「白い春」第9話を観て
佐倉がパン屋で初めての給料を貰ったが、まさか1ヶ月分ではないだろう。やけに少なかった。だが佐倉はかなり嬉しそうだった。早速それでさちへの画材を買ったが、父親としての初めてのプレゼントだ。
一方さちは急に倒れて入院してしまった。母親と同じ病気かもしれない。まだ小さいのに可哀そうだ。佐倉は村上以上にさちが心配だが、それを行動に表す訳にはいかない。なんて悲しい現実なのだろう。本当は自分の子供なのに、傍に居てあげることも出来ない。
さちの病気は心臓だった。手術をしなくてはいけない。だが佐倉はさちの顔を見る事も出来ない。村上も悪気はないのだろうが、佐倉にとっては残酷な現実だ。ただ遠くから祈るしかない。仕事も手に付かないでいる。
神社での佐倉と村上の会話、これが本当の男同士の会話だろう。お互いを信じ、多くを語らず役割の分担をする。今は辛いが村上の替りに店を守らなくてはいけない。結果それがさちの為なのだ。
担当医に必至にさちの事を懇願する佐倉、観ていて思わず涙が出てきた。父親としてそうせずにはいられなかったのだろう。佳奈子の計らいでさちを見舞う事が出来た。プレゼントも渡す事が出来た。さちも心から喜んでくれた。このシーンは涙・涙だった。佐倉もさちも本当に良かった。これで手術も頑張れるだろう。
「MR.BRAIN」第3話を観て
”しりとり”をしていたが、必ずキリンと言うと思っていたが、案の定だった。こういうところが和音の面白いところだ。九十九にまんまとはめられた。
病院で透明人間に日向教授が殺害され、めぐみも襲われた。沢山ある監視カメラの何処にも犯人が映っていない。だが監視カメラには死角がある。それを上手く利用すれば、犯行は可能だ。
そこから千原が割り出されたが、そんな単純なものではないだろう。めぐみの証言内容もおかしい。当然操作されたのだろう。
ここで”しりとり”が出てくるとは、上手く前フリがされていた。トリックが明かされ和久井の犯行が暴かれたが、婚約者のめぐみを殺そうとした理由には説得力がなかった。
監視カメラの死角を利用した展開は上手く演出されていたが、犯行動機にも細かい配慮が欲しかった。
ゲストは毎回勿体ないほどの布陣だが、今回の内容はあまり感動できなかった。全ての回を満足できるものにするのは難しいのだろう。次週に期待したい。
「NUMBERS」第8話を観て
数学者はポーカーも、確率論で賭けに勝てるとはたいしたものだ。他のギャンブルの中にも確率で勝てるものがあるのだろうか。もしそうなら、天才数学者はみな大金持ちだ。だがそういう人は余りお金に執着しないのだろう。
犯罪にはそれぞれ特徴がある。それをデータベースに全て保存してあるので、手口を検索すればその犯罪の過去の履歴がヒットする。空き巣や性犯罪等を扱ったドラマでは、よくこのデータから犯人を特定する。
今回は逮捕してある犯罪者と同じ手口の犯罪が行われた。もし同一犯なら、誤認逮捕につながる。
<等比数率>とは凄い数学だ。1枚の紙を2回折ると厚みは4倍になる。それを50回折るとその厚みは太陽までの距離にも匹敵する。想像も出来ない。今回は<等比数率>を、銀行口座を使った会計ソフトでの犯罪に利用した。たった2ドルのお金が、ねずみ算式の繰り返しで19回目には50万ドルを越す。頭のいい奴は、犯罪においても天才的な方法を編み出すものだ。
一度審判の下った犯罪を再捜査するのは大変だ。だが意外と犯罪の立証の証拠は、不確定な要素が多い事が分かった。そういえば「足利事件」のDNA鑑定が間違っていて、犯人とさてた人が保釈された。これが事実なら警察権力は恐ろしい一面を内在している。<明日は我が身>にならないとは言い切れない。
科学捜査は日進月歩だ。だがそれにより逆に間違いが起きる事もある。どんな技術もそれを扱うのが人間である以上、そこに間違いは起きる。新しい技術ならなお更その取り扱いは難しい。
犯人が特定できたが既に逃走した後だった。そこで過去の履歴から逃走先を特定した。これは数学理論というより犯罪心理学だ。
犯人が逮捕され、既に服役している人間が誤認逮捕であることが分かった。正当に裁判が行われ、全ての証拠が提示されて審判されたにもかかわらず誤認逮捕だった。これが今の司法制度の現状なのも知れない。
<裁判員制度>が導入されたが、プロ同士が行う裁判でも間違った審判があるのに、果たして素人の参加でどんな結果が導き出されるのだろうか。まず直されるべきべきは、警察の取調べ方法だろう。