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小さな薬局の学習帳

小さな薬局で細々と働いている薬剤師による、薬学を中心とした日々の疑問等を割と無味乾燥に綴るブログ。東洋医学ネタもちょいちょい盛り込みます。
【注意】
・ 個人的な学習帳なので、すべてが正しいわけではありません。必ずご自身で真偽を確かめてください。

 こんにちは。7月になって夏が近くなり、夏風邪が流行してくる時期ですね。

今日のyahooニュースでもある地域でヘルパンギーナが流行しているというのがアップされていました。


 さて、本日は子供の夏風邪の種類と主な症状、対処法にスポットをあてて、調べたことをまとめてみたいと思います。


【子供の夏風邪のポイント】

 ① 主にエンテロウイルスとアデノウイルスという、ウイルスが原因によるものがほとんどなので、基本的に薬はありません。

 ② あくまでも対症療法なので、基本的に安静にして、高熱の場合には水分補給をしっかりすることが大切。

 ③ まれに髄膜炎などの合併症を引き起こすものもあります。高熱、頭痛、嘔吐が続くときは早めに病院に行きましょう。

 ④ やはり予防は手洗いうがいです!


【発熱に対する考え方】 ※ 解熱剤の使用は基本的に処方医の先生の指示に従ってください。

 ① 基本的に体がウイルスと戦っているので発熱している。

 ② 体がウイルスに負けてしまうと、ぐったりして食欲もなくなってしまう。

以上を踏まえたうえで、

 僕は38度くらいを目安に眠れないなど不快な症状があったら解熱剤を使用して、元気なうちは様子を見るように指導しています。


【子供の3大夏風邪とその詳細】

● 手足口病

 その名の通り、手のひら、足の裏に米粒ぐらいの水疱ができて、口の中にも口内炎ができます。時には肘・ひざ・おしりなどにも水疱や発疹がみられます。痛みやかゆみはほとんどない。しかし口内炎はひどくなると痛くて、食事がしにくくなることがあります。

 高熱がでることがほとんどなく、数日で症状はよくなります。


● ヘルパンギーナ

 突然の高熱・不機嫌・のどの痛みで発症します。上あごの奥に水疱ができ、38~40度くらいの高熱が2~3日続く。数日で自然に回復するが、喉の痛みが強く、水分の補給が難しくなることもあります。それに伴い脱水には注意が必要です。


● プール熱(咽頭結膜熱)

 アデノウイルスによる感染症で、夏にプールを介して流行することからその名がつけられていますが、プールに入らなくてもうつります。夏以外でもみられ、39~40度の熱が4~5日続いて、のどの痛みが強く、目が赤くなるのが特徴。頭痛・吐き気・下痢・腹痛を伴うこともあります。





Q1 喉にしみて、お薬が飲めなかったり、食べ物が食べられないんですが

 ① 温かいもの   ② すっぱいもの   は喉にしみます。

 「冷たくてのど越しのいいもの」がいいでしょうね。プリンとかアイス、ゼリー(柑橘系はダメ)がおすすめ。

ヨーグルトも大丈夫みたいです。

 あとは液体だと、麦茶やスポーツドリンク、牛乳などがいいと思います。


Q2 お風呂は入れますか?

 基本的に熱がなければ入ってOKです。水疱が破れてうつる可能性を考えてタオルなどの共用はやめましょう。


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ここからは僕の学習帳・・・


★ エンテロウイルス

【感染形式】飛沫・接触感染(唾液、便、鼻汁)

【潜伏期】2~4日


★ アデノウイルス

【感染形式】飛沫・接触感染(唾液、便、鼻汁)

【潜伏期】5~7日


・ 手足口病

【原因】エンテロウイルス71型、コクサッキーウイルスA16、10

【症状】

 ① 舌、口蓋を含む口腔粘膜に水疱

 ② 手掌、手指、足底、足の指、ひざと肘の伸側、臀部に水疱、丘疹

【その他】

 ・ 2歳以下が大半を占める。

 ・ 発熱があまりないことが多い。

 ・ 無菌性髄膜炎の併発に注意!(高熱が継続、頭痛、嘔吐) → 無菌性髄膜炎  

  参考:薬剤性の無菌性髄膜炎の代表は・・・ロキソニン、イブプロフェン

 ・ 出席停止基準はなく、Drとの相談。


・ ヘルパンギーナ

【原因】コクサッキーウイルスA2,3,4,5,6,10型、コクサッキーウイルスB型が原因になることも。

【症状】

 ① 上あご、のどに水疱

 ② 突然の高熱、のどの痛み

【その他】

 ・ 5月くらいから始まって、6~7月にピーク。8月から減少。

 ・ 高熱が続いて4~5日ぐらいで自然に解熱する。

 ・ 出席停止基準はなく、Drとの相談。


・ プール熱(咽頭結膜熱)

【原因】アデノウイルス

【症状】

 ① 高熱

 ② 滲出性扁桃炎(溶連菌に似ている)

 ③ 結膜炎、目脂

【その他】

 ・ 胃腸炎や出血性膀胱炎になるパターンもあり

 ・ アデノウイルスは通常の消毒剤では失活しない。(金属製品や口に入る物以外は次亜塩素酸ナトリウム、他は55度で30分の加熱)

 ・ アデノウイルス感染症は通年性だが、夏季にプールで感染することが多い。

 ・ 感染力が強いので、物の共用はさける。

 ・ 出席停止基準あり。(糞便からの完全排菌まで3~4週間かかるが現実的ではないので、最低主要症状消退後2日経過するまでは出席停止。詳細はDrと相談。

 ・ 入浴を介してうつる可能性があるので注意。


 おはようございます。もう今年も半年おわって今日から後半戦です。早いですね・・・・。

 


 昨日、ワールドビジネスサテライトの特集で調剤薬局についての特集が放送されていました。まあ内容はそんなにぱっとしたものではなかったですが、Twitter上ではさまざまな意見が飛び交っていて興味深かったです。


 調剤報酬が引き下げられ、薬価も引き下げられて薬価差益などほとんどなくなっている現状を鑑みれば、資金力のない個人薬局はなくなって、大手が生き残るというのは、現場で働いていればなんとなく察しが付く話だし、まあ自然な流れなのかなと個人的には感じています。


 ここで医薬分業がどうのこうの書く気はありませんが、近年では、分業スタイルではなく、病院の中の薬局で投薬するいわゆる「院内調剤」のスタイルにもどしてしまうところもあるそうです。


 こういった状況の中で、「調剤薬局」の未来は明るいのか?

 

 はっきりいって「暗い」と思っています。この「調剤薬局」という業態そのものが大丈夫なのかと不安です。報酬が下がり続けているわけですから、保険調剤だけでは多分人件費が維持できなくなるでしょう。そして削減されていく・・・。

 在宅の方の経営については携わったことがないのでよくわかりません。どうなのでしょうか?分かる方教えてくださいm(__)m。

 

 僕だってもちろん薬剤師として患者さんに少しでも健康になるお手伝いができればと常に考えています。しかし、一方で雇われの身であり一人の「労働者」なわけです。

 まあ、あまり下衆な話はよくないのでこのぐらいで留めておきますが。


 こんな暗い未来を明るくするにはどうしたらいいのか?


 こんな暗いことを考えないことが一番でしょうね!!w


 「粛々と日々の業務をこなす」。

 これがいつか評価されるかもしれないことを祈って・・・・。


 

ここまで読んでくださったのに「そんなオチか!」って感じですみませんm(__)m。

つまり普段何も考えてないってことです・・・。


こんばんは。


本日の食後のデザートは・・・


「明治 マカダミア 香ばしプラリネ」


外も中もナッツ感満載! 飲み物がほしくなるぐらい甘いw。


1箱382kcalなり。






 タケプロン(ランソプラゾール)というお薬があります。胃酸の分泌を減らす胃薬です。

 薬剤師は1日働けばけっこうな種類の薬を扱いますが、その中でもこういった胃薬は比較的飲み合わせもなく(本当はあります)、安全な薬だと思ってけっこう気楽に出していることが多いと思うんですがいかがでしょうか?(そんなことはねえ!って思われた方、すみませんm(__)m)

 ましてや、これが重症な下痢の副作用の原因薬になろうとは・・・・


今日は、最近僕が経験した症例をご紹介します。うまくまとまってないですが勘弁してください。


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【症例】 (関係ない部分は削除してあるので、すこしいじってます)

H26.4.25来局 76歳 男性

・ 主訴      : 下痢(水様性)

・ その他所見  : 腹痛(間欠的)

・ 現病・既往歴 : 脂質異常症、緑内障、脂肪肝

・ 併用薬

 【内科】

 ウルソデオキシコール酸(100)、グリチロン錠、タケプロンOD(15)、ゼチーア

 【眼科】

 カルテオロール点眼、ルミガン点眼、エイゾプト懸濁点眼

・ その他特記事項

 H26.1.28 【内科】胸焼けがひどくなり、ラベプラゾールからランソプラゾールに変更になっている。

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● 処方

H26.4.25分

 1) クラビット錠500㎎         1錠

    分1  夕食後          7日分


 2) ビオフェルミン配合錠       6錠

   タンナルビン「ホエイ」          3g

    分3  毎食後          7日分

※ 主訴は3日前から水様性下痢が止まらない。


H26.5.7分

 1) コロネル錠500㎎         3錠

    分3  毎食後          14日分


 2) ビオフェルミン配合錠      6錠

   タンナルビン「ホエイ」         3g

    分3  毎食後          7日分

 ※ よくならず再診。


【その後の経過】

H26.5.12

 紹介状により大きな病院に入院し、下痢の原因はおそらく、タケプロンだろうと医師に指摘され中止。その後軽快し、現在に至る。

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● 概要

 水様性下痢を主訴とする多科受診の患者。時期的に下痢を主訴とする胃腸炎が流行していることもあり、最初の印象は処方内容から胃腸炎だろうと判断した。

 しかし、5月7日の2回目の来局。1週間経過しても下痢は改善せず、だいぶ消耗していて倦怠感も見られるので、脱水状態が継続している可能性があると思い、水分補給についてのアドバイスを行った。処方内容もあまり変化がないのでそのまま様子を見るよう指導した。その後5月31日に定時処方をもらいに来局した際に下痢がタケプロンのせいだったということを教えていただいた。


● このケースのポイント

【タケプロンによるcollagenous colitis】

※ collagenous colitisについてはこちら   → エーザイ「消化器いろいろ」  

※ 75歳女性の症例報告を見つけました。  → 日本老年医学会誌


 上の症例報告によれば・・・ collagenous colitisは
 ・ 高齢者に多い。

 ・ 薬剤中止により回復する。
 ・ 機序は不明とのこと。

 ・ 何もタケプロンだけではなく、以下の薬剤も起こる頻度が高い。

   PPI、カルバマゼピン、NSAIDs、チクロピジン、などが報告されているようです。

  ・ PPIすべての薬剤において起こる可能性がある。


以上の5項目になるでしょうか。また好発時期に関しては、わかりませんでした(誰か教えてくださいm(__)m)

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 それから、collagenous colitisと少しずれますが、PPIの下痢の頻度について比較したものを見つけました。これがいい論文なのか判断できませんので誰か教えてください。

※ PPI同士の下痢の頻度の比較 → pubmedからの引用


 これによれば、薬剤間の頻度に有意差はないという結論ですが、頻度に差があることは意味のあることなのではと個人的に思っています。

 あと、出現時期については投与期間との相関はないというのも個人的には興味深い内容でした。


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 また元に戻って、タケプロンの添付文書をよ~くみてみると書いてありました。


頻度不明欄に「大腸炎(collagenous colitisを含む)」の記述。さらに脚注には

「下痢が継続する場合、collaganous colitisを発現している可能性があるため、速やかに本剤の投与を中止すること」と書いてあるではありませんか!こんなこといったら恥ずかしいんですが、初めて知りました(-_-;)。


 PPIが新規処方されたら、数か月に一回はお通じの状態を聞いてみるのがよいかもしれませんね。

 まあとにかく薬剤師として副作用を見逃したのは失態でした。反省です・・・・。

これからはPPIといえど、注意深くいろんなことを調剤中に考えて日々の業務を行いたいと思っていますm(__)m。

おはようございます。ブログを最近始めたのでテーマとしてはだいぶ古くなってしまいましたが「お薬手帳問題」について、個人的な考えを書いてみたいと思います。


 万が一の確率で一般の方にもみていただけているかもしれませんので、一般の方向けに・・・


 そもそも「お薬手帳」というものをご存知でしょうか?

 「お薬手帳」は、自分の現在服薬している「お薬の名前・用法用量・どこの病院でもらっているか・・・などなど」の情報を記載したメモ帳だと思ってください。それは残しておくことで今までの記録となります。

 薬局でそれを出せば、今回の調剤された薬剤についてのシールなどを貼ってくれます。


 って説明しても全く魅力的なものには思えない方が大半だと思います。こんなことをすることのメリットは一体何なのか?というと・・・


① 複数の病院やクリニックで処方してもらっている薬の情報を一つのメモ帳に集約することによって、一  目で把握でき、飲み合わせのチェックが簡単にできる


② 普段は病院で処方してもらっているけど、どうしてもドラッグストアなどで市販の薬に頼らないといけないというときに、そこにいる薬剤師等にみせれば現在何を飲んでいるかがすぐに把握できる。


③ 薬剤のアレルギー歴などを記載しておけば、忘れても大丈夫。


 我々薬剤師の大事な仕事の中に「飲み合わせ、アレルギーのチェック」があります。つまり、お薬手帳はこれらの業務を円滑にしてくれるアイテムということになるわけです。


 




ここで話をテーマの「お薬手帳問題」に戻しますと、何が「問題」なのかといえば、


手帳を持ってきて貼ってもらうと3割負担で20円の負担が発生するようになったということ。


  僕はこれに関して、ちょっとやっていることが逆なのでは?と思っています。

 薬局に対してご褒美をあげるシステムを想定してそうしたのかはよくわかりませんが、お薬手帳を普及させたいなら、持ってきた方に対して減算するのが医療を提供する側、受ける側双方にメリットがあるのではないでしょうか。

 たしかにこれで行くと持参率高くなればなるほど、薬局の収益が減るわけですから経営的には打撃をうけるでしょう。しかし、現行の方法よりは持参率は高くなって、安全な医療の提供ができるようになると思います。

 まあ、決まってしまったことにぶつくさ文句を言ったところで何も変わりませんから、現状でどうにかしていくしかないわけで、とにかく現場の薬剤師は患者さんに対して手帳の重要性を説いていくしかありません。

 また、手帳の活用意義が医療者側に偏っているので、患者さん自身にも活用していただけるような工夫をしていかなければならないと思っています。工夫はオリジナルではなく、僕はTwitterでのつぶやきなどを参考にさせていただいてることが多いのですがw。


 たとえば、ニトロペンの使用期限を薬歴には残していましたが、手帳にも書いてあげるとか、薬を服用して気づいたことがあれば、日記代わりに記入していただくとか・・・まあ大したことではないです。


何事も小さいことからコツコツと・・・ということで。



 これらを受けて、「20円負担増」をどう受け取るかは患者さん次第なわけですが、今一度考えていただきたい。


 「手帳がなかったことで何か思いもよらない健康被害が起きる場合がある」ということを。


 ラーメン屋でのりのトッピングに50円払うよりは、よっぽど有益だとはおもいませんか?





【薬局からの患者様へのお願い】


 特に複数医療機関を受診されている患者さんの皆様には、ぜひお薬手帳を持参していただくことをお願いします。


 持参していただいたときには、我々薬剤師が全力で飲み合わせ等のチェックをさせていただきますm(__)m。