIさんのご購入時の別依頼で持ち込みのサンライズ製ピックアップを取り付けて仕上げたものです。

ペグロケーション変更や台座段差加工で別物の鳴りに仕上げ直したこの個体は試奏された方の多くが入手希望されてましたが不景気の影響なんでしょうね、手持ちの楽器で何とか乗り切ろうと皆さん頑張ってらっしゃいます。

こんな時期だって長い人生、そりゃあっても不思議は無いですもん。何とか頑張りましょ。(* ̄Oノ ̄*)

Iさん、お約束通り仕上げておきました。いつでもお引き取り可能ですよ。

$tmpブログ


ちなみに、現在tmpでは在庫品に限ってカード販売可能にすることを検討中なんですが、今まで扱った事が無いのでこれから導入に関して調べるつもりでいるのんですけどね。
やはりその方が宜しいですかね?はてなマーク

ワケアリ話

3/27 今日は文句無く晴天。少し湿度は高めですけどね。塗装塗装!

写真手前のネックは粗加工状態で燻煙庫の中で寝かし続けて、やっとシーズニング期間が終わったメイプル指板ネックをスロープヘッドに加工を終え下地塗りに移行したものです。
そのずっと奥にはカスタム製作中のTELESAとSTELAが塗装の硬化待ちで昼寝してます。

1ピースのスロープヘッドのメイプル張り指板仕様は初めての製作になります。グリップも太めのラウンド形状で仕上げました。試奏用のTELESA-SS/P90Wにマウントも出来ますが今回は取りあえずメイプル指板仕様の受注に備えて1本だけ仕上げてみたのです。


今日は午前中から経理をお願いしている会社の社長さんが見え、収支報告と共に今後のtmpの話になりました。その中でそろそろ法人化する時期であるとか、ローン販売を可能にすべきではないかと言う話題になりましたので、これまでそうして来なかった理由を説明したりしてました。

ユーザーさんにとって購入し易さを考えたらローン販売を可能にすべきなのは確かですが、それに対応する為には製作済みの販売可能な在庫品を常備しなくてはいけないリスクが大きい点がひとつ。
tmpではカスタム製作品は依頼者が完成品に納得しない場合はキャンセル可能な受注システムを取っていますので間にローン会社の介在があると面倒そうな点。
次にローン販売可となることで購入希望者が増える事は明確なのですが、その対応出来る人間が結局ワタクシひとりしか居ない為に作業時間が削減される事が予想されます。またローンの手続き作業全般も作業時間の減少や作業への集中力低下を招く事も充分考えられます。
更にはワタクシ自身が売り上げを伸ばす意欲に欠けていることなど (@ ̄ρ ̄@)ふあ~
そんな理由からこれまでずっと保留にして来たのです。

そんなワケアリ話をしていたら説明を聞いていた経理会社の社長さんが、なーるほどお・・と、なんだか納得して帰って行かれました。(^_^;)

このまま春らしい日々の訪れに期待したいですね。

$tmpブログ

春は何処

3/26 天気予報では晴れるとのことでしたが時折小雨が降ってます。

写真手前のボディはもうすぐ完成予定の練馬区のOさんのTELESA-SS/HPの予備用のボディだったものをTELESAの試奏器の入れ替え用に製作しているTELESA-SS/P-90Wです。
基本的な仕様は試奏品と同じスペックで木部加工全て終了しています。Oさんのボディ個体とは共材の素材でこれも素晴らしい個体です。

Oさんのオーダーがノンカラーリングのナチュラル仕様ですので当初これもナチュラル系に仕上げようかと考えていましたが、着色仕様にするかどうか、まだ決めていません。いつもの如く、また気分次第で決まるでしょう。
(^ε^)

勿論、P-90W仕様でソリッド・スプルースのTELESAをオーダーされたい方が居らしたらこの個体での製作も可です。まだカラーリングの指定は出来ますからね。ご希望の方はお早めにご連絡を。

ところで何やら最近、坂本龍馬がエラクもてはやされてるんですねえ。
経理担当のハマちゃんまで龍馬!龍馬って熱を上げてるので正直驚きました。 えっ?(@_@)
坂本龍馬が大好きなんてこと、つい最近まで全く言ってなかったですからね。

やはりTVドラマの影響なのかな? 福山くんが龍馬役をやってるみたいですからね。ちなみに、彼はホントにナイスガイですよ。

$tmpブログ

入れ替え

3/24 今日は冷たい雨が降る肌寒い日です。

突然ですが、写真のTELESA-SS/P-90Wを試奏楽器入れ替えの為に処分する事に致しました。
工房を訪れた方々ならこの楽器のナチュラルな鳴りとサウンドの素晴らしさは誰しも認めるところでしょう。
但しネックが元はフラットヘッドをスロープヘッド化したものでしたので、今後のカスタム品仕様である1P・スロープヘッド・ネック仕様の同スペックTELESAと入れ替える事にしました。
ネックだけ交換する手も勿論ありますが、製作時にボディと定位マッチングしたネックを選んでマウントしてますので、今回はこのままにして新たなTELESAと入れ替えます。

試奏楽器ですから小傷は勿論ありますが気になるダメージなどは一度も受けていませんから全体的にもキレイなままです。基本的に完成以来試奏希望者が訪れた時にしか弾かれていない展示個体です。

予定では4月末~5月中旬までここのまま試奏器とし、入れ替えの楽器をそれまでに完成させる予定です。

そこで、この個体を現状のままで通常よりも10万程価格を下げて32万+TAXで特別販売します。
(セミハードケース付き)ご希望の方は弦を010~046/011~048のいずれかをセレクトし弦高もご指定の上でお申し込み下さい。

このTELESAを一度でも弾かれた方ならこれが超ラッキー・ニュースであることはお分かりでしょう。
こっちは大損ですけどねえ( ̄□ ̄;)  お引き渡しが少々先である事をご了解の上でお申し込み下さいね。メール申し込みの日時が一番早い方にお譲り致します。

$tmpブログ


@19時に千代田区のHさんご購入決定致しました。

個別報告 練馬区のOさん

3/23 今日も穏やかな一日でしたね。でも湿度は高め。塗装も燻煙も無し。

写真は現在塗装の乾き待ちのOさんオーダーのTELESA-SS/HPです。ご指定のブラック1Pのピックガードを作製したのでボディに乗っけてみました。

ナチュラルにブラック1Pのピックガードを乗っけると、どーしても以前アーティスト本人使用楽器として試作した◯◯モデルっぽいルックスになっちゃいますねえ。まっ、仕方ないか。( ̄∀ ̄)

塗膜が完全硬化したら磨き行程、次にセットアップ行程へと進めますのでOさんお楽しみに。

$tmpブログ

感性磨き

3/22 今日は昨夜までの強風が収まって穏やかな一日です。

ついうっかりいつも通り作業を始めたら何となく周囲の空気に違和感を感じてカレンダーを見れば、そうだ今日は祝日じゃないか、と。
こんな日はたまに感性を引き締めるというか、偉そうに言えば磨くというか、そんな意味もあって見直す映像があります。

それはN饗の演奏を撮りためた中のもので、ヴァイオリンやチェロのソリストの演奏の画像集です。
その中でも特に優れた演奏家の音色を比較する為に聴くのが、庄司紗香やレーピン、リサ・バティアシュヴィリなどです。勿論その他にも優れた奏者はおりますが、単に聴いて楽しむのではなく、あくまで音質音色、バランスなどの重要性に対する感性や緊張感を自らに絶やさない為に確認します。

元々がTVや映像機材を通しての音源な訳ですが、それでもはtmpスピーカーに繋いで確認していますので演奏家の音質音色の違いはよく聴き取れます。

何度も聴き比べるのは皆それぞれに素晴らしいヴァイオリニストですが、それぞれが演奏する楽器自体の音質音色バランスにも明確な差があって、レーピンと庄司紗香の二人の奏者のヴァイオリンの低域の歪み方が割と似ていて、ワタクシ的には奏者の手腕ではなく楽器本体に手を加えるべき余地がある鳴り方として感じているのですが、リサ・バティアシュヴィリのヴァイオリンに関しては全域に渡って素晴らしい音質音色とバランスを備えていると感じています。彼女自身も素晴らしい奏者ですしね。

とまあ、そうして聴き比べていると自らの作業に於いてもとてもいい刺激になるんです。楽器は違えど、音楽的なサウンドのクオリティに関しては製作家は演奏家同等か、それ以上の厳しさで望むべきだと思うからです。
未だにそれを結果として得るのは非常に困難な作業ではありますが、少なくとも製作家にそのクオリティを求める認識が不足していたり無かった場合、それは楽器の音に明らかな形で結果として現れるものですから、単にギターはギターだし、と割り切ってしまってはその製作家に成長は無いんですね。
その点でも、よりシビアーなクオリティが求められる楽器のサウンドは非常に参考になります。

同時に同じ楽器であっても出音/サウンドは奏者に依ってぜんぜん異なります。
tmpに於いての試奏ですら、同じ試奏用の楽器チェックでも音抜けする方、しない方、線の太い方、細い方、出音自体が良い方もいますし残念な方も。基本的に左右の手のバランスがジャストの方、ズレてミュートしながら弾いている方など、その出音を決定している要因も見えて来ます。プロでもアマでもそれは基本的に同じです。

ワタクシの仕事に於いては少なくとも奏者の演奏技量は別として楽器本体には問題が無いレベルに仕上げる事が最重要となります。結論としては奏者の技量まであからさまにしてしまう楽器こそ本物と言えると考えています。

写真:南ドイツ産の素材が輸入業者さんでの製材を終え数ヶ月の寝かしを経てから、予定では梅雨前にはtmpに到着予定です。それから数年間ここでの燻煙と寝かし期間に移行します。

$tmpブログ