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小さな薬局の学習帳

小さな薬局で細々と働いている薬剤師による、薬学を中心とした日々の疑問等を割と無味乾燥に綴るブログ。東洋医学ネタもちょいちょい盛り込みます。
【注意】
・ 個人的な学習帳なので、すべてが正しいわけではありません。必ずご自身で真偽を確かめてください。

本日の食後のデザートは・・・・

「きのこの山 チョコバナナ味」

うますぎる!!きのこの山はお気に入りな上にチョコバナナ!もう一回絶対食べる。

期間限定でえ~~~す。 1箱387kcalなり。







ついでに朝買った飲み物です。がぶ飲みメロンソーダのコーラ版。



こんにちは。ここ2~3日は本草学の話が続いてしまいましたね。さて、こないだページェットとベーチェットは似てるねえなんて話をアップしましたが、その中で1週間ごとの隔日投与のビスホスホネート系薬剤(以下「ビス剤」)の連日投与が話題にあがりました。


 ビス剤には投与の方法により、


① 毎日服用するタイプ ② 1週間に1回服用するタイプ  ③ 1か月に1回服用するタイプ ④ 注射剤

 

の大きく4タイプに分類することができます(私は保険薬局勤務なので注射剤は扱いませんから、ここでは注射剤の話は割愛します)。

 ①~③に該当する商品名は以下のようになります(( )内は成分名)

 ① アクトネル錠2.5㎎・ベネット錠2.5㎎(リセドロン酸ナトリウム)

   ボナロン錠5㎎・フォサマック錠5㎎(アレンドロン酸ナトリウム)

   リカルボン錠1㎎・ボノテオ錠1㎎(ミノドロン酸ナトリウム)

 ② アクトネル錠17.5㎎・ベネット錠17.5㎎(リセドロン酸ナトリウム)

   ボナロン錠35㎎・フォサマック錠35㎎(アレンドロン酸ナトリウム)

 ③ アクトネル錠75㎎・ベネット錠75㎎(リセドロン酸ナトリウム)

   リカルボン錠50㎎・ボノテオ錠50㎎(ミノドロン酸ナトリウム)


 そこで今日は、ビス剤服用中の患者さんの管理のポイントと服薬指導の要点について自分なりにまとめてみたいと思います。あらかじめ断っておきますが個人的な見解です。また、他にもこんなことがあるよ~みたいなことがあれば、ぜひ教えてください。m(__)m。



1) 初回投薬時

● 病歴等

 (1) 食道通過障害がないか?(食道アカラシアの既往など)

 (2) 寝たきりなどで上体を起こしているのが困難でないか?


 ビス剤は粘膜刺激が強いので長くとどまると潰瘍ができてしまう特徴を持つことを考えれば、容易に連想できることですが、意外とルーティンでやってると気にしていないことがあります。ちなみにこの2つ「禁忌」です。

 結構、疾患禁忌って見逃しやすいので、自分は禁忌の項目をみるときに気を付けてみています。

ビス剤の疾患禁忌にはもう一つ「低カルシウム血症」ってのもありますが、正直見た目じゃわからないので初回はまったく気にしていません。

 なぜかリセドロン酸だけが、高度な腎機能障害(CCL<30)は禁忌になっています。


● 相互作用等

 (1) ミネラルを含んだ医薬品等を服用していないか?

 

 ビス剤は相互作用が少ないですが、キレート形成がある薬剤なので一応気にしています。「マルチビタミン」って書いてあってもミネラルが入っていたりするのでサプリメントも注意です。ですが、1時間くらい感覚あければ飲めるので、わあ大変って話でもないです。

 硬度の高いミネラルウォーターも使用しないように注意が必要でしょうか。  


● 実際の指導の要点

 (1) 服用方法と注意点

 喉にひっかからないようにするために多めの水で流し込むように服用する。たくさん水飲んで横になるとゲボっとなるので、飲んで30分くらいは横になったり寝たり、腹圧をかける動作はしないように指導する。

 朝は床に新聞を置いて正座して前かがみで読むのを習慣にしているおばあちゃんなんかをよくみかけます。


 (2) 起床時服用の意義の説明と飲み忘れた時の対処

 胃に何か入っていると吸収が悪くなりますから、空腹の起床時服用。朝食摂った後に気づいた場合はその日はあきらめて次の日に回す。朝食食べないって人は別にかまいませんけどね。

 ただし、まとめて次の日に2錠飲まないようにいうことも忘れてはいけない。

 また、weeklyやmonthlyのビス剤で服用する曜日がずれてしまった場合は、次の受診時に医師にその旨を伝えるか、お薬手帳に何曜日にずれたのかを書き込んで見せてくださいと指導している。


 (3) 歯科受診するときの注意

 歯科は突然受診することになることがあるので、顎骨壊死の副作用についての説明はその時の状況に応じてですが、「歯医者さんに行くときはかならずこれをのんでいることを伝えてください」と最初に話しておく。

 

 顎骨壊死について、詳細はこちらに記載があります。

 →厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル」



2) 2回目以降の管理

 (1) 飲み忘れと曜日がずれていないかのチェック

 必要に応じて、お薬手帳等にずれた旨を書いたりしてあげる。ずれたときにどのようにしたのかを聞き出して対処法を理解しているか聞いています。


 (2) 副作用の発現のチェック

 僕は「気持ち悪いとかないですか?」って聞いています。


 (3) 歯科受診していないか定期的に確認

 やっぱり最初に話しても忘れちゃいますからね。4か月に1回くらいのペースで聞くようにしています。


3) その他

 ビス剤は長期服用によって確実に骨密度が増していく薬だから根気強く飲むようにと服用を促しています。

 

まあすべての薬剤について言えることですが、服薬意義を感じてもらえる表現で専門用語なしの指導に日々心掛けています。m(__)m。


以上、僕がビス剤に出すときに気を付けていることです。






最後に・・・


未熟者ですが、薬剤師の端くれとしてビス剤を服用している方にお願いがあります。


「歯科を受診するときは必ずビス剤を飲んでいることを歯科医師に伝えてくださいm(__)m」


今日は昨日の続き。辛温解表の残りの生薬についてのメモ。


・ 細辛

性味 辛・温

帰経 心・肺・腎

薬効

  1 解表散寒  2 温肺化痰  3 祛風止痛


・ 方剤名に「細辛」が入っているシリーズ

  麻黄附子細辛湯

・ その他

  立効散、小青竜湯など


【備考】

 ・ 細辛は噛むとすこししびれる感じがするので、麻酔的な作用もある。歯痛に適応を持つ立効散。

 ・ ウマノスズクサ科のサイシンの根が起源植物。有毒。

 ・ 帰経は肺のイメージ以外は謎。薬効からの連想は不可能か。


・ 荊芥

性味 辛・温

帰経 肺・肝

薬効 

  1 祛風解表


・ 方剤名に「荊芥」が入っているシリーズ

 荊芥連翹湯、荊防敗毒散など

・ その他

 消風散、当帰飲子など


【備考】

 ・ 外感風寒はもちろんのこと、皮膚病によく用いられる代表生薬。肺は皮膚と関係していますから帰経からも連想できる。

 ・ 肝の帰経はちょっと謎。


・ 白芷

性味 辛・温

帰経 肺・胃

薬効

  1 解表祛風止痛  2 消腫排膿


・ 「清上~」に入っているイメージ(清上防風湯、清上蠲痛湯)

 他には、荊芥連翹湯など。


【備考】

 ・ これといってまだ自分にはいじれる部分のないマニアックな生薬の印象。

 

・ 辛夷

性味 辛・温

帰経 肺・腎

薬効 

  1 散風寒  2 通鼻竅


・ 方剤名に「辛夷」が入っているシリーズ

 葛根湯加川芎辛夷、辛夷清肺湯など


【備考】

 ・ モクレン科の植物が起源で表面に毛が生えていてフワフワしている生薬。

 ・ 鼻の通りをよくする作用は帰経から連想可能。

 ・ 全体として「詰まったものの通りをよくする」作用があるイメージ



以上代表的なもののメモでした。

こうやって書き連ねてくると生薬学と本草学の違いがはっきりしますね。






こんばんは。本日のデザートはきのうの「もちしょこら」の残りを食べているのでお休み。


 さて、梅雨時の6月というのは、たいていの薬局は一年の中で暇な時期かともおもいますがいかがでしょうか?自分が薬剤師をしている薬局も非常~に暇ですにひひ。健康な方が増えて喜ばしいことこの上ないですけどね!


 しかし、管理業務をしている私としては「薬局」とはいえ商売ですから、これだけ中だるみがひどいと経営大丈夫かなあと不安になる時もしばしば・・・。



 そういう時によく考えているのが、「どうやったら、薬局にやってくる方を増やせるんだろうか?」。いわゆる「集客力」です。あまり医療にはなじまない響きですが、経営という観点ではどの業界も一緒です。


 調剤薬局はたいてい近所に医療機関があって、そこの処方箋に大半が依存していることが多いスタイルで、自分の薬局もそのスタイルです。


 したがって薬局の経営は医療機関の経営に多かれ少なかれ依存している面があるということになります。

しかし、そんな何かに寄りかかった状態は情けない・・・薬局独自で患者さんはもちろん、患者さん以外の方々にも薬局に足を運んでもらえるような何か工夫をしなくてはいけないと考えています。


 そう考えた時に、調剤薬局という業態は薬局に入ってくる「きっかけ」の大半が処方箋に依存しているわけですから、「基本的に待ちの状態」で、こちらから営業をかけるというのが非常に困難な環境だと転職して実感しています。

 前職の併設型ドラッグストアであれば、調剤と関係ないお客さんが沢山やってきますから、調剤に向かわせる「きっかけ」が沢山あるわけです。さらに、一般の方は、薬局には処方箋がないと入っちゃいけないというイメージがあるとも聞いたことがあります。まあそりゃそうですよね・・・・。


 こういった環境の中で、どうやったら薬局に足を運んでもらえるのか?・・・難しい問題です。自分はまだまだ手探りの状態です。


 ~~ 皆さんの薬局では、自分の薬局に足を運んでもらうために何か独自の取り組みをしていますか? ~~

今日から各論。まずは辛温解表薬。2回に分けてメモ程度に自分の勉強用に書きます。


解表薬

 表邪を発散して、表証を解除する薬物。汗をかかすものなので、解表薬は八綱弁証でいうと、(外感)表寒実証向けの生薬ということになる。

 自汗や虚弱体質には慎重投与もしくは禁忌。過度の発汗は陰液を損傷するので、長期間服用せずに症状がなくなったらすぐにやめる。

 解表薬には、温めて発散させる辛温解表薬と冷やして発散させる辛涼解表薬の2種類に分類される。

辛温解表薬の方が辛涼解表薬よりも汗をかかせる力が強い。これは何となくイメージできると思います。


● 麻黄

性味 辛・温

帰経 肺・膀胱

効能 

  1 発汗解表  2 宣肺平喘  3 利水消腫

※ 体が虚弱で常に汗を出し、寝汗をかいて喘息する者はすべて服用してはいけない。陰虚もだめ。


 ・ 麻黄湯、麻杏甘石湯、麻黄附子細辛湯、越婢加朮湯などに麻黄が入っています。


【備考】

 ・ 汗をガンガンかかす、アグレッシブなヤツ。

 ・ 汗をかかせる働きと咳止めの作用が主な作用。麻杏甘石湯の麻黄は石膏によって冷やす作用が優勢になって、麻黄の温める作用が薄れて、咳止めの作用が強く出る。


● 桂枝

性味 辛・甘・温

帰経 心・肺・膀胱

効能

  1 発汗解肌  2 温陽利水  3 温通経絡  4 温中散寒

※ 温熱病、陽虚陽盛の証、出血証および妊婦には服用させないこと。


 ・ 方剤名に「桂枝」が入っているシリーズ

  桂枝湯、桂枝加朮附湯、桂枝茯苓丸、桂枝加芍薬湯など

 ・ その他

  五苓散、麻黄湯、小建中湯など


【備考】

 ・ 帰経の心はあんまり意味が分からない。

 ・ たとえば桂枝湯のように、日本漢方では原典が桂枝のところを桂皮で代用していることが多い。(桂皮は温裏薬)

 ・ 全体として汗をガンガンかかすというより、温めるって感じのイメージ。汗をかかせるものと一緒になって発汗作用を強める「縁の下の力持ち」。麻黄湯における桂枝がまさにその典型。


● 紫蘇葉(蘇葉)

性味 辛・温

帰経 肺・脾

効能

  1 解表散寒  2 行気  3 解魚介毒


・ 方剤名に「蘇」が入っているシリーズ

 香蘇散、杏蘇散、参蘇飲など

・ その他

 半夏厚朴湯、神秘湯など


【備考】

 ・ 解魚介毒って魚介類の中毒に使うらしい。刺身の下に紫蘇の葉が敷いてあるのは何か理由が・・・でもあれは緑か。

 ・ 半夏厚朴湯から「行気」の効能は容易に想像可。

 ・ 解表というより気をめぐらすイメージの強い生薬。


● 防風

性味 辛・甘・温

帰経 膀胱・肝・脾

効能

  1 祛風解表除湿   2 祛風解痙止痛


・ 方剤名に「防風」が入っているシリーズ

 清上防風湯、防風通聖散など

・ その他

 荊芥連翹湯、疎経活血湯など


【備考】

 ・ 生薬名通り「風」を防ぐ作用をもつ。皮膚病によく使う。

 ・ 帰経は肺のイメージで十分。


● 生姜

性味 辛・温

帰経 肺・胃・脾

効能

  1 発汗解表  2 温中止嘔  3 温肺止咳


・ 生姜はいろんな方剤に入っているので、あえて何に入っているかを気にする必要はない。


【備考】

 ・ 体を温める代表生薬。「生姜」と「乾姜」があることに注意。吐き気止めとしての作用は生姜の方がある。乾いたらほぼ効果なし。温める作用は生姜より乾姜の方がある。「生姜」は生のものを使用するのが原則。



以上、辛温解表薬の一部でした。次回は残りの生薬について書きます。