週末の天気が良さそうなので山へ行くことに。
いくつか溜まっている山行計画の中からこの時期にあったものをチョイス。
ちょっと難点なのが登山口までのアクセス。
「乗合い山タクシー」をふと思い出す。
WEBサイトをチェック。
ちょうど登山口の最寄駅から7:00に出発するタクシーがある。
すぐさま相乗り申込み。
相乗りなのでタクシー代がシェアされて非常に便利。
山行当日は予報どおり晴天だった。
登山口で「ヤッホーアプリ」を起動。
今回の登山計画を選択して、スマホを登山ゲートにかざす。
これで登山計画の提出と入山チェックインが完了。
今回は1泊2日のテント泊縦走。
のんびり歩いて登る。
途中、きれいな花が咲いていたので写真を撮る。
シャッターを押すと同時に画面にはその高山植物の名前が表示。
なんとも面白い名前だ。
高山植物の名前はなかなか覚えられない・・・。
そのうち休憩場所がある峠に到着。
ここでひと休み。
峠の道標にスマホをかざしてチェックイン。
ルート表示を選択すると、今回の登山計画とここまでのルートが表示される。
「う~ん、まだまだ先は長いなぁ」
このペースで行くと目的の山頂にはあと2時間かかるらしい。
先へと急ぐことに。
最近は外国からやって来る登山者がとても多い。
きっと日本の山の良さを感じてくれるだろう。
ちょっと誇らしい気持ちになる。
現在位置を英語で聞かれることもある。
自分が答えるまでもなく「今ここアプリ」が地図上で教えてくれる。
「準天頂衛星みちびき2号」のおかげでGPSの精度は各段によくなった。
空が見えるところなら間違いなく補足してくれる。
山の名前を聞かれても大丈夫。
もうおなじみの「山カメラ」で教えてくれる。
山座同定も楽になった。
今のバージョンは多言語対応で山名由来、ガイドも表示できる。
そして森林限界を越えて稜線歩き。
とても気持ちがいい。
「やっぱり山歩きは縦走にかぎる」
そう思っていると「雷さまアプリ」が突然鳴り出した。
短周波数でのノイズから知らせてくれる。
まだ警戒レベルは低いけれども急がないとやばい。
こんな稜線では逃げようがない。
一応、「避雷ツエルト」は持ってきているけど気休めにしかならない。
当初予定していた山頂には行かずにエスケープして山小屋に向かうことにした。
そして山小屋に到着。
テント泊は止めて小屋泊にすることにした。
受付けと同時に「ヤッホーアプリ」でチェックイン。
みるみるうちに空が暗くなってきた。
小屋の中でのんびりとする。
気付くとスマホの電池残量が少なくなっている。
まだまだGPSを使うアプリの消費電力が大きいのだろう。
ザックから伸びているUSBの口にスマホを接続して充電。
買ったばかりの新しいザックには「ソーラー蓄電シート」が縫い込まれている。
従来よりも少ない光量で急速に蓄電できるらしい。
バッテリーも10分の1以下の大きさで軽くなっている。
「なんかもう山でのスマホは手放せないかも」
そんな気になってくる。
本来、山ではいろいろと考えて悩んで想像することが楽しいはず。
その楽しさの一部を放棄しているのかもしれない。
「機械に頼るのもほどほどにしないと・・・」
山と対峙するといろいろ分かることがある。
それは忘れずに大事にしたい。
どうやら夕食時に飲んだビールが効いてきたらしい。
外には星空も見えなかったので早めの就寝。
翌日は朝から雨だった。
この先、天気が回復する見込みもないので下山することに。
山小屋を出発するときに「ヤッホーアプリ」でチェックアウト。
周りの登山者も下山するようだ。
みんな同じ情報を見ているのかもしれない。
そう考えるとちょっと怖い気もする。
下山はあっという間。
登山ゲートにスマホをかざして「下山」ボタンを押した。
すると数分も経たないうちに家族から
「お土産忘れないでね」
というメッセージが飛んできた。
バスを待つ間、「お山のお土産」サイトをチェック。
なかなかおいしそうな漬物と野菜ジュースがあったのでそれをカードで購入。
ついでに帰りの電車で食べる駅弁も注文。
道の駅で販売しているそれらの品物は、駅の「買い物ロッカー」に届けられる。
「よし、これでお土産はOKだ」
ロッカーを開けるときは決済時に表示されたQRコードをかざせばよい。
バスは定刻どおりに来た。
窓の外を見ながらぼんやりする。
今回はなんとも消化不良な登山となってしまった。
「まあ、こんなときもある」
そう自分にいいきかせて家路についた。
END
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今日も気分が乗らずにランオフ。
気分転換に妄想してみた。
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