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還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

床にビー玉を置いて転がったら、これは何かが起きているサインですってよく言われます。

 ただ、私の経験では、そんなことはないですね

 特に2階の部屋でビー玉を置いて転がらない家は少ないです。

ほとんどの家が転がります。

では、その家で何か構造的に問題が起きているかというと、そんなことはないんですね。 

 

経験的に床が傾いている家のうち、8割から9割は心配する必要がないんです。 

 

なぜ心配する必要がないか。 理由を簡単に言うと、2つです。

 1つ目は、新築の時から傾いている。

これはよくあるんです。 大工さんの上手い下手ということにもなってしまって、それはそれで問題かもしれないけど、 構造的に地盤が沈下しているとかいうことではないんですね。 

ですから、ちょっと乱暴かもしれないけど、心配しなくていいです。 

そしてもう1つ、木造住宅ですから木材が新築の時に比べて縮んだり反ったり曲がったりします。 

その結果、床が曲がるということもあります。 大抵はどちらかなんですね。だから心配しなくていいのです。 

 

そうは言っても地盤が下がっているというケースもあります。 

それはどうやって見分けるかというと、

 古いお宅の布基礎と言われる基礎の場合、基礎が大きく割れます。 ほんの1ミリ程度のクラック、亀裂でしたら心配することはないです。 

5ミリとかざっくり大きく割れているとか、そういう症状が出ていたら、これは地盤に何かが起きているというふうに考えてください。

 

 あと、簡単な見分け方です。 各部屋で同じ方向にビー玉が転がるとか、 各部屋の建具の閉めたときの隙間がみんな同じ方向になっているかです

これがバラバラだったら、地盤の沈下じゃないですよね。

 

 大工さんが下手だったか、あるいは木が曲がったりしているか、どちらかです。

 

 まとめていくと、床が下がっている、ビー玉が転がる、それでむやみに心配になることはないと思います。 

さっき言いました、基礎が大きく割れている。 そこまでいったときに心配になってください。

 

 まずは楽観的でいいと思います。

その方が絶対に気持ちよく暮らせると思います。

 

私は理屈っぽいので、素材の良さとか、理に適った設計とか、

メーカーの理念とか、物作りに対する哲学とか

設計者として、そんな視点でキッチンを薦めますが

人によって、視点は違いますね

 

デザイン

収納力

価格の安さ

値引率

掃除のしやすさ

 

リフォーム業者にとっては

メーカーとの関係性

リベートなども重要ですし

 

メーカーの傘下にあるリフォーム店では

オススメのキッチンに選択肢はありませんね

 

もし誰かにアドバイスを求めたとしたら

その相手が、何を大切にしてアドバイスしたのかを見極めないといけませんね

 

ちなみに私は、

タカラのホーローキッチン一択です

 

屋根が重い家は地震に弱いのか?

 

「屋根が重い家は地震に弱いのか?」

この質問、耐震診断の現場でもよく聞かれる話です。今日はこのことについてお話ししたいと思います。

屋根が重いと本当に危険なのか?

 

耐震診断をする際、最初に考えるのは**「必要耐力」**です。つまり、その建物の床面積に対して、どれだけの強さが必要なのかを求めるところからスタートします。

 

屋根が軽い家と重い家では、この「必要耐力」が約3割も違ってきます。たとえば、屋根が軽い建物なら耐力が10必要だとすると、重い屋根の建物では13必要になるということです。こう聞くと、「やっぱり屋根は軽いほうがいいんだ」と思われるかもしれません。確かに、必要耐力が少なくて済むという意味では、軽い方が有利なのは間違いありません。

 

しかし、だからといって**「屋根が重い=地震に弱い」**とは限らないのです。

 

耐震性を決める大きな要素は、屋根の重さではなく、壁の強さです。

地震に対して頑張ってくれる**耐力壁(筋交いや構造用合板などを使った壁)**がしっかり確保されていれば、屋根が重くても問題にはなりません。

 

既存の住宅の耐震補強を考えるとき、「屋根を軽くしましょう」と提案する業者もいます。確かに、屋根を軽くすることは耐震性の向上につながります。しかし、ここで大切なのは、費用対効果です。

屋根を軽くするより、壁を補強するほうが効果的

 

仮に屋根を軽くする工事に200万円かかるとします。その200万円を使って、1階の壁を補強したらどうでしょう?

間違いなく、壁を強くしたほうが家は地震に対して強くなります。屋根が軽くなれば地震に対して有利になりますが、それ以上に壁を補強することのほうが「命を守る」という意味で効果的なのです。

 

だから、「屋根を軽くしないと危険ですよ」という言葉だけに惑わされてはいけません。地震対策として、何にお金をかけるべきかをしっかり考えなければいけないのです。

 

屋根の重さも確かに影響はありますが、最も大切なのは「壁の強さ」です。筋交いや構造用合板を使った壁を増やすことが、耐震補強の第一歩になります。

 

耐震補強を考えるときは、単に「屋根を軽くするかどうか」ではなく、家全体のバランスを見ながら、最も効果的なお金の使い方を考えることが重要です。

 

屋根を軽くするよりも、まずは壁を補強する。その基本を押さえておくことが、命を守るための本当の耐震対策ではないでしょうか。

 

外壁は10年ごとに塗り替えましょう。

キッチン、ユニットバスは20年程度で交換です。

シロアリ消毒は5年ごとにやりましょう。

屋根が重たいと地震に弱い。

新築から40年経ったら建て替えを検討しましょう。

 

いわゆる業界の常識と言われているもの

全部信じる必要ないです。

というかほとんど信じる必要ないです。

 

信じる必要ないと言うのは言い過ぎかもしれません

けど、家と言うのはみんなそれぞれ違うので

それぞれ違うメンテナンスの周期や方法があります。

 

たいていの事は、業界にとって都合が良いと言うだけなんです。

住む人の立場をあまり考えずに常識が作られてるんです。

 

そのことを理解して、言われていることを信じる必要はないです。

 

とは言っても、やっぱり家を長持ちさせるためには必要な営繕工事があります。

理想は、損得抜きで済む人のことを1番に考えてくれる、建築の職人さんを見つけて、その方を大切にすることじゃないですか。

 

ネットとかで調べてあれやこれやと情報集めると、何が本当に正しいのかわからなくなってしまいます。

挙句の果てに必要のない工事をやらなければいけないと思い込んでしまう。

まんまと業界にはめられてしまうそんな方をたくさん見てきました。

 

この人なら信用できるそんな人を見つけて家を任せるのも良い方法だと思うんですよね。

 

 

ネットでは、火災保険でリフォーム出来たとか

保険で外壁塗装が無料になったとか

そんな情報がありますが、言葉通りに受け止めてはいけません

 

自然災害などによる建物の損傷では、保険がおりる場合があります

それは間違い無いのですが、冒頭のように甘い言葉に乗ってはいけませんね。

 

そして、火災保険利用を薦める業者は、成功報酬として保険金の40%とかを持っていきます

あるいは、保険の代行をする代わりに工事を受注させてと言いますが、法外な金額だったり手抜きだったりします

 

法律的に問題がなくても、スレスレ・グレーな手法で保険会社からお金を出させる方々ですから

工事に関しても、それなりではないでしょうか

 

ご注意ください