台湾のマイハウス購入経験談①始まり
台湾のマイハウス購入経験談②お金事情
台湾のマイハウス購入経験談③台湾の住宅スタイル
台湾のマイハウス購入経験談④新築v.s中古
台湾のマイハウス購入経験談⑦買うなら、まずは買い手市場を見極めること
では、台湾のマイハウス購入経験談⑧サインしたら契約成立?(上)の続きですね。
Aさんの状況が判断できるヒントは下記の文章の中にあります。
セールスマンは「紅単」という契約書を出して、価格の場所に1500万元を。
キーワードは「紅単」です。
紅単というのは、「購入する資格を保留する証明」の俗称です。
この証明はいつも赤いシートを使っているので、「紅(赤い)単(シート)」と言います。そして、基本的には「青田売り不動産投資」の範疇にあります。
建築会社は青田売りの企画を決めてから、実際に発売するまでには「潛銷期(チェン・シャオ・チー)」という時期があります。
潛銷期というのは、水面下で販売している時期。
つまり、会社はまだ発売していませんが、情報を手に入れた不動産投資者は建築会社やセールスマンに「投資のために買う」という意向を表す時期です。
何億元のコストがかかる建築会社にとって、早々に買い手を確保したほうが安心だし、プロの不動産投資者は複数の物件を購入するし、発売後より安い値段はともかく、転売することについての協力(註)も提供します。
註:
建築会社は自分の物件を売り切ってから、ついでに不動産投資者の物件を売ってあげることです。
お品物(物件)を店(建築会社)に預けて、売ってもらうことのようです。
もちろん、不動産投資者と仲良くしているセールスマンなら、会社の物件より不動産投資者の物件を優先的におすすめするのもあるあるです。
そして、この時期に約束を取り交わす証拠は「紅単」です。
「紅単」の規則はそれぞれですが、建築会社と不動産投資者の信頼関係(利益関係)によって築き上げた約束なので、普通の契約より自由です。
さらに、取引が本格的に成立していないので、税金などを節約することもできます。
註:不動産価格の高騰対策&税金対策として、2021年の7月1日から紅単についてより厳しい法律を実行しました。
だから、この時期に締結した約束は、ほとんど簡単に解除できます。
つまり、Aさんの「契約を締結したので、建築会社は取引を破棄する権利はない」という主張は、裁判をしても負けると思います。
では、どうして不動産投資者じゃないAさんは、住宅を購入したいのに、手に入れた契約は「紅単」になってしまったのですか?
Aさんの記事には、その青田売り不動産の看板が設置した初日に見学しに行ったそうですから、たぶん.........
まだ潛銷期で、一般人のお客さんを接待するモードには切り替えていないからだと思います。
私も看板を見て見学しに行った時に、セールスマンに「まだ発売してないので、✕✕の資料や〇〇の情報がまだないです」って言われたことがあります。
最初はおかしいと思いましたが、今は慣れました。
さらに、大手の建築会社の物件なら、詳しい情報がないまま完売した例もいくつかありますから、そういうやり方を改善してくれるのはしばらく無理ですね。
to be continued