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還暦建築士の日記:リフォーム百科事典

YouTube『リフォーム百科事典』を主宰する田口が、住まいと人生の最適解を求めるために、自分で意思決定して自分の人生を歩むため家つくりについてのヒントをお届けします
 

キッチンのカウンターやユニットバスの浴槽に使われる『ジンダイ』。人工大理石を略して人大=ジンダイとなりますが、厳密にいうと人造大理石と人工大理石は違います。どこが違うのかとしらべると、人造大理石は天然石を粉砕して樹脂で固めたもので、人工大理石はアクリルやポリエステル樹脂を成型したものとなっています。

ユニットバス浴槽の素材は大雑把にいうとFRPかジンダイです。FRPはポリエステルなどの樹脂でガラス繊維を固めたものと思ってください。そしてジンダイには2種類あって、人造大理石と書いてあるのはタカラとパナソニックでほかのメーカーは人工大理石と書いてあるか、または商品名だけでどんな種類のジンダイなのか明記されていません。

紛らわしいのは人工大理石で、これはアクリル樹脂の無垢材もあれば、FRPの上にアクリルウレタンをコーティングしただけのものもあります。クリナップのアクリアバスのカタログはきちんとそのあたりが書かれています。

  

左側がアクリストーン浴槽で右がアクリックス浴槽


TOTOですと

こんな感じですね。

 

リクシルはカタログには載っていませんが別のサイトで

 

基材に多い不飽和ポリエステル樹脂・ガラス繊維とはFRPのことです。FRPにコーティングしただけのジンダイもあります。コーティングが何層あるかによって見た目も値段も違いますが、どんなにコーティングしても無垢のアクリル樹脂や人造大理石には劣りますね。

 

素材もメーカーによっていろいろですから、良く調べてみてください。

 

お客様よりお問い合わせがありましたので、皆様と共有したいと思います。

 

ポストに『彩の国 街づくりかわら版』という外壁や屋根の改修工事のセミナーの案内が入っていたそうです。

 

主催は(一社)彩の国住宅修繕保証機構で、ここの住所を調べるとこれですhttps://ofnavi.com/company。東京都豊島区にある電話応対業務代行、事務代行、受注代行,私書箱サービスなどのバーチャルオフィスでした。
 もうひとつ、熊谷にも事務所があるのでしょうか? このあたりは良くわかりません。

協賛のジャパネットハウス建築設計事務所さんのホームページはこちらで、https://www.japanet-gaiso.jp/、設計事務所というよりは塗装屋さんです。しかも、表彰状などはアスペックペイントのものだと思われます。繰り返しますがアスペックペイント加盟店です。講師の池田さんは、ジャパネットハウスの代表をされています。
 

以上がネットで得られた事実です。

 

さて、ここから推測です。
セミナーが全て怪しいとは申しません。実際に田口もセミナーを開催していますし、消費者に有益なものもたくさんあります。ただ、以前のブログで市民講座運営委員会についてお話ししましたhttps://ameblo.jp/tjsdesign/entry-12544696157.html通り、アスペックペイントに関わるものは営業目的のセミナーですので、もし学びたいと思うのでしたら講師の話の半分は一般的に参考になるもので残りの半分は自社に都合のいい営業的な話だろうと思って参加してくださいと、お問い合わせいただいたお客様にはお答えしました。
 

今日のお客様宅でのこと

システムキッチンのチラシをたくさん集めて、これは50%引きだとか、こちらは70%引きだとか比べています。

 

30万円の価値しかないキッチンに100万円の定価設定しているだけで、そもそも価値のない商品を値引き率でお買い得というのはおかしな話です。

そのキッチンにいくらの価値があるかは、残念ながらほとんどのユーザーはわかりません。

メーカーと業者が結託して、目先の値引き率で消費者をごまかしていると言ったら言い過ぎかもしれないけど、そこそこ当たっているはずです。

 

チラシに載っている商品だけが安いというパターンもありました。

大量発注しているプランだから安いというんですね。ところが良く見ると間口2100のプランで、主流の2550ミリですと通常価格なんてオチでした。あるいは、同じ間口でも組み合わせを変えると高くなるとか、抜け道はたくさんあります。

 

結局、業者は何をしたいのかというと集客です。ドラッグストアの特売品みたいなものですね。見込み客を見つけさえすればあとは営業力で利益の出る商品を売るわけですし、チラシにある商品しか売れない社員は用無しとなるような会社も普通にあります。

全部の業者が悪質なわけではないのです。本当に良心的な会社もたくさんあるのですが、残念ながらその見分けは難しいので、私がお話しできるのは値引きに踊らされたら後悔しますよってことです。

 

 

ショールームに行こうの3回目です

 

LIXIL 、TOTO、タカラ、クリナップ、パナソニック、など、キッチン・ユニットバス・洗面化粧台などを展示してあるメーカーショールームに行く時の注意点の最後です。

 

新築の住宅展示場に行ってアンケートに住所氏名を書くとその後に営業をかけられることがあります。

しかし、水回りショールームに行っても面倒な営業をしてくるメーカーはありません。せいぜい新商品案内やイベント案内の手紙が届くくらいですのでご安心ください。もちろん、アンケート拒否でも構いません。

 

 基本的にショールームで業者の紹介はしていません。中には紹介しているメーカーもあるようですが、少数だと思います。積極的な紹介はしなくとも、提携業者一覧表があったり、メーカーごとの協力店を組織していてその案内を置いたりしています。例えばクリナップの『水回り工房』やTOTOの『リモデルクラブ』などです。LIXILはより積極的にリフォーム店のフランチャイズ展開したりネット活用のネットワークを作ったりしています。

 このような組織に加盟していると優良な会社であるように思われますが、そうではありません。メーカーによって加盟の審査基準も組織化する目的も違いますが、メーカーによるリフォーム会社の囲い込み戦略の一つで営業的な側面が強いので、極端なことを言うと加盟料や年会費を払えば加盟できてしまいます。ですから、ショールームにパンフが置いてあったり、メーカーと提携しているからと言って優良リフォーム店だと信じるのは早計です。マイナスの事ばかり書きましたが、もちろん、素晴らしい会社さんのもたくさんあると思いまっすよ。

 

 ショールームとは関係ありませんが、いわゆる業界団体に加盟しているからと言っても、それをもって信用するのはいかがかと思います。私がリフォームのセカンドオピニオンを依頼された案件で、あり得ないほどの杜撰なリフォーム計画である事が発覚したことがあります。社名は伏せますが関西では業界のリーダー格とも言えるような有名なリフォーム会社さんでした。看板は肩書きではわかりませんね。

 

 

 

 

新聞折込のチラシを見ていたら、浴室改修が2日で終わると書いてありました。

1坪のタイルの浴室からユニットバス1616に入れ替えまで2日と明記されていますが、あり得ない!! が私の本音です。

 

初めに言いますが、工期は短いほうが工事は安く抑えられますしお風呂に入れない期間が短ければお客様の不自由さも軽減されます。しかし、家のことを考えた場合には無理な短工期が杜撰な工事につながると考えています。工期設定は業者としてのポリシーの表れで、何が正解かはお客様が決めることですが、『家守り』としては絶対にお勧めしません。

工程を考えると、①解体と発生ごみの搬出、②給水給湯や排水や追い炊きの配管、③柱や土台の腐朽部分補修、④基礎となる土間コンクリート打設、⑤柱や土台の腐朽部分補修、⑥ユニットバス組み立て、⑦洗面所側の壁や床の補修と入り口枠の設置、⑧換気扇や照明器具の配線、⑨換気扇の排気ダクト工事、⑩給水や給湯配管をユニットバスに接続、⑪掃除と点検。となります。①の解体と④の組み立てはそれぞれ6~7時間はかかりますし、8時間以上というケースもあります。

 

1日目の夕方にコンクリートを打設して翌朝にユニットバスを設置する? 一晩あれば人間が乗っても問題ない程度にコンクリートは固まりますが、ユニットバスを設置するとなると心配です。それとも、コンクリートを打設しないでブロックを土の上に置いてユニットバスを設置するのでしょうか。

 

さらに、タイルの浴室の場合は柱や土台や窓台が腐っていることが普通にありますから、工程の中に腐朽部補修を入れておかなければなりませんし、その工事だけで丸1日かかることもあります。

 

このチラシの業者さんが、何を根拠として2日間施工をうたっているのかわかりませんが、通常は4~5日の工程ですし、それくらいの余裕がなければ危険だと私は考えます。

 

床屋さんでもバリカンで10分で終わりお店もあれば、1時間以上かける床屋さんもありますので、2日間工事が良いのか悪いのかを決めるのはお客様自身です。情報を集めることは容易に出来る社会になっていますが、その情報の真偽や価値を判断する力が必要ではないでしょうか。

 

最後に、当社でタイル浴室からユニットバスにする場合の工程を書いておきます

1日目 既存解体。  

2日目 配管と土間コンクリート打設

3日目 解体後に出てきた木材腐朽部分の補修とコンクリート養生、電気工事

4日目 ユニットバス組み立て

5日目 入り口枠取付、洗面所側壁補修、電気接続、配管接続

 

解体後の状況によっては、3日目は工事なしの予備日になりますが、これくらいの余裕を持った工程を組まないと何かあった時には対応できません。

 

既存がユニットバスからユニットバスへの工事でしたら、解体が半日程度で完了しますので、1日の短縮が可能です。