「臨場」最終話を観て
いつも気になっているのだが、倉石が部屋の中で草花に水をやっているが、部屋は大丈夫なのだろうか。
倉石の妻の射殺に使われた拳銃が、今回の殺人事件のものと一致した。その回想シーンで立石が倉石に「犯人は必ず捕まえてやる」と言っていたが、口ほどにもない男だ。結局時効になってしまっている。
今回も17年前の犯人に目の前で自殺されてしまった。失態以外の何者でもない。踏み込んで直ぐ取り押さえるべきだった。
検死をした倉石はさぞ無念だったろう。妻を殺した男を、冷静に検死しなければならない。犯人が死んでは、犯行の真実が分からなくなってしまう。事件の内容が全て解明されて、初めて事件は解決する。
「遺族に時効はない」この大瀬の悲痛な叫びは、誰にも止める事は出来ない。世の中にそう思っている遺族は、きっと沢山いるのだろう。立石の心にも深く響いた事だろう。
だが結局寺島が何故殺人を犯したのかの真実は解明されなかった。
「白い春」最終話を観て
栞がさちに真実を伝えたが、自分勝手な浅知恵だ。大人の深い考えで決断しているのだから、周りでとやかく言う問題ではない。また、さちに真実を伝えてもどうなるものでもない。幼い心を惑わすだけだ。将来もっと世の中の理屈が分かるようになったら、さちを傷つけにように話してあげればいい。
村上父娘が佐倉の計らいで海へ旅行に行ったが、本当に嬉しそうだった。佐倉も満足だろう。
やはり安岡が800万円を着服していた。真理子の治療の為に自分を犠牲にして工面した金なのに、それがあれば真理子が死なずに済んだかもしれないのに、だが安岡を許して良かった。ひょっとして重たくなってしまうのではと心配していた。もっとも一発ぐらいは殴っても良かったかもしれない。
宅急便の控えを落とす演出はヒドかった、もう少しやり様があっただろうに。佐倉は村上から言われた「その手でさちに触らないでくれ」という言葉が相当こたえているのだろう。残酷な言葉だ。
佐倉がさちに対して村上の話をするシーンは、観ていて堪らなかった。さちの鋭い指摘に、何のためらいもなく説得していた。本心ではどうだったのだろう。きっと思い切り抱きしめたかったのではないだろうか。
折角心に決めて村上の店を出てきたのに、また辛い日々が続いてしまう。入選したさちの絵には、佐倉が家族と一緒に描かれていた。嬉しかったのだろうが、それを素直に表現する事ができない。この状況にどんな最善の方法があるのだろう。
栞はやっと新しい人生の決断をした。私としては不満だが、無難な選択かもしれない。
最後にまさかの復讐シーンとは、最低の演出が。ここまで楽しく、感動深く観続けてきたのに、何という最低の流れをもってきたのだ。このドラマのファンの期待を裏切るにも程がある。誰がこんな展開を予想したろうか。いい意味で期待を裏切るなら歓迎だが、これはヒドすぎる。
今迄最終回に近づくにしたがい、ああではないか・こうではないかと、佐倉や栞が幸せになるシーンを思い描いていた。おそらく全国のこのドラマのファンは、佐倉や栞の理想的な最終シーンを皆思い描いていたはずだ。これはそれら多くのファンへの裏切り以外の何物でもない。
こんな悪態でこのドラマの感想を締めなくてはいけないとは、今回のクールで一番気に入って観ていた私としては残念でならない。
最後のお墓のシーンがそらぞらしく見えた。
「刑事一代」を観て
2夜連続だったが実に良かった。2日間という長時間ドラマにもかかわらず、中だるみも無く、飽きる事無く観る事が出来た。しいて言えば、<吉展ちゃん事件>で終わらせても良かったかなと思った。
渡辺謙一は勿論だが、高橋克実がとても良かった。最近はバラエティー番組でよく見かけるようになったが、やはりドラマで観る高橋がいい。このドラマは記念ドラマだけに有名な俳優が沢山出演しているが、高橋はそのどの俳優にも負けていなかった。こういう役者がいるからこそ、主役はなお一層演技が引き立つのだろう。
このドラマは実話というだけでなく、どの事件も私達の記憶の中に印象深く残っているから、ドラマに中に引き込まれていったのだろう。
昨今警察の不祥事が目立ち警察に対する印象が悪いが、このドラマを観て改めて現場の刑事の苦労が分かった。ほんの一握りの悪徳警官の為に、数多くの優秀な警察官が色眼鏡で見られてしまうのは残念であり不幸な事だ。
科学技術が格段に進歩したにも関わらず、逆に犯人の検挙率は長年5割を切っている。願わくば現場の刑事の人達にこのドラマを観てもらい、平塚八兵衛の心を受け継いでいって欲しいものだ。