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還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

家を建てる時地鎮祭と言うものを行います。

 

この土地で家を建て住まわせていただきますと言う感謝

無事に工事が終わりますようにと言う思い

それを神様に祈願する儀式が地鎮祭ですね

 

通常は神主さんが儀式を取り行うのですが、

今日の地鎮祭は住職でした。

 

家を建てる施主さんの菩提寺からご住職が来ての地鎮祭

私も神主さん以外の地鎮祭は初めてでした

 

榊を使った玉串奉納とか、2礼2拍1礼と言った作法こそありませんが、四方に竹を立てて荒縄で結び紙垂を下げてといったところや、海の幸・山の幸を奉納することなどは同じでした

 

そして1番印象に残ったのは

ご住職の次のような言葉でした。

 

天には、天の神様がいらっしゃる

地には、地の神様がいらっしゃる

そして天と地の間に家を建て、そこに家族が住むのですから、

天と地の神様に感謝をして守っていただくための儀式です

 

これは自然の中で生きると言う日本人の精神を表現しているのではないのかなと感じました。

その意味では、神主さんもご住職も、仏教も神道も同じなのですね。

 

 

瓦屋根のお宅で、白い色や灰色の硬い塊が落ちてくることがあります。

ときには黒っぽい色のものがあります。

屋根のどこかが壊れているのではないかなぁと心配になる方がいらっしゃいます。

 

これは漆喰と呼ぶものです。

屋根の棟と言って、三角形のてっぺんの部分の瓦を保護するためのものです。

写真の白いところが漆喰です。

これが落ちてしまうと何が起きるか

漆喰の奥にある「土」に雨や風が直接当たり、土が崩れてしまいます。

土が崩れると棟が崩れる心配があります。

 

このように書くと心配になる方がいらっしゃいますが、漆喰が少し剥がれたくらいで、棟が崩れることはありません。

 

慌てずに、屋根の職人さんを探して下さい

リフォーム店でも漆喰の詰め替えはやってくれますが、少々悪徳に近い方々は、地震に対して強くするために屋根を吹き替えましょうとか、余計な提案をしてきますね

漆喰も詰め替えれば変わら、屋根は大丈夫です。

 

地震に対して屋根を乗せ替える予算があるなら、壁の補強をしたほうが絶対にいいんですね。

 

まずは瓦屋さん探してみて下さい。

 

リフォームのお客様で、自分で熱心に勉強して、調べて、たくさんの知識を持っている方がいらっしゃいます。

 

そこまで調べたんですか、頭が下がりますねと思う方もいらっしゃいます。

 

ここから2通に分かれます。

業者さんの知恵を借りながら、自分の学んだ知識を結びつけてより良いものを一緒になって作ろうと言う方

一方で、自分が持っている知識を肯定してくれる業者を探そうとする方

 

前者は、リフォーム業者の意見を尊重しようと言う姿勢で話し合いができますので、結果としてとても良いリフォーム工事ができると思います

 

一方、後者はどうなるかと言うと、リフォーム業者が逃げます。

逃げると言うのはちょっと極端ですが、業者としての経験や知識を生かしていただこうと思っても否定されてしまっては、存在する意味ないなと思ってしまいますね。

 

わかりやすく言うと、ここはこうしたほうがいいですね と言うと、『でもね、ネットではこう言ってた』 『でもね、YouTubeで違うこと言ってた』そのように言われてしまうんですね。

 

自分の知識とかに頑固にしがみついてしまうんですね。

それか、ネットとかSNSの知識を信じて、目の前の人の助言を信じなくなってしまうんです。

 

業者も人間ですから、信じてくれないならさっさと逃げます。

 

自分で勉強するのはとても良いことです。

でも、リフォームの業者さんは皆さん以上にたくさんの経験を持っています。

その経験を生かしたリフォームをするためには、どのような態度を取ったらいいのか

こんなことを言わなくてもわかりますよね。

 

ネットの検索で

クリナップ キッチン 後悔

タカラ キッチン 失敗

このような検索の言葉でネットで調べるとたくさん出てきますね。

 

いくつか私も読んでみたんですけど

書かれていることって、正直な感想言うと、根拠のないことばかりです。

 

インターネットでホームページに来る方を増やすためにはどうしたらいいか

みんな考えるわけですね。

そうすると検索のキーワードに後悔とか、失敗とか入れると、検索数が上がるわけです

 

だから、無理矢理にでもクリナップのキッチン後悔したとか言う内容のものを書くと人気が出るわけですね。

 

だけど、その書いてある記事はどうなのかと言うと、たいした問題じゃないんですね。

 

根本的な性能、機能性とか寿命とか使い勝手とかそういったところで後悔したと言うことよりも、ほんとに些細なこと

あるいは、そんなことは買うときにちょっと注意したらわかるでしょって

 

例えば、タカラスタンダードのシステムキッチンは高かった。だから後悔してると言う記事があったんですね。

よくよく見ると、他のメーカーは値引きが大きいけど、タカラは値引きが少なかった。だから後悔してる

でも、お客さんが購入した金額は、他社もタカラも同じだった。

 

まあ、その程度のことなんですね

 

システムキッチンもほんとに安いものから高級品までいろいろですね。

 

高いキッチンと安いキッチン何が違うのか

クリナップでは、低価格帯のラクエラは木製のキャビネット

中級高級のステディアやセントロはステンレスキャビネット

とてもわかりやすいのですね。

 

タカラの場合

低価格のリフィットは木製キャビネット

中級から高級品はホーローのキャビネット

こちらもわかりやすいですが、ホーローのシリーズだけで3グレードありますね

 

その他キャビネットは全部木製です。

キャビネットが同じ木製で価格帯が2つ3つに分かれていますね。

 

何が違うんだろうって思ってしまいますね。

 

最高級のキッチンを別にするとそれほど差はないんですよ。

ただオプションが選べるとか、引き出しの作りがちょっと違うとか、

カウンターの素材や扉の種類が多い少ないとか、

そういった違いがキッチンのグレードの違いになっていきます。

 

そしてメーカーとしてはできるだけ高級品を売りたい

タカラスタンダード以外はグレードによって値引き率が違います。

つまりメーカーは低価格帯より中級高級のキッチンを売りたいわけです。その方が利益が大きいですからね。

 

ただ、メーカーの策略に乗っかる必要はないですね。

はじめに話した通り、キャビネットの素材が金属系のメーカーでしたら木製よりもステンレスとかホーローがいいと思いますけど、

本当に自分が必要なシステムキッチンはどういったものなのか、よく考えて選んでいただいた方が良いのになと思うことがしばしばあります。