台湾のマイハウス購入経験談⑧サインしたら契約成立?(下) | 台南在住日記とか

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 台湾のマイハウス購入経験談①始まり
 台湾のマイハウス購入経験談②お金事情
 台湾のマイハウス購入経験談③台湾の住宅スタイル
 台湾のマイハウス購入経験談④新築v.s中古

 台湾のマイハウス購入経験談⑤物件を探す時の注意点

 台湾のマイハウス購入経験談⑥新築住宅の情報看板の読み方

 台湾のマイハウス購入経験談⑦買うなら、まずは買い手市場を見極めること

 台湾のマイハウス購入経験談⑧サインしたら契約成立?(上)

 台湾のマイハウス購入経験談⑧サインしたら契約成立?(中)

 

 

次は、不動産の知識より、「社会事」だと思います。

 

台湾では人間関係など社会の暗黙の了解などを「社会事」と言います。

 

Aさんは「1498万元の物件を「実価登録サイト」に1500万元を登録することが違法」と主張しましたよね。

 

でも、実はAさんとセールスマンのやりとりでは、

セールスマンは「紅単」という契約書を出して、価格の場所に1500万元を。

 

「1498万元ではありませんか?」ってAさんが聞いたら、セールスマンは「価格は1500万元、2万元は自腹です」って答えました。

という部分があります。

 

不動産経験を持ってなくても、この話を聞いて、「会社は1500万元以下がNGですが、お客さんはどうしても1498万元で購入したいなら、セールスマンは取引が成立できるように、代わりに2万元支払ってくれる」と理解するはずです。

 

つまり、2万元は「会社からの値引き」ではなく、「セールスマンからの特典」ですから、物件の価格はもちろん1500万元です。

 

そこで、やり方がややずるいですが、現時点では実価登録サイトに1500万元を登録しても違法のほどではないと思います。

 

 

では、どうしてセールスマンが支払ってくれるの?そんなにやさしい人はいるのですか?うーん

 

 

セールスマンの報酬の計算方法がいろいろですが、私が知っているのは「実際の売価の0.5%くらい✙個人の売上達成した報奨金✙グループの報奨金」です。

 

 

1500万元の0.5%は7.5万元、1498万元の0.5%は7.49万元。

 

もちろん、セールスマンにとって、高く売ったほうが利益が大きいですが、もう少しで今月の売上目標をクリアするので、その報奨金を狙って自腹で特典を提供して、取引の成立を促すこともあるあるです。

 

さらに、グループの報奨金を狙うために、グループで一緒にその2万元を出してくれるのも珍しくないです。

 

 

でも、こういうことを明言する人があまりいないと思いますから、空気を読み合って交渉する必要があります

 

 

個人的には、セールスマンに「価格は1500万元、2万元は自腹です」と言われた時点で、相手は何らかの理由で1498万元で売ることができませんから、2万元は別の名目でくれることを感じ取って、法律、税金や金融問題を考えておきます。

 

本当に納得できないなら、もちろん最初の「紅単」にサインをしませんが、Aさんはそれを納得しましたが、「実価登録サイト」に1500万元を登録することが納得できないのは、建築会社にとって理解不能でしょう?

 

 

その矛盾さは破局にいたる一番の理由だと思います。

 

 

ちなみに、台湾人は日本のように「以心伝心」の文化がないので、何でもはっきりと言うイメージが強いですね。

 

でも、やっぱり言い出したらちょっとあれですから、『空気』と『笑顔』でコミュニケーションしたい場面はありますから、普通に曖昧な表現を使う日本文化より、この基準がわからない時々の曖昧って、もっと面倒くさいかもしれませんよ。キョロキョロ