還暦建築士の日記:リフォーム百科事典 -36ページ目

還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

先日も、ここで書きましたが

台風15号で大きな被害の出た千葉県からは

ブルーシートを張っただけで18万の悪徳商法や自宅の屋根修理で転落死、と言ったニュースが届いてます

 

踊る大捜査線での青島刑事の名言に

『事件は“会議室”で起きてるんじゃない! “現場”で起きてるんだ!!』がありましたが、

離れた場所から、悪徳商法は許せない!とか、素人が屋根に登るのは危険だ! とか言っても、何も解決しない無力感があります。

確かに18万は高いけど、18万で命が助かるなら…とも思います。

 

20年ほど前までは、建築業は典型的な地場産業でした。

住民は近所の工務店に仕事を頼むことで経営を支え、

工務店は町内会やPTAの活動に参加したり、災害時には地域住民の財産と命を守る。

 

現代では、社会インフラとしての工務店と地域社会の関係が成り立たなくなり、

それによって緊急時、災害時に多くの人が困る事態になってしまっていると考えます。

 

人それぞれの生き方、暮らし方は様々です。
ただ、お金に変えられない尊いものや価値、そして人との結びつきを大切にすることが、

生活や人生、家族、財産を守ることに繋がるのではないでしょうか。

 

 

 

 

千葉県を中心に大きな被害をもたらした台風が過ぎ去り、

ここ、さいたま市近辺でも雨漏り屋根の欠落など多くの被害が出ています。

 

こちらでは動画をUPしております

https://youtu.be/ZuXJ7lhShlY

 

今日お話ししたいのは、台風被害をきっかけにした点検商法についてです。

まあ、賢明な皆様は、ここまで書くとお分かりだと思いますが、

今日、お伝えしたいのは、点検商法が100%悪なのだろうか?と言うことです。

 

自然災害後の当社は、今までご縁のあったお客様からの修理依頼をお受けするのがやっとの状況で、

おそらく、地元密着系の建築業者はどこも同じだと思います

 

点検商法のデメリットはたくさんありますが

もし、社会貢献性を見つけるとしたら

素人同然の職人であっても、何もしないよりはましですから、迅速に修理が出来るなら、それもOKなのか?

住む人が不安に思っているときに、ピンポンを押して点検してくれる会社はありがたいのかもしれない。

高額な工事金額は、緊急時においては需要と供給の関係性では妥当なのか?

そんなことも考えます

 

もちろん、不安をあおり、必要のない工事を提案するのは問題ですが、

それをしないと、彼らは収益を上げられないのです

 

じゃ、そういった営業手法の会社が社会にとって必要なのか?

そうゆうことなんですね

現状では、グレー? ブラックだけど、中には救われた方がいらっしゃるのも事実です。

(もちろん、騙された方も多くいます)

 

災害時の点検商法が悪だというのは簡単ですが、じゃ、私たちに何が出来るのか? と考えると、

街を歩いて、危なそうなお宅に声をかけていくことなどできません。

 

建築・リフォーム業界が災害時に対する対応が出来てなく、

また、技術のしっかりとした職人の絶対数が足りてない状況を改善しない限り点検商法は無くならないでしょう。

 

最善は、住むひとが普段から家のことに関心を持ち、信頼できる会社や職人とのつながりを作っておくこと。

全てのご家庭で、何かの時の相談相手がいるなら、点検商法は無くなっていくと思います。

 

 

 

 

 

image

 

 

 

 

 

 

アポインターとクローザーのセットでチームを組んで営業活動をする。

そう書いてお分かりになる方は少ないと思います。

 

訪問販売営業において、ピンポンを押して会話をしたり点検するのがアポインター。

アポインターを信頼し始めたところで、工事の受注・契約までするのがクローザーです。

クローザーをチームリーダーとして、4〜5人でチームを組むのが一般的です。

 

リフォームの場合の常套手段は、

近くで工事をしている、お宅の屋根(外壁)で気になることがあるから教えてあげようと思った。 

こんな台詞から始まります。

あくまでも、営業ではなく職人の立場でお節介だけど言わずにいられないという雰囲気を作ります。

 

このままだと台風が来て屋根が飛んでしまうとか、雨漏りするかもと言いながら、不安な気持ちにさせて、

梯子を持ってきて屋根を点検してあげると言い出します

 

殆どの家では何かしらの劣化がありますから、

そこを写真に撮り、

やっぱり、大ごとになる前に気がついてよかったですよね、と言いながら工事を受注します

 

ストレートな表現ですが、騙される方は人を信じやすい方です。

リフォーム詐欺に合った全ての人は 「あの人たちは、良い人だったの」と言いますが、

詐欺師は善人を演じるのが仕事だと考えればお分かりいただけるでしょう。

 

本物の職人は、営業はしません。

ピンポンを押しても玄関先まで出てきて会話をしていただけるのは数十軒に一軒です。

営業マンは、その一軒の注文をとるために、断られたり罵声を浴びながらもピンポンを押し続けるのです。

職人が、そのような仕事をするでしょうか?

 

今でも、詐欺まがいのリフォーム営業は無くなっていません。

ご自分だけでなく、お知り合いでも怪しい業者に出会って不安になってしまったら、

契約の前に誰かに相談するように心がけてください。

 

 

 

 

私がPTA会長を務めていたときの話ですからだいぶ前のことです。

小学校で引き取り訓練というものがありました。

災害や突発の事件などが起きたと想定して、児童を校内に待機させた保護者が引き取りにくる訓練です。

事前に、訓練の日時を知らせて保護者の皆さんは訓練開始を待機していましたので、何事もなく訓練は終了していました。

 

私は校長先生に、訓練にならないから、抜き打ちで実施したらいかがですか?と提案したところ、

『そんなことをしたら、大混乱になってしまいますから、絶対に無理です』と言われました。

 

本来、訓練とは上手くいかないのが当たり前で、

その混乱から得る教訓を生かして、実際の災害などに備えるのではないでしょうか。

 

今日、9月1日は防災の日です。

関東大震災が発生した日ということで、この日を防災の日としたようですが、

単なるセレモニー的なイベントででは意味がありませんね

 

さて、家の中での事故と言えば浴室と階段です

浴室、主に溺死で年間5000人が自宅の浴室で亡くなっています

強引な言い方ですが、災害で亡くなるよりもはるかに高い確率で自宅事故は起きます

 

いろんなところに見の危険はあります

健康で長生きのために、出来ることはやっておきませんか

新聞の織り込み、ポスティングで沢山のリフォームチラシが入って来ます。

そのほとんどが、価格入りです。

チラシなので価格が入っているのは当たり前ですが、考えてみてください。

 

お医者様で、風邪の場合は治療費が2000円〜、腹痛は3000円〜 

そんな価格明示のお医者様はいませんね。

なぜなら、病気は一人一人違うからです。

 

では、築20年の家と築40年の家で、同じ工事金額なのはおかしいと思いませんか?

 

では、なぜチラシでは価格を前面に出して、安売りを競うのでしょうか。

先ほど例を出した、20年の家と40年の家の工事費が違うのは皆さんもなんとなくわかると思いますが、具体的に何が違うのかはわからない方が多いと思います。

リフォーム営業も同じではないでしょうか。

知らないから価格勝負しかできない、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、建築を知っている人間は現場も見ないで価格を提示することに抵抗があるはずです。

 

あるリフォーム会社の経営者から聞いた話です

優秀な営業は価格チラシで集客して、チラシに載ってない商品を売る。

チラシにある商品をチラシの値段で売るのは、営業として失格だそうです。