久しぶりの6年生でした。
●「みんなペンギン」フィリップ・ヴェヒター/絵 ドロテー・ヘンティエス/文 服部いつみ/訳
みんなペンギン/ドロテー ヘンティエス
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南極に住んでいるコウテイペンギンのマイヤーさんの所に、よそ者ペンギンがやって来ます。
マイヤーさん達は、よそ者ペンギンを仲間に入れる事が出来なかったのですが、
事故で海に落ちてしまったマイヤーさんの大切な大切なタマゴを、そのよそ者ペンギンが救ってくれたのでした。
マイヤーさんのいとこが、「ミュラーくん(よそ者)は、今度僕の姪と結婚する事になったんだ。」と教えてくれました。
マイヤーさんの仲間は、全員がマイヤーという名前でした。
でも、マイヤーとミュラーが結婚したら、その子どものはなんて名前になるのだろう?
「マイヤー・ミュラー」か「ミュラー・マイヤー」か・・
そのまた子どものの名前はいったいどうなっちゃうのか、考えれば考える程、訳がわからなくなってしまうマイヤーさん。
しかし、いとこは言いました。
「いろいろ考えてみたんだが、ぼくらはもう仲間だ。だからいっそ、名前なんかどうでもいいことにしようぜ。君もペンギン。僕らもペンギン。どうだい?簡単だろ?」
マイヤーさんは驚いたのですが、ミュラーさんの笑顔を見て、よそ者だという気がしなくなって来ました。
低学年でもわかるストーリーですが、なかなかよそ者を受け入れる事が出来ないマイヤーさんの気持ちが丁寧に書かれている事で、単なる仲間はずれはよくないよ的なお話しというより、人種や国籍を超えてもわかり合えるはずというメッセージを感じました。
6年生なら、私と同じように感じ取ってくれるかなと思って読みました。
●「パパのカノジョは」ジャニス・レヴィ/作 クリス・モンロー/絵 もん/訳
パパのカノジョは (海外秀作絵本シリーズ)/ジャニス レヴィ
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この絵本を読むのは3回目です。(1回目、2回目)
高学年では初めてです。
このクラスは、とーーーっても静かで、反応の少ないクラスでした。(大人しい学年かも)
でも、聞いていない訳ではないのです。皆がだまーーって 静かーーに 絵本を見つめてくれていました。
特に、「パパのカノジョは あたしの話しを テレビを消して聞いてくれる。」の後からは集中していたと思います。
時々、女の子がニコッって顔を崩すのです。
大人びた主人公の女の子の気持ちが、同じ女の子にはよくわかるんだろうなと思いました。
●「パンダ銭湯」 tupera tupera/作
パンダ銭湯/tupera tupera
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残り1・2分でしたが、3冊目も読ませてもらいました。
だって、私がこのクラスの担当になるのは、きっともうないと思うのです。
だから、楽しい楽しいこの絵本を届けたい!
「銭湯って知ってる?行った事ある人ー」
と聞いても、誰も返事する事も、手を挙げる事もしてくれませんでした。
反応の鈍いクラスなのよ。
おはなし会の間は、動く事も声を出す事もダメだと思い込んでいるのかしら?
「おーい、スーパー銭湯に行った事はあるだろう?」
と、担任の男の先生が助け舟を出してくれましたが「?」な反応です。
道後温泉ばりのクラシックな外観の銭湯には、馴染みが無いのかしら?
でもね・・
脱衣するパンダのシーンでは、「えっ、えっ??」と声が出ました。
「チャ!チャ!」とサングラスを取るシーンでは笑い声が聞こえました。
してやったり。
( ̄▽+ ̄*)
この絵本は2・3分で読めるので、最後に楽しく終わりたい時にちょうどいいですよ。
1冊目が10分、2冊目は5分 と計って行ったのですが、3冊読んで15分以内に終わらせる事が出来ました。
『パンダ銭湯』は、高学年では絵を見ただけでわかるので、絵の説明をする必要が無いですから、2分もかからなかったのでしょう。
6年生のおはなし会って、ホント選書で迷うのですが、
楽しめました。