自動精算機の寂しさ | 還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

 近所の牛丼店で自動精算レジが導入されました。

一昨日は、モスバーガーでも自動精算機が置かれていました。

 

スーパーでの導入は以前からありましたが、飲食店やコンビニでも導入されて、

レジでの清算でお金の受け渡しを機械が行うのが当たり前になってきています。

 

初めて無人レジを経験したスーパーマーケットでは「すごい世の中になったな」と驚いただけですが、牛丼店では、自動精算機に違和感を感じました。

それはなんだろうと考えた時、「ごちそうさま」言う相手がいない事でした。

 

満腹になったけど、何か物足りなく寂しいのです。

 

モスバーガーでは、お金は機械だけど、カウンターには人がいてバーガーとコーヒーを渡してくれます。

だから、そこで「ありがとう」と言えます。

 

牛丼店の店員は、機械にお金を入れている間に厨房内にもどってしまい、店を出る私には無関心でした。

言う相手がいないのに「ごちそうさま」と言って店を出る寂しさがあります。

 

 

 

これって、店員さんも客からの感謝の言葉を貰えるチャンスが無いってことですよ。

客からの、美味しかったよ   ありがとう  ごちそうさま   その言葉が働きがいにつながるではないのかな。

 

機械導入によってレジ締め業務が省力化するし、ミスも減るし、人手不足、賃金高騰のなかでは仕方ないのですが、

その中で、どうやったら人が関われるのか?  人が人として働く喜びをどうやって作るのか?

それを考えないと、本当に人が不要な社会になりそうです

 

厨房に戻ってしまった店員さんが、少しだけ私に関心をもって、帰りがけに「ありがとうございました」の一言があったら、次回からは目では見えない相手に向かって「ごちそうさま」と大きな声で言えるのになと、そう思いました。