「白い春」最終話を観て
栞がさちに真実を伝えたが、自分勝手な浅知恵だ。大人の深い考えで決断しているのだから、周りでとやかく言う問題ではない。また、さちに真実を伝えてもどうなるものでもない。幼い心を惑わすだけだ。将来もっと世の中の理屈が分かるようになったら、さちを傷つけにように話してあげればいい。
村上父娘が佐倉の計らいで海へ旅行に行ったが、本当に嬉しそうだった。佐倉も満足だろう。
やはり安岡が800万円を着服していた。真理子の治療の為に自分を犠牲にして工面した金なのに、それがあれば真理子が死なずに済んだかもしれないのに、だが安岡を許して良かった。ひょっとして重たくなってしまうのではと心配していた。もっとも一発ぐらいは殴っても良かったかもしれない。
宅急便の控えを落とす演出はヒドかった、もう少しやり様があっただろうに。佐倉は村上から言われた「その手でさちに触らないでくれ」という言葉が相当こたえているのだろう。残酷な言葉だ。
佐倉がさちに対して村上の話をするシーンは、観ていて堪らなかった。さちの鋭い指摘に、何のためらいもなく説得していた。本心ではどうだったのだろう。きっと思い切り抱きしめたかったのではないだろうか。
折角心に決めて村上の店を出てきたのに、また辛い日々が続いてしまう。入選したさちの絵には、佐倉が家族と一緒に描かれていた。嬉しかったのだろうが、それを素直に表現する事ができない。この状況にどんな最善の方法があるのだろう。
栞はやっと新しい人生の決断をした。私としては不満だが、無難な選択かもしれない。
最後にまさかの復讐シーンとは、最低の演出が。ここまで楽しく、感動深く観続けてきたのに、何という最低の流れをもってきたのだ。このドラマのファンの期待を裏切るにも程がある。誰がこんな展開を予想したろうか。いい意味で期待を裏切るなら歓迎だが、これはヒドすぎる。
今迄最終回に近づくにしたがい、ああではないか・こうではないかと、佐倉や栞が幸せになるシーンを思い描いていた。おそらく全国のこのドラマのファンは、佐倉や栞の理想的な最終シーンを皆思い描いていたはずだ。これはそれら多くのファンへの裏切り以外の何物でもない。
こんな悪態でこのドラマの感想を締めなくてはいけないとは、今回のクールで一番気に入って観ていた私としては残念でならない。
最後のお墓のシーンがそらぞらしく見えた。