還暦建築士の日記:リフォーム百科事典 -37ページ目

還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

 ここで、敢えてお話しすることではないのですが、訪問してくる業者はほぼアウトです。

 

職人風の人が「近所で工事しているけど、どうしても気になることがあって、これは教えてあげたほうがいいと思った」とか言って、屋根がどうだとか、外壁がどうだとか不安を煽ったり、わざわざ梯子を持ってきて屋根の点検までしています。

 

職人は、営業したくないから職人をしています。 わざわざピンポンをおしてまで教えるわけがありません。

自動車の整備士が、走っている車のドライバーに「タイヤすり減ってるよ」と教えますか?

お医者様が、見ず知らずの人に「顔色が悪いから受診したほうが良いよ」と言いますか?

 

 

最近、よくあるのが点検商法。

これは実例ですが、エコ給湯の点検にきた業者が「なにかおかしいな」と言って床下を見せてくれと言いました。すると、「これは専門の人に見せた方がいいので、信頼できる人を呼びますね」と言いました。呼ばれてきた人間が床下に入り「床下の湿気が多くて、このままでは土台が腐る。至急修理しないと大変なことになる」と言って、その場で300万の工事を受注してしまいました。

 このケースでは、共通の友人経由で田口に連絡が入り、すぐに床下を調査した結果、何も問題がないことがわかって契約はクーリングオフさせました。詐欺と言っていい手口です。いまでもこのようなことが横行しています。

 

写真は、床下の木材の含水率を測っているところです。ほどんどの床下点検業者は科学的なデータを提出しません。

 

 

 

何かあったら、身近に相談できる人を決めておくことが大切ではないでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 近所の牛丼店で自動精算レジが導入されました。

一昨日は、モスバーガーでも自動精算機が置かれていました。

 

スーパーでの導入は以前からありましたが、飲食店やコンビニでも導入されて、

レジでの清算でお金の受け渡しを機械が行うのが当たり前になってきています。

 

初めて無人レジを経験したスーパーマーケットでは「すごい世の中になったな」と驚いただけですが、牛丼店では、自動精算機に違和感を感じました。

それはなんだろうと考えた時、「ごちそうさま」言う相手がいない事でした。

 

満腹になったけど、何か物足りなく寂しいのです。

 

モスバーガーでは、お金は機械だけど、カウンターには人がいてバーガーとコーヒーを渡してくれます。

だから、そこで「ありがとう」と言えます。

 

牛丼店の店員は、機械にお金を入れている間に厨房内にもどってしまい、店を出る私には無関心でした。

言う相手がいないのに「ごちそうさま」と言って店を出る寂しさがあります。

 

 

 

これって、店員さんも客からの感謝の言葉を貰えるチャンスが無いってことですよ。

客からの、美味しかったよ   ありがとう  ごちそうさま   その言葉が働きがいにつながるではないのかな。

 

機械導入によってレジ締め業務が省力化するし、ミスも減るし、人手不足、賃金高騰のなかでは仕方ないのですが、

その中で、どうやったら人が関われるのか?  人が人として働く喜びをどうやって作るのか?

それを考えないと、本当に人が不要な社会になりそうです

 

厨房に戻ってしまった店員さんが、少しだけ私に関心をもって、帰りがけに「ありがとうございました」の一言があったら、次回からは目では見えない相手に向かって「ごちそうさま」と大きな声で言えるのになと、そう思いました。

 

 

 

 

既存住宅のコンサルをしていると
業者選びで困っているかたも多くいらっしゃるのがわかります

 

リフォームに関しては、消費者の知識が圧倒的に少ないので選びようがない状況です

 

例えば

床屋さん、1000円カットのお店と5000円のお店の違いはなんとなく分かりますよね

お寿司では、クルクル廻る店とカウンターのお店の値段が違うのは分かりますよね

 

では、リフォームの値段が違う理由を見積書を見て理解できますか?

ほとんどの方は出来ません

 

業者の見分け方、その1です

その会社の求人広告を検索してみましょう

例えば、新築そっくりさんで有名な「住友不動産、求人」で検索してみてください

あなたが、見積を依頼した会社で求人をだしているなら、是非見て下さい

そこに、「業界未経験歓迎、歩合制、年収1000万」と書かれていたらどうですか

 

目の前にいる人間が、建築のことを知らない歩合制の営業かもしれません

その人間が建物を点検して、「心配ないです。まだ大丈夫です。」と言いますか?

 

大手だから安心と言うのは大きな間違いです

繰り返します、大手だから、有名だから、検索上位に来るから こんなのは100%あてになりません

断言します

もう一度繰り返します 大手だから安心はあり得ません

特に急成長しているような会社は、末端の営業や現場にコンプライアンスが浸透できていません

 

HP作成で数百万を使い、検索上位に来るために毎月数十万を使う企業が発信する情報を信じますか?

売るための情報です

浴室改修工事中に、別のところからの雨漏り発見
 経験豊富な職人だからこそ発見できる

既存の浴室解体が終わって、壁を見ると写真のような茶色の染みがありました。

壁にある白いシートは透湿防水シートと呼ばれていて、雨水の侵入を防ぐ最後の砦で、これが変色していると言うのはどこかで雨が入っている証拠です。

調べてみると、犯人は電気や電話の引き込みケーブルを固定する金具のボルトでした。

職人がコーキング処理して解決です
 

 

①雨漏りは屋根や外壁だけでなく、いろいろなところから起こります

②今回の工事は浴室改修が目的でしたので、雨漏りは壊してみて初めてわかったことです。もし、シートの染みから雨漏りを推測することが出来ない職人が施工していたら…

 

業者選び、職人選びは大切です。

 

私が建築士を取ったのは35歳の時でした。父の営む建築材料の問屋で専務を務めながら夜間の専門学校に通いました。

 

資格を取り設計事務所を立ち上げたときが阪神大震災の後で、耐震診断と補強が主な仕事になり、以後1000棟以上の耐震診断を行い、その中でお客様との絆も築かれて行きました。

もともと、構造体としての家を作りたくて建築士になったわけではなく、人に役立ちたい仕事がしたかった時にたまたま父親が建築系の仕事をしていただけですので、新築の設計とか既存住宅の改修とかにこだわりはありませんでした。

 

 建築士になって20余年たち、既存住宅に関しての知識や経験の引き出しはかなり多くなっていると自負します。それでも、まだまだ知らなかったことや予測不可能だった現場に立ち会うこともあり、いまでも毎日が学びであります。

 

建築士と言うと図面を書くのが仕事のようにイメージされる方も多いのではないでしょうか

私は、図面書きよりももっと大切なのは、お客様の人生や価値観をお聞きすることだと考えます

ですから、建築や構造のプロではなく、住む人にとって最善の家を考える建築士=住生活デザイナーなのです