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還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

床がペコペコ フカフカし始めたら

 

結論、材木が腐ったり、シロアリに食われたり

その心配はありません

 

では、原因は何か?

フローリングやクッションフロアー下地のベニヤ板に使われている接着剤の劣化です

 

具体的には、ベニヤは3ミリ程度の薄い板を貼り合わせて作られていますが、接着剤が劣化して1枚1枚が剥がれてしまうと強度がなくなり、ペコペコにつながります。

 

ですから、はじめにお話ししたような心配は無用です

 

長く住んでいると家は傷みます

いわゆる経年劣化と、雨漏りなどによる腐朽は別物です

経年劣化は防げませんが、心配することではありません

 

心配する必要のないことまで心配することがないようにして欲しいですね

 

 

 

 

YouTubeをやっている関係で、いろいろな方から耐震診断のセカンドオピニオンを依頼されます。

 

最近2件続けて、評点が非常に悪い診断書の内容の確認をしました

具体的には、0.05とか0.08という評点です

 

それぞれの内容について詳しくはご説明しませんが、ここまで低い点数はありえないと私は結論をつけました。

 

耐震診断は、「疑わしい場合は、点数を低くする」これが原則です。

その考え方に基づく場合、地震に抵抗してくれる壁があるにもかかわらず、そこの耐力を0として計算するのも間違ってはいません。

 

間違ってはいませんが、結果的にほとんど地震に抵抗してくれる壁がない家と言うことになってしまいます。

0.05と言う点数はそれくらいの家になります。

現実とかけ離れすぎていると感じます。

 

そして何より問題なのは、そのような数字になった理由を説明しないことです。

一般の方が見て内容を理解できない耐震診断書を提出して、ただただ点数がこれくらい悪いですよと言うのは、表現はよろしくないかもしれませんが、恐喝です。

点が悪いから、補強工事をしなければ死にますよと脅してるようなもんです。

 

もしそれについて反論があるなら、正しく診断書の内容を説明する義務があるはずです。

 

これが残念なことに行政の診断士名簿に記載された診断員なのですね。

誰だって信用するじゃないですか。

 

これが耐震診断の業界の実態ともいえます。

 

セカンドオピニオンは絶対に必要です。

 

 

 

ここ最近、省エネ等の補助金が大盤振る舞いされています。

 

温暖化対策に向けて省エネCO2削減、そのような大義名分で国は補助金を出していますが、果たしてこれが本当に地球環境に役に立つのでしょうか

そしてそのことを真剣に考えて、補助金を使っている人が一体何%いるのでしょう

 

知恵という言葉があります

生活の知恵、住まい方の知恵、

知恵を出すことなく、住まい方をSNSで探し

リフォーム業者の提案を疑うことなく、工事し

我々の税金から出ている補助金を貯められなく使う

 

もし夏の西日が厳しいのなら、外にすだれをかければ済むことです

ゴーヤや朝顔を植えて、日除けにすることも可能でしょう

 

寒いのなら、お金をかけて2重サッシにしなくとも

床に隙間のない長い厚手のカーテンをかける

掃き出し窓の下50センチ位にベニア板を立て掛ける

 

住む人の工夫次第で

住む人が知恵を出して快適な家にすることはできます

 

考えること、自分で動くこと

それを放棄して、リフォーム業者の言いなり、補助金頼り、

これで自分の一生の買い物である家を守ることができるのでしょうか

 

今ある家、今あるものに幸せを感じる

ないものを探すことで、不幸になるより

今あるものに感謝して幸せになる

そういった生き方をしてみませんか

リフォーム屋さんの中には、メーカーの名前を看板に掲げている会社もあります

LIXIL のショップっていうのが有名ですね

 

当たり前のことだけど皆さん勘違いしていることがあります

LIXIL のお店に行って

どのメーカーのキッチンがおすすめですかと聞いたら、なんて答えるでしょう

当たり前ですねLIXIL が おすすめですと言います

 

車を買う時にトヨタのお店に行って、どのメーカーがおすすめですかと聞く方がいるでしょうか

ところが、リフォームの場合そのような勘違いをされている方が少なくないんですね

 

また LIXIL という看板を大きく出さないでいるリクシルショップもあります

看板を出さないだけで中身は LIXIL ショップですから、当然 おすすめのメーカーは LIXIL になります

 

別に LIXIL がダメっていうわけじゃないですよ

でもリフォームのお店というのはいろんなお店があって

おすすめのメーカーは、その会社ごとの系列やら経営的な戦略があって

お客様にとって最善の選択を提案するよりも、自分の会社にとっての最善を提案する

そんなことが珍しくないんですね

 

そしてもう一つ、大手の会社の系列だから安心ということもありません

加盟する時に、志とか、理念とか、そこはあまり関係ないんですよ

ビジネス、そこに共感できるだけです

 

はっきり言えることは大手の看板があるお店だからと言って信頼できるとは限りません

むしろちっちゃなちいちゃな工務店の方が良心的な仕事をしてくれたりするんですね

 

 

良いリフォーム屋さんかどうか、見分ける方法ありますかと聞かれます。

 

これだって言うものはないんですけどね、1つの目安が求人広告です。

 

ホームページ見ると、求人の欄があったりしますね。

そこでどんな文言が書かれているか注意深く読んでください。

例えば歩合給いくらとか

頑張ればいくら稼げますとか

年収いくら以上の社員がたくさんいますとか

稼ぎたい人募集とか

 

そんな文言ばっかり並んでいる会社って、何のために会社が存在して、何のために働いているの

そういう疑問が湧いてきますよね。

 

もちろん仕事ですから、お給料は高いほうがいいです。

それを否定するつもりはありませんが、建築の経験が全くない人が半年もしないうちに、高収入を得る会社ってどうなんでしょうね

 

求人広告から、なんとなくその会社で働いてる人たちの考えとか求めているものとかがわかったりします。