「BOSS」第8話を観て
拳銃の射撃訓練が年間300発あるという事だが、こういうノルマなら簡単だろう。交通取締りのノルマには、世間的にいろいろな批判があるようだ。取り締まりは未然に防ぐ事に目的があるはずで、捕まえる事に目的があるわけではないはずだ。
片桐の過去が今回の事件に関係しているが、電話がかかってきた内容を報告しないのはおかしな話だ。単独行動して解決できる問題ではないだろう。その点を絵里子があまり追及せずに進行していくのも演出的に無理がある。
片桐の忌まわしい過去が明らかになったが、相変わらず警察内部の隠蔽体質が原因していた。<警察は身内を必ず守る>という体質は、未来永劫変わる事はないだろう。縄張り争いも常に繰り返されている。
3年前の片桐の誤射には裏があった。下らない屋田の個人的な理由で利用され、その為片桐は過去をずっと引きずってきたのだ。
刑事ドラマでは必ずと言っていいほど、一番悪い奴が最後まで生き残っている。今回も屋田は殺されずに助かった。本当なら屋田は殺されて当たり前なのだが。せめて最後に絵里子が屋田を殴ると、観ていてスッキリしたのだが。
小西真奈美がチョイ役で出る訳がないとは思っていたが、連続射撃犯とは驚かされた。絵里子と片桐の連携プレーも見事だった。こういう展開のうまさがこのドラマのいいところだろう。
「臨場」第8話を観て
留美の昔の同僚春江が変死した。留美は前日会っていただけに責任を感じてしまった。だが感情に溺れてしまっては、職務は務まらない。公私を混同してはいけない。
捜査本部でも意見の相違が問題になってきた。だが警察は徹底した組織管理だ、部下が上官に歯向かうなどありえない。命令に絶対服従なのが警察という組織だ。
キーポイントはやはり銀のネックレスだった。それは15年前の贈り物だった。留美達3人が同じ男を好きになったという前フリがあったが、案の定焼けぼっくりに火が付いていた。相手は警察の副所長国広だ。国広の申し開きを聞いていると、男として最低の会話でムカムカした。自己保身だけで、責任のカケラも感じていない。
春江と久乃の修羅場の会話は凄まじいものだったが、女同士のエゴの戦いならそうなるのだろう。3人の女のそれぞれの人生模様、留美だけがいまだ独身だが、不幸にはならずにすんでいる。
結局今回は倉石の初黒星だったが、それは部下の留美の事を思っての行動だった。やはり<見立て>は間違っていなかった。
「白い春」第8話を観て
さちに絶交された時の佐倉と村上のやり取りは面白かった。まるで子供の会話だ。この雰囲気が長く続けばいいのだが。でもさちから折り紙がもらえなくて佐倉は残念そうだ。
栞達がダンダン深みにはまっていく。栞の佐倉に対する微妙な感情の揺れが、余計に問題を複雑にしている。栞はいい娘なのだが、生き方が不器用なのだろう。だから佐倉に特別な感情を抱くのだ。
村上が佐倉に対してかなりの信頼を持つようになってきた。二人はお互い口は悪いがいいコンビだ。
佐倉はさちと仲直りが出来て嬉しそうだ。本当は親子の触れ合いのひと時なのだが、それは村上の領域だ。その分別はキッチリ守ろうとしている。佐倉の心の内を思うと切なくなる。
リンゴの皮むきのシーンは大笑いした。この二人の関係が、このドラマを独特なものにしている。ほかのドラマにない、ほのぼのとしたものを醸し出している。最後に二人して佳奈子達に謝るところがまた可愛い。
佐倉と村上が初めてビールを飲み交わした。お互いわだかまりも解けて、男同士本音での会話が出来るようになった。今二人が共通して思える事は、さちの幸せな将来だ。
村上の佐倉に対して投げかけた願いにも似た言葉は、佐倉にとって分かっていることだが辛いものだ。観ていて切ない気持ちになった。今はさちから貰った折り紙が、佐倉の小さな幸せなのだろう。
栞達の馬鹿な行動のおかげで、佐倉が危うく昔の世界に関わるところだった。佐倉の過去を知っている子分がいたので事無きを得たが、このまま何もなくこの流れが終わってくれればいいと思う。
安岡があまり出番がないので良かったと思って観ているが、今回のヤクザとの絡みも余りグトクして欲しくない。折角のこのドラマの雰囲気が壊れてしまう。800万円だけは気になるが。