この日は予定どおり本沢温泉でテント泊。
時刻は午後4時頃。
夕暮れにはまだ早く、時間もあるので暇つぶしにヤッホーアプリに入ってみる。
右下に「Virtual八ヶ岳」と書かれた山がある。
そこに行ってみる。
「なるほど、コミュニティの場になっているのね」
山小屋(Virtual)の中では入室したアバター同志が話をしている。
写真展示室には見事な八ヶ岳の写真が飾られている。
しかもヤッホーコインで買えるようだ。
「よし、自分も今日撮った写真をアップロードして小遣い稼ぎしよう」
そう思うものの、アップロードしても写真展示室に出てこない。
AIで写真を自動鑑定していて、それなりの評価を得られないとダメらしい。
「まあ、スマホのカメラでポチっと押しただけだから・・・」
写真データはブロックチェーン技術で自動認証される(NFT)。
山小屋(Virtual)の掲示板にはいろいろなイベント情報が張られていた。
オンラインセミナー、人気YouTuberのトークなど。
ここ(Virtual八ヶ岳)で開かれるらしい。
やっぱりここではVR眼鏡(VRゴーグル)をつけて見る八ヶ岳が楽しい。
ホント、その場にいるような臨場感。
「これを見ると明日は蓼科山まで行きたいなぁ」
ドローンモードで見ると、自分が空を飛んでいるような気すらする。
山小屋(Virtual)には診療室もあった。
入って問診を入力をし、受診申し込みをすると先生が出てきた。
「足の皮がベロンと剥けて痛いんですけど」
実際にカメラに映して診てもらう。
とりあえず応急処置の方法を教えてもらった。
希望すれば明日、ドローンで傷薬、ガーゼ、包帯なども送ってくれるという。
なんだかんだしているうちに1時間くらい経っていた。
「さて、そろそろ夕飯でも食べようかな」
おもむろにコッヘル、バーナーを用意してお湯を沸かす。
その間に、3Dホログラムモニターとカメラをセットする。
起動させて、あらかじめセットしていた予定にチェックイン。
しばらくすると涸沢にいるA君、木曽駒にいるB君、自宅にいるC君が目の前に現れた。
「じゃあ、そろそろ山宴会始めようか」
午後8時まではあっという間の時間だった。
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すべてフィクションです。
過去のシリーズ記事(あんなこといいな)もどうぞ。
・何気ない休日のRUN (2014年)
・ぶらり山歩き (2014年)
・食べては走る (2015年)
・山トレーニング (2016年)
・自由を求めて (2016年)
・Tech Mountain Orienteering (2016年)
・山へ しば刈り(仕事)に (2020年)
