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還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

ネットでも新聞の折り込みチラシでも外壁塗装の価格が載っていますね

 

塗料によって値段が違います。

アクリル系が70万

ウレタン系が90万

シリコン系が120万

フッ素だと150万

 

これね、値段だけでこんなに違わないんですね

営業の人は、安い価格を見て来店したお客を高い塗料に誘導することが仕事なんです。

ドラッグストアの安売りのティッシュと同じですね。

ティッシュ目当てできた人に、高額な品物買ってもらわないと利益が出ないんです。

リフォームも同じです。最低価格の商品ばかり売っていたら、利益あが出ません。

むしろ赤字かもしれないですね。

 

安い値段でお客様を呼び込んで利益の出るリフォームを提案して契約する。

これが安売りチラシを打つ会社のビジネスモデルともいえます。

 

先程も言いましたけど、塗料の違いで価格がこんなには値上がりしません。

何も知らない一般のお客様だと思って、詐欺とは言わないけれども、紛らわしいチラシを打つ。

私に言わせるとこれも悪徳の一種だと思っています。

新築を経過されているお客様

着工前に地鎮祭をやろうと言うことになりました。

 

普段からお付き合いのある神社、あるいは氏神様

どこかお知り合いありますかってお聞きしたところ

お客様が菩提寺としてお世話になっているお寺さんが地鎮祭をやっていただけるということがわかりました。

 

普通、地鎮祭と言うと、神主さんが取り行うものです。

お寺さん、ご住職が地鎮祭と言うのは初めての体験です。

左方もわからず、事前の打ち合わせということで、先日の日曜日、お寺さんに行って話を伺ってきました。

 

地鎮祭ではなく、ここでは地鎮式と言うそうです。

ただ基本は、神社でもお寺さんでもやることが一緒だと言うことです。

 

工事の無事、ここに住まわれる方の幸福をお祈りする

そして何より大切なのは、その土地に昔からいらっしゃる方々

もちろん目では見えないですよ。

もしかしたら、そこの土地で命を落とした生き物や人がいるかもしれない。

あるいは長い年月、その土地を守ってきた何かしらがいらっしゃるかもしれない。

 

そういった方々にこれから家を建てますと言うご挨拶をする。そのことが1番大切かもしれないねとご住職はおっしゃっていました。

 

ある工務店の先輩がこんなことを教えてくれました。

地縛霊と言うとなんだか恐ろしいですけど、にいらっしゃる見えない方々は、悪さをするような形ではない。

ただきちんとご挨拶をすることが大切だよ。

それをしないともしかしてもしかするよ。

だから工事のときにはきちんと手を合わせてご挨拶をしなさい。

そんなふうに教えてくれました。

 

建売では地鎮祭を行わないですね

もう家が経っちゃってたら遅いかもしれない。そんなこと考えずに今からでもその土地に対して感謝の気持ちを持つことが大切かもしれないですね。

 

 

 

中古住宅を買いたいんだけど、調査してくれませんかって言うお客様がいました。

 

電話で話を伺うと、お客様の年齢が35歳、建物が築40年

広い土地に大きな間取り、これを新築で買うにはとてもとてもお金が足りない。でも、中古だったら何とかなる

 

そして賃貸と違ってマイホームを持てば一生住むことができる。

だからこの家を購入したいと思っている。

 

そのような話をしてくれました。

お客様が35歳あと何年住むのでしょう85歳まで生きるとしたら、あと50年です。

その時、家は築90年になります。

 

もちろんあと50年家を長持ちさせる事は可能です。

しかし、どうでしょうね

築90年の家です。メンテナンス結構費用がかかると思いませんか

 

もしかしたら途中で建て替えるかもしれない。

 

そんなことまで考えて中古住宅を購入してほしいなと思っています。

 

事前に調査すれば、あと50年持つ家かどうかはわかります。

逆に言うと、50年もたない家もありますね。

 

一生の買い物なんです。

契約前に調査をしてください。ただしインスペクションではダメです。

インスペクションはあてにしてはいけませんよ。

あれは本当に簡単な簡単な見えるところだけの調査です。あまり意味がないです。

 

 

 

 

読売新聞オンラインでこのような記事がありました。

 

 

全くの素人の若者を集めて、営業の台本スクリプトと呼んでいるようですが、それを覚えさせて飛び込みの営業をさせる

月収1,000,000円保証します。

 

こんな仕事に飛びつく若者も、考えが浅はかですが

悪いと考える人は、いろいろ考えますね。悪事を

 

点検商法、リフォームに関してはもう100%詐欺です

うちの会社にも、月に何件も相談が寄せられます

 

若者が来て、屋根が壊れるよって教えてくれた

詐欺かもしれないけど、やっぱり心配だからと言って調べに来てくれないと言う電話です。

 

まぁ行ってみると、すべて詐欺ですね。

中には、故意に屋根を壊した事例

ガムテープを貼って補修してある事例

 

このブログを読んでいる方は騙されないと思います。

でも身近にリフォーム詐欺で引っかかってしまいそうな人がいたら、信じたらだめだよと教えてください。

 

 

 

建築業界の言葉で実行予算というものがあります

 

見積書をもとに契約をしていただいたら、工事をする前に実行予算を組みましょうと言います

ちょっと待って、ための予算ってそれは見積もりではないの?

そう思いませんか

 

見積もり通りの工事をすればいいのになぜ、実行予算を組むのでしょうか

見積もりはあくまで契約をするまでの金額です

いざ工事をするとなるとより詳細な原価計算や作業人工の計算が必要になります

わかるようなわからないような説明ですね

見積もりの金額って根拠があるの? と思いますよね

 

大きな工事ですと詳細な原価から予算を組むというのは大変な作業なんです

ですから成約後に実行予算を組むというのは納得できます

しかしリフォームではどうでしょう

見積もり=実行予算でいいのではないでしょうか

 

ところが営業マンは契約だけしてきて

現場の職人には「この金額でやれ」という会社が少なからずあります

営業の人間はいいですよね、値引きしてお客さんに喜んでもらって注文取れて給料が上がって

でも現場の人間はたまったもんじゃないです

そんな金額でできるわけないだろうって、そんな嘆きが聞こえてきます

もちろん、良い工事なんてできるわけないですよね