耐震診断の点数が悪かったら | 還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

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YouTubeをやっている関係で、いろいろな方から耐震診断のセカンドオピニオンを依頼されます。

 

最近2件続けて、評点が非常に悪い診断書の内容の確認をしました

具体的には、0.05とか0.08という評点です

 

それぞれの内容について詳しくはご説明しませんが、ここまで低い点数はありえないと私は結論をつけました。

 

耐震診断は、「疑わしい場合は、点数を低くする」これが原則です。

その考え方に基づく場合、地震に抵抗してくれる壁があるにもかかわらず、そこの耐力を0として計算するのも間違ってはいません。

 

間違ってはいませんが、結果的にほとんど地震に抵抗してくれる壁がない家と言うことになってしまいます。

0.05と言う点数はそれくらいの家になります。

現実とかけ離れすぎていると感じます。

 

そして何より問題なのは、そのような数字になった理由を説明しないことです。

一般の方が見て内容を理解できない耐震診断書を提出して、ただただ点数がこれくらい悪いですよと言うのは、表現はよろしくないかもしれませんが、恐喝です。

点が悪いから、補強工事をしなければ死にますよと脅してるようなもんです。

 

もしそれについて反論があるなら、正しく診断書の内容を説明する義務があるはずです。

 

これが残念なことに行政の診断士名簿に記載された診断員なのですね。

誰だって信用するじゃないですか。

 

これが耐震診断の業界の実態ともいえます。

 

セカンドオピニオンは絶対に必要です。